パフォーマンス-肉体を媒介にして表現するとは?

PERFORM 明快!パフォーマンス

パフォーマンス・シリーズの第3回目です。

今回は、

  • 身体にどれだけ覚えこませるのか?
  • そして何をするのか?

といった面から深掘りしていきましょう。

前回と前々回の内容はこちら

パフォーマンス-気持ちの面(モチベーション、動機づけ、やる気、意欲)
モチベーション、動機づけ、やる気、意欲。これらの用語はすべて同じ意味なのでしょうか?それとも違いはあるのでしょうか? 偉い人がいろんな立場でいろんなことを語っております。また、これらを扱う分野によっても微妙に意味合いが変わります。
パフォーマンスで必要になってくる3つの柱
あなたはパフォーマンスときいてどんなことを想像しますか? ミュージシャンによるライブパフォーマンス(歌、楽器) 役者さんによるお芝居のパフォーマンス スポーツ ダンス その他・・・ 今では、芸能やスポーツ関係でなくても、パフォーマンスという用語はいろんな分野、場面で使われています。 先生の授業 結婚...

なりたい自分を見つけ出す♪

前回の「気持ちの面から視るパフォーマンス」が在り方を示すのであれば、今回の肉体にどれだけ覚えこませて何をするのか?はなりたいことにフォーカスを当てた見方だと言えます。

モチベーションは、在り方(達成した後の将来をイメージ)
やる気は、なり方(行動、動作の面から)

をもう一度確認しておきましょうか。

身体にどれだけ覚えこませるか?

ここでパフォーマンスの変化ということについて考えてみましょう。

パフォーマンスが上がったと自覚のある人
お?!自分のパフォーマンスが変わった。

と感じられる人は、パフォーマンスが変わった、上がったと感じられるまでにどのくらいの時間を費やしているのでしょうか?

言い換えると、パフォーマンスを上げるまでにどれだけの時間をかけて、体に覚えこませたのでしょうか?

パフォーマンスを上げるためには、時間をかけて量をこなす、量の変化の蓄積であるともいわれています。特に初めて行うことは、不安が伴うため、出来たりできなかったりの境界線付近を行ったり来たりする状態です。たくさん練習やトレーニングをしていくうちに、ほとんどの不安が薄れていく。

これはボイトレや歌うことを始めとして、習い事、資格試験合格など、同じなんじゃないかなあと感じています。

▼手続き的記憶のお話

身体にある音の記憶
先日、リハビリという名のオープンマイク、セッションで歌ったりハーモニカを吹いたりしました。 今回は自分自身のことも踏まえてパフォーマンスのことについて書いていきます。 歌と演奏と手続き的記憶♪ 皆さんは、手続き的記憶とは何かご存知でしょうか? 長期記憶の中のひとつで、言葉にすることが難しいといわれて...
パフォーマンスの上がらない人
私、不器用ですから、時間がかかるんです。
室長
う~ん。故 高倉健さんじゃあるまいし。

ボイトレ伸び悩み救済計画

ボイトレ伸び悩み救済計画
頑張って練習しているのに、なかなか伸びないことってありますよね。 担当のトレーナーから出された課題をやっていても、「ホントにこれで伸びていくの?」と感じてしまう。 特に、 小さな声でしか発声できない人 音程面(ピッチが悪い、音痴)で課題の残る人 ミックスボイスがなかなかうまくいかない人 いろいろ言わ...

これはパフォーマンス全般に対してもいえる事だと判断して、リンクを貼ります。

影響を与え合うこと

先にも書きましたが、パフォーマンスは時間がかかっても上がってゆきますそういうものだと思います。ただし、前回書いたように気持ちの面とも関わってくることなのです。

 

よく、

パフォーマンスの上がらない人
時間がとれないから・・・。努力したって無駄でしょう。

と言う人もいるかもしれません。

そんなあなたにはこんな言葉を・・・。

▼努力は裏切るけれど、必ず報われます!♪(本田望結ちゃん)

あなたを「歌うま」に向けて劇的に変えるポイント
日本語は4拍語の嵐です。そういった発話が好きですね。 ブラバン=ブラスバンド 就活=就職活動 歌うま=歌が上手いこと、また上手く歌っている様子 今日のテーマは「歌うま」です♪ 「歌うま」になるためには、歌う準備を考えなければなりません。 歌う準備は大事ですよ♪ ここでいう準備とは「何」を指すのでしょ...

▼練習は裏切らない

楽器の上達を願う前にするべき大切なこと
バンドやユニットでボーカルをやっていて、別に何かの楽器を担当している人。 または、バンドを組んでいなくても、何かの楽器はやっている人。 または、何か楽器を始めてみることで歌にも活かせるんだろうなあ。こんな風に漠然と考えている人。 今回は、どんな動機で楽器を選ぶにしろ、おおよそ共通となるんではないか?...

また、パフォーマンスに対して100%の出来を望む人がいます。パフォーマンスのレベルにもよるかもしれませんが、何も完璧でなくでもよいのではないでしょうか?どうしても客観的な相対評価を得たいのであれば、70%を目標にしてみるなど、ご自身で決めておくことです。トレーニングに通われているあなたは、トレーナーと話し合った決めてもよいでしょう。

▼歌は不完全な方が上手い?!

歌は不完全なほうが上手い?!
いきなりこんなタイトルですみません。 「歌は不完全なほうが上手い」とはどういうことでしょう? これは歌だけではなく、楽器を演奏する場合もそういえますし、作詞作曲についてもいえることだと思います。 さらに音楽だけではなく、絵画、映画、脚本、文章等、およそ著作権が絡む全ての著作物をとして伝える著作権者、...

