歌を歌っていて、時々オブリやソロでハーモニカを吹くミュージシャンを見かけたことあるかと思います。かっこいいですよね。
ハーモニカの練習が面白くなり始めた人、早い人でやり始めて1年近く経った頃から出始める癖といいますか現象といいますか。そんな方が対象です。
今回は歌いながらハーモニカを吹く人向けですが、ボーカリストでオブリでハーモニカを吹く、ハーモニカを演奏しながら歌も歌う、シンガーソングライターで歌とギターとハーモニカ(ハーモニカホルダーをかけて演奏する人)、そんなあなたも是非読み進めていってください。楽器プレイヤーの方もご覧になって頂いて構いません♪
ソロでカッコよく決めたい場合、必ず陥る落とし穴♪
まずは、あなたのアドリブ力をつくる4つの引き出しとアウトプットのタイプを知っておかないとなりません。以前こんな内容で挙げましたので、目を通してもらえると有難いです。
▼アドリブの4つの引き出し(アドリブの型)とあなたのタイプ
4つの引き出しから引き出す時に気をつけてほしいことは、アウトプットまでのタイプを確かめることです。これも以前、記事にして載せていました。
▼アウトプットまでのあなたのタイプを確認
一端これらの事柄を把握した上でキメとツメの話になります。
キメとツメは大いに関係している
先ず結論です。
キメが決まらない人はツメが甘い!
ツメが甘いとキメが決まらない!
そのように言い切れます。実は演奏していて僕にもこういう部分があって、自分自身への戒めとして書いています。
✅キメをしっかりと決めるためにあなたの引き出しから、フレーズを出すタイミングを計る
✅タイミングが計れなかったら着地ができないのと同じ。つまりツメが甘い
✅ツメを甘くしないためには、決める前の手前から準備をする
以上3つが大事なこととなります。
では、これら3つをするためには何をどうすればよいのでしょうか?
- まず、引出から出そうとするフレーズは、コード進行に合っているか?
- 思いついたままを出すのではなく、個人練習の段階でチャンクパターン(フレーズの塊パターン)をいくつか出せるようにしてあるか?
- ブレイクなどキメなければいけない部分をきちんと決めているか?
- テンポキープを心掛けて演奏しているか?
1.が分からない人、ブルースの3コード進行の中で同じフレーズ、例えば3-4のトレモロ(吸)または4-5のトレモロ(吸)をやってみてください。同じ音を出しているのにバックのコードによって雰囲気が違うことに気づくと思います。
2.チャンク(塊)って大事です。小さなフレーズがテクニックを使って吹けるようになったら、チャンクを大きくまとめていくのです。僕はフレーズをどうチャンクしていくか?フレーズを組み立てる時にいつも考えています。例えば、同じリズムを刻みながら音階を上げるのか下げるのか?
3.頭でブレイクするときに音はスタッカートさせるのか?少し緩く伸ばすのか?バックは頭でブレイクしているが、対位法・カウンターフレーズを使って音の隙間を埋めてゆくのか?いろいろとトライ&エラーしながらやってみてください
4.メトロノームで練習しているか?あなたの得意なフレーズを演奏している時にハシらないか?得意なフレーズを演っているとハシりがちになるんです。
という人、そんな人におすすめなのが、別の記事にもある
✅小さなチャンクからでいいので、大きなフレーズとなる小さなフレーズを作る
✅4つの引き出しに入れる(①きっかけ、②つなぎ、③エンディング、④困った時の神頼み)
ここから吟味、整理をしていきましょう。
ハーモニカはモノマネができる楽器
なのです。
今から、ハーモニカといえば・・・・でいくつか挙げていきますね。
ハーモニカといえば
- 猫の鳴き声
- 電話の鳴る音
- ハーモニカを咥えてしゃべる
- 汽車の汽笛のマネ
- 汽車が走っていくところ
何か自然にある現象をアノ小さな手のひらに入るくらいの楽器でモノマネができるのです。その世界の何と奥深いことか・・・。
▼以下、クリックして頂くと、ハーモニカでモノマネ(猫の鳴き声から汽車が走っていくところまでの音源が聴けます)音量に注意してお聴きください。
これらモノマネ素材をフレーズにしていき、とりあえず④神頼みの引き出しに入れておきましょう。練習で、またはセッションしながら、①きっかけに使うのか、②つなぎに使うのか、③エンディングに使うのかを振り分けていきましょう。
音楽的にキメのある部分はしっかり決めてツメてください。そうでないフレーズも、練習をしていつでも引き出せるようにしておきましょう。ツメが甘いとカッコよくキマらないですから(笑)
いかがでしたか?次回は、歌う場合のキメとツメをお届けいたします。お楽しみに。