ボーカルのパフォーマンス研究

CLUB CITTAのボード 明快!パフォーマンス

あざみ野教室に通われている生徒さんの中で、80年代ロックが大好きな人がいます。以前、阿佐ヶ谷教室在籍の生徒さんも交えて、一緒に「Journeyトリビュートバンド」のライブ(プロが演奏)を楽しんだほどです。

今回の記事は、あざみ野教室の生徒さんに書いてもらいました。

 

実は、

 

彼・・・

 

二十歳を過ぎた学生さんなのです。

彼が好んで聴く曲、それが80年代のロックだったとは!正に室長の20代の頃と被ります。レッスンでの課題曲は、全て80年代のロック♪

今回の記事は、ココが読みどころなのかと思っています。

何故なら、仮に室長と同じ世代の方が書いた場合、単なるロック好きのオヤジが書いた記事にしかならないからです。二十歳を過ぎた学生さんが80年代ロックの記事を書くことに面白味があったりもします。

 

内容は、最近のテーマで挙げられているカテゴリー、パフォーマンスと絡めた記事となっています。

それでは、Are you ready!Let’s get the ball rolling!

80年代のロックレポを書くに至った経緯♪

はいどうも!懐メロ大好き「えきとぅ~」と申します!

普段は80年代のロックを中心に歌っています。

2月のある日、

えきとぅ
なんかライブ行きたいな~、外タレ来日してないかな~

と来日情報をあさっていたところ、そこにeuropeの文字が!

いや、まさかこのご時世にeuropeが来日するなんて見間違えだろうなと一瞬目を疑ったのですが、しっかりと本物!中学生時代大好きだったあのバンドが生で見れるなんて夢のようだと思い、すぐさま決定。

そのことを室長に話したところ、

室長
レポ書いてみない?

と言われ、これを書いています。


室長
europe(ヨーロッパ)とはスウェーデン出身のロック・バンドです。あの「The Final Countdown(1986年)」が大ヒットし、北欧メタルとまで言われたバンドです。プロレスファンでなくても、プロレスラー入場時のアノ曲といえば・・・わかる人も多いのではないでしょうか♪

当時の演奏(丁度、レコードからCD、LDに変わる、少し前の時期でしたかね)


合宿を途中で切り上げて・・・そこまでして観たかったライブ

実は3日間のライブすべてが合宿と重なっていたのですが、合宿を途中で切り上げて頑張って行ってまいりました 笑。

3日間のライブですが、3日間ともメインとなるアルバムが違います。僕としてはやはり復活後のアルバムよりも昔のアルバムの曲が聞きたいんですよね 笑。そして、28日メインとなるのは賛否両論、バンド解散のきっかけにもなったPrisoners in Paradise!

いろいろと意見は分かれますが、僕としてはeuropeを聴くきっかけになった思い出の一枚です。

4月28日、しっかりお昼まで寝て、駅前でラーメンを食べ、いざ出陣!会場はクラブチッタですし、まぁ迷うこともないからそんな急がなくていいかなぁなんて思っていたら会場に着くころには結構な人がすでに入っていました。最前列をとれず残念な気持ちとともに、これだけの人がまだeuropeのライブに来るのかと思うと少しうれしかったです 笑。

CLUB CITГA’(クラブチッタ)のサイト

ボーカルパフォーマンス

さて、このeuropeのライブを見て、ボーカルの演出、パフォーマンスについて考えたことを少し話したいと思います。

ステージに立った時、誰しもが

オーディエンスのみんな
あれ?なんかボーカルって小さくない?

と思ったことがあるのではないでしょうか?

精神的なことやいろいろなことを考える以前に、ボーカルは物理的に小さいのです。

ギターやベースは両手に抱え、キーボードは横に並び、ドラムはセットを前にスティックを振り回す、、、それに対して、ボーカルが持つものはマイク一本で事足ります。それこそ、マイクなんて片手があれば持ててしまうのです。

ボーカルはもちろんバンドの中心に立ち、多くの場合でリーダー的ポジションを占めることが多いので、当然存在感が消えているようではだめです!では、どうすれば限られたもので大きく、大きく存在感をボーカルは示せるのでしょうか?

