上のアイキャッチ画像は、室長の「右肘」です。
いきなりで申し訳ありません。しかし、何故、肘が出てくるのでしょうか?
今回は、この時期に気をつけたいメンテナンスボイトレというタイトルでお届けいたします。
気温の寒暖差が激しい時期に起こりやすいアレルギー鼻炎です。今年(2018年3月末から4月初旬)は特にそうですよね。
そこで今回、この時期の寒暖差と声の関係について書いてみました。気圧の変化や新しい環境に対しての不安から、不調が起こりやすい時期でもあります。必要な方は参考にしてください。
この時期、春に気をつけたいメンテナンスボイトレ♪
先ずは寒暖差のことから・・・。
あなたは寒暖差アレルギーをご存知でしょうか?
【寒暖差アレルギー】
寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起こる。透明な鼻水が出る、鼻づまり、くしゃみ、せきなどが主な症状であり、発熱やかゆみ、目の充血などはない。男性に比べ筋肉量が少なく体内で熱を作りにくい成人女性の方が罹患率が高いとされている。予防には、服装をこまめに変え寒暖差を穏やかにする、ショウガなど血行をよくする食品を摂る、風呂などに入りリラックスする、といったことが提唱されている。
引用 コトバンク
ここで、多くの場合秋から冬にかけてとあるんですが、今年は冬から春に起こっています。
普通、春の天候は三寒四温といわれている時期ですが、今年に限ってはそれも当てはまりません。なので今回は、
✅ 調整
身体が不調の時に行う。できる限り正常に近い状態にしておくボイトレ
さらに下位区分として
1.喉、鼻が不調の時の呼吸器系ー自覚症状あり
の内容に絞ってお伝えいたします。
▼ケア、メンテナンスのボイトレの区分分けについてはこちら
体幹とインナーマッスル
まず、勘違いを解きましょう!
これ、意外とご存知ない方が多いのにびっくりしました。ヨガのインストラクターの方や整体、マッサージを本職とされている方はご存知だと推察します。
どちらもよく耳にする用語です。体幹とインナーマッスル。
一見同じような意味だと認識しているととんでもありません。体幹には、「芯」・「核心」という意味があるので、インナーマッスルと混同、誤って使われています。
簡単に違いを書いておきましょう。
【体幹とインナーマッスル】
体幹:頭・腕・脚以外の胴体部分全てを表わす筋肉のこと。ボックスという時もある。
インナーマッスル:全身にある筋肉の深層筋。骨に近い体の中心部に近い筋肉のこと。
アウターマッスル:インナーマッスルの反対で、体の表面に見える表層筋のこと。
ということは、体幹のインナーマッスルという言い方は出来るということですね。
色んなサイトに出ていますので、詳しいことは以下の中から必要な記事を選んでご確認ください。
2種類のストレッチ
ストレッチ自体、いろんな分け方があるんですが、今回は、体幹とインナーマッスルの違いによる分類の仕方です。
特にケア、メンテナンスのボイトレでは、この2種類を効果的に組み合わせて使います。
体幹での効果、インナーマッスルでの効果は他のサイトにも出ていますが、まとめておきましょう。
▼体幹トレーニングの効果
✔体のラインが美しくなる
✔持久力が上がり、体が疲れにくくなる
✔動きやすくなる
✔骨盤がしっかり支えられる
▼インナーマッスルの効果
☑身体機能を向上させる
☑体の基礎代謝が上がる
☑関節の位置が整って、バランスの良い体になる
☑姿勢を細かく調節することで、血行が良くなる
対応させてみましたがいかがでしょう?
ケア、メンテナンスのボイトレの場合、どちらに重きを置いてやるかということではなく、選んだメニューで体幹寄りとなるか?インナーマッスル寄りとなるか?となります。
寒暖差アレルギーの場合
▼症状
以下の症状が出た場合、寒暖差アレルギーを疑った方が良いと思います。
- 鼻水、鼻詰まりが酷い!花粉症?
- 肩凝りが酷くなった
- 全身に倦怠感が出やすい
- やる気が起きない など
これらの症状は、男性よりも女性の方がなりやすいようです。
▼調整
調整としてやっておくことは次のとおりです。
- 肩から腕を大きく回す→インナーマッスル
- 肩甲骨を動かす→インナーマッスル、体幹
- 胸式呼吸と腹式呼吸の違いを体感する→どちらかと言えば体幹寄りのメニュー
ワンバイブスの生徒さんの中で、
このように感じた方がいらっしゃったとしたら・・・
はい。大正解です!
さらに、
- 肘を温めると呼吸がスムーズにできます。呼吸がスムーズにできると、無理な負荷をかけずに発声がやり易くなります。はい。肘がここで出てきました(笑)
暖かい日の翌朝、急に寒くなった時
寒かった日の翌日、急に暖かくなった場合(今日みたいな日ですね。2018年4月7日)に行うと効果的です。
当然、肘なので体幹ではないことは、もうお分かりですよね。
鼻のとおりは良くなるのかは、試してみましたがあまり実感できませんでした。子供の頃は鼻炎に悩まされましたが、今は何とか症状が抑えられています。
▼影響
では、調整をせず、そのままにした場合、歌や発話への影響はどうなるのでしょうか?
- ①いわゆる鼻声(鼻から抜ける声ではなく、鼻詰まりの声の方)となる
- ②歌っていると、ロングトーンが出にくくなる
- ③呼吸の安定感を欠くために音程(ピッチ)が♭(フラット)しやすくなる
- ④話し言葉での鼻音が破裂音化する
③♭(フラット):この場合のフラットとは、楽典上の半音下げるという意味ではなく、出したい音の高さよりも下がり気味になってしまう声の調子のことを指します。
これは比較的、イメージできるのではないでしょうか。
④鼻音が破裂音化するとは、ナ行→ダ行 マ行→バ行 酷い症状だとラ行→ダ行に近いナ行 の音で発音してしまうことをいいます。
例)
失礼いたしました。<m(_ _)m>