レコーディングを行なう時に気をつけること
プロのスタジオミュージシャンならともかく、レコーディング慣れしているボーカリストはどのくらいいるのでしょう?
経験をそれほど踏んでいなくても、しっかりとした作品や商品にするために時間とお金をかけて行うのがレコーディングです。
まず、言えることは、次のふたつです。
- レコーディング経験<ライブの経験
- 特に初心者は、時間とお金がかかる
今回はこのふたつのことを軸に、お話を進めていきます。
レコーディングの経験値
ごくごく当たり前のことを再認識してくださいね。レコーディング経験値は、ライブの経験よりも圧倒的に少ないのです。
レコーディング初心者の方へ
ライブと同じように考えて「一発録り」を望んでくるレコーディング初心者バンドの方々がいるようです。
でも、難しいでしょう。時に宅録など、自分たちでレコーディングを行なう人にとってはオペレーションとディレクション、そしてプレイを自分たちで行なうわけです。頭の使い方が違ってきます。経験値の多い少ないにかかわらず、レコーディングを行なう場合、必ず第三者としての意見は必要だと感じています。それも音に詳しい人がベストです。なので、自分たちで行うよりもエンジニアに付いてもらう。そうすると、エンジニアとのコミュニケーションは非常に大切となるわけです。
分からないこと、不安に感じていることは遠慮なくエンジニアに質問しましょう。
DTMやDAWのことをある程度知っている方へ
以前、レコーディングエンジニアから伺った話です。ちょっとDAWのことを知っているミュージシャンの要望には注意深くなるそうです。
何故でしょう?
それは、音を作る過程で求めてくる要求に、木を見て森を見ずの場合があるからです。例えば、プラグインのEQ(イコライザー)や他エフェクターの使い方を断片的に求めても、ミックスの結果、それを使わなくても同じ音の結果になった。むしろ使ったことによって、音の加工がぐちゃぐちゃになりかねない場合も出てきます。「だから気をつけているんですよ」と。
つまり、
- 音を作る過程で要求→プラグインなどの操作にフォーカス
- 結果としての音を要求→全体としてのニュアンスにフォーカス
の違いです。
少し知っていても、エンジニアに結果としての音を求める。ミックスの過程で「ああ、自分はこう思っていたけれど、こんな使い方もできるんだ」こちらの方が、発見もあるし、勉強になると思いませんか? 😀
時間とお金ばかりかかる
レコーディングを円滑に進めるために、着地点をどこに置くのか?これがとても大切になるといわれています。CDにしてライブで売りたいのか?音楽配信をしたいのか?名刺代わりのでも音源なのか?その他の使い方なのか?
着地点=目的によってクオリティも予算も変わってきます。
手順としては、
- 録った後は何にする?どうする?
- 打ち合わせの重要性
- 4つの管理、ポイントは?
- レコーディングの前に用意しておくもの
- メトロノーム、あなたは使う?使わない?
- 機材について
まず、1をキチンと見据えて2~6の順に進めていきましょう。
大切なのは事前に頭の中でイメージをまとめていく1~3のプロセスです。ここを疎かにしてしまうと、「木を見て森を見ず」さらに「細かな枝ばかりに囚われて、木を見ることすらできなくなる」のです。そうすると、時間もかかるしお金もかかってしまいます。注意しましょう。
わがままとは違って、音楽に集中する環境の中で遠慮しないで音に取り組める。そういった雰囲気の中で行われるレコーディングをいつかは体感、体験してみましょう。詳しい記事は、1~3でひとまとめ、4~6でひとまとめの記事にして、またアップしますね。
https://www.onevibes.com/production/items_recording01/