まずは、姿勢と目線です。

僕もそうなのですが、人前に立つとついつい控えめになってしまいませんか?目線が下がり気味になってはいませんか?肩が内側によっていませんか?猫背になっていませんか?

びくびくしたロックバンドなんてかっこ悪いですよね笑それに、このような姿勢では歌も当然歌いづらいです。まずは根本的なことですが、気持ちから。気持ちというのはかなり大事なもので、気持ちからイメージが形作られ、イメージが声、そしてパフォーマンスとなります。

マイク●●●●が道具

では、大きく堂々とした精神を作った次は、何をするべきなのでしょうか?

物理的に小さなボーカルを大きく見せるために使えるものは何なのか。そう考えたときに、ふとあるものが思い浮かびました。

そう、マイクスタンドです。皆さんマイクスタンドをマイクをずっと持っているのは重いから楽するためにおいておくためのものだと思っていませんか?もちろん、そういった側面も持ちますし、音楽のジャンル、パフォーマンスによってはそのように使うことも多々あります。

しかし、ロックにおいては別です。確実にマイクスタンドで楽するどころか、むしろ体力を使っています 笑。自分の身長ほどもある金属棒、もうこの時点で迫力があります。

では、それを振り回しながら歌ったら?それがどれだけ大きく勢いのあるものとみえるのかは簡単に想像できるでしょう。実際、europeのボーカルであるジョーイ・テンペストも、ライブ中、何度もマイクスタンドを360度振り回すというパフォーマンスをしていました。

 

ここで、もっとわかりやすくて身近な例を出してみましょう。去年圧倒的な社会現象を起こしたあの映画のバンド、QUEENです。QUEENのボーカル、フレディー・マーキュリーといえば、皆さんこのようなスタイルを思い浮かべるのではないでしょうか?

 

このマイクスタンドが途中でぶった切られたスタイル。もはや本来のマイクを手から離して置いて歌うというスタイル(オープンスタイルといいます)を捨て去っています 笑。

しかし、ライブ映像を見ていただければわかるように、フレディーはこのマイクスタンドを片手で軽々と振り回して歌っています。

では、このようなパフォーマンスはいつ行うのでしょうか?もちろん、歌っている最中にマイクを振りながらくるくると動くのもよいですが、さすがにマイクスタンドを360度振り回すような芸当は歌いながらでは相当器用でないとできません。

そこで、ボーカルが歌わないところ、例えばサビとAメロの間などに行うのがよいでしょう。ただし、楽器隊のソロでは、しっかりとソロパートの人に注目してもらうようにし、むやみにボーカルがでしゃばるのはあまりよろしくないでしょう。

ボーカルパートがない場所では、結構何をすればよいのかわからずキョロキョロしてしまう人がいるかと思いますが、それは非常に見栄えが悪いので、このようなパフォーマンスをすればよいのではないでしょうか?

では、楽器隊のソロパートでは何をするのか?楽器隊のソロパートは当然各楽器隊が主役となるため、ボーカルは彼ら、彼女らを目立たせサポートする側に移ります。かといって、何も突っ立っているのは絶対にダメです。

よくある動きとして、ソロパートの奏者にボーカルが絡みに行くというものです。観客の目はボーカルへと向きがちなので、それをソロ奏者へと向けるためにも、これは非常に合理的な動きなのではないでしょうか。

これとは別に、europeのライブを見ていて非常に印象的だったのが、ソロパートにおいてボーカルがアンプの前に立ち、観客に背を向け音楽にノルという動きです。ボーカルが完全に観客に対して背を向けるという行為はこっちを見るなという意味をあらわし、そしてアンプの目の前に立つということで、自分は楽器隊を聞いているというアピールをする。それらの行為が観客に楽器隊のほうへと注目させることになるのでしょう。

最後に

文字数も長くなってきたのでこの辺で終わりにしようと思います!

いかがだったでしょう?ボーカルパフォーマンスは誰しもが迷い疑問に思うところなので、皆さんも自身でいろいろと考え、試してみてください!

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