 

ここで提案。

パフォーマンスはひとりで行なうものではなく、影響を与え合う仲間たちと行なうものと解釈するとどうでしょう?音楽でのユニットやバンド活動が当てはまります。

これには、良い影響と悪い影響の2種類があります。

良い影響

知っている人が知らない人に教え合う、伝える関係性です。知識や情報量のある人が組み合わせ(バラす→並べる、固める)をして教えます。

お互いをリスペクトし合える

そこには、年齢や肩書、立場、国籍の壁などはないと判断します。その道の専門家が知らない人に対して教えてあげることは、教育の分野でも行なわれていることですよね。学校教育の分野でもアクティブ・ラーニング、日本語教育ではピア・ラーニングとして、協働で仕上げることを重要視しています。

▼アクティブ・ラーニングやピア・ラーニング

教育界も研究している「ある形態」のレッスン
前回の「個人レッスンで改善したいこと」のお話はいかがでしたでしょうか? これらの記事では、個人レッスン側ではなく、グループレッスン寄りに立ってお話を進めています。 また、ボイストレーニングのレッスン形態面を中心に書いています。つまり形と進め方です。レッスンの中身ではありません。 このシリーズも4回目...

良くない影響

お互いに足を引っ張り合う。

自分が偉いんだ!と思い込んでいる人が主導権を握りたがる。

思い込みからくる間違った情報に支配されやすい。

こういった人は、「教える=教えた人から学んでいる」ことをご存知ないのかもしれませんね。

自己(セルフ)プロデュースが出来るということ

以前、2回に分けて自己プロデュース、セルフプロデュースのことを書きましたが、これらが出来るということは、

教え合う環境が整っているか?

を常に考えていかないとなりません。

誤解しないでいただきたいのは、物理的な環境のことを言っているのではありません。前回の「ハ―スバーグの動機づけ(衛生理論)」を思い出してください。

▼自己プロデュース その他の記事

自己プロデュースとしてのボイストレーニング(その1)
最近では、Zoomでレッスンをしたり、ミーティングをすることが増えました。 Zoomというのは、エフェクターのそれではなく、Web会議のシステムです。 スマホ用のアプリも出ています。 ちょっと紛らわしいんですが・・・ ◆エフェクター、電子楽器、音響映像機器メーカーのZOOM 株式会社ズーム(ZOOM...
自己プロデュースとしてのボイストレーニング(その2)
この記事は、実際にレッスンをしている生徒さんから聞いたお話です。 この方、はじめの頃は だったらしいのです。 そんな方が、レッスンを受けるようになっていろんな曲を歌えるようになってくる。もちろん、歌えるレパートリーとジャンルは広がります。それ以上に「ある気持ちの変化」に気づいたということなんです。 ...

▼バラす・並べる・固めるについて

伸び悩み解決のための新たなサイクルの作り方3つ
最近(2017年後半)では、習い方、学び方、アプローチや方法について書かれてある記事が思いのほか多い事に気がつきました。 今回お伝えするのは、 およそ、全ての習いごとに 当てはまるんじゃないだろうか? 感じたことを記してみました。 あなた自身が自分の学び方、ストラテジーがしっかりと出来ていれば、歌、...

3ステップを使ってアプローチが出来るか

 

prrformance_3stepu

3ステップで上の図のように流れていきます。この流れはスパイラル(らせん状)になっていると考えてください。

  • 情報のインプット→つくる(作る・創る)→表現としてのアウトプット
  • 情報のインプット→つくる(作る・創る)→教えるためのアウトプット

☑ 情報のインプット
習い事に通ったり、セミナーに参加したり、ググったり、有益な必要な情報を入れることを指します。

☑ 作る
ここで、バラす→並べる→固めるのプロセスをとおります。このプロセスをとおして、創作活動や制作、製作活動が成されるわけです。

表現としてのアウトプット
表現者全般をさします。音楽でいうところのボーカル、プレイヤーです。役者やダンサーなども入ってきます。僕は、営業マンお店の店員さんなどもここに入ると考えています。

教えるためのアウトプット
学校の先生、講師、コンサルタント、トレーナーなどが学ぶスキルです。僕が推奨しているスキルで、これからも皆さんとシェアしたい内容です。

▼言語化することの難しさ

言語化は大変なことで難しい
ボイストレーナーは言語化して伝える仕事をしています。ただ言語化することが難しい分野を言語化して伝えています。 これは、トレーナー、インストラクター、講師、先生、コーチと呼ばれている人たち全てに当てはまるんではないでしょうか? トレーナー、講師の仕事が出来るかどうかは、言語化出来るかどうか? と言い切...

▼音楽講師業の奨め

音楽講師業の勧め
今回は以前に紹介した表現職、技術職、教育職の中から教育職に関して掘り下げていこうと思います。 自分が講師を始めてから、少なからず耳にする事があります。 講師を始めたら、自分のレベルが下がってしまうんじゃないか? アーティストとして生活できないから講師をやってるんじゃないか? この2つ、実際に自分が耳...

3回に分けて書いてきた「パフォーマンス」のコラム記事、いかがだったでしょうか?パフォーマンスの詳しいことは他のサイトにもあります。また、フィードバックを頂ければ、教室側も良い勉強になります。

パフォーマンス力アップの大切なリソースは、やはり声力!

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