レベルアップしたいボーカリストが必ずやっていること(その1)

FenderAMP ボーカリストのための楽器

これまで音楽活動を続けてきて、また、ボイストレーナーとしての活動を続けてきて気づいたことがあります。

レベルアップしているボーカリストが必ず並行してやっていることがあるんです。

ボイストレーニングや歌のテクニックを磨くこと、歌う世界観を探求することはもちろんです。それに加えて並行してやっている事とは一体何でしょうか?今回から3回シリーズ化にして、何をやっているのかをお伝えしましょう。

なお、特に今回の記事は、リンクを貼って関連記事を参照しながら読んでいただきたいため、時間がかかります。お忙しい方は、サクッと概要欄だけ目を通して頂いて、ゆっくりとお読みになってください。そのほうが、あなた自身のボーカル力アップのストラテジーを構築することができますから。

ボーカル力レベルアップのためのストラテジー♪

以前の記事でストラテジーのことについて書きました。

歌えないスランプ時期!そんな時にはこれを提案します
あなたは、歌の練習をしていて順風満帆でしょうか?あなたの歌は日々上達していますか?人によっては、三歩進んで二歩下がる人、ある程度までは成長するのにそのあと伸びない人(定着化→化石化)、ボイトレをやればやるほど下手になっていく人など、さまざまな習得タイプがありますね。このあたりの所は以前、こんなコラム...
4技能をボイトレの世界にも
小学校で英語のカリキュラムが採用されている昨今、「小学生のうちから音声教育を!」と願って止まない室長です。英語ではなく、音声教育なのです。今回は語学ということについて皆さんと考えていくことにしましょう。語学(英語、フランス語)が堪能なある生徒さんから、昔、言われたことがあります。直ぐに共感できました...

今回の内容をまとめて言い表すと次のようになります。

ボーカル力アップのために「道具」に投資をしよう!

ということです。具体的には次の項目になります。

  • あなた専用のマイクを購入しよう
  • あなた専用のプリアンプを購入しよう
  • レコーディングに興味を持ってみよう
  • 楽器を始めてみよう
    • コード楽器
    • 吹きモノ

これらから大きく二つの柱となる器材を揃えることと、楽器について語っていきます。

器材という道具を揃える

ボーカリストでもこだわりのある方は、きちんとその人なりの「マイ・マイク」を持っています。何度かマイクの事についても尋ねられたりもしています。

そしてプリアンプ、ここ数年の傾向では、ボーカルでもプリアンプを持っている人が増えてきているようです。

 

マイク

一番大事な楽器は、あなた自身の身体(喉)、次に大事なのは道具となるマイクなのです。

最近のマイクは、インピーダンスが少しずつ上がってきています、モコモコとこもりがちなくぐもりがちな声の人がSM58を購入するはずのないことは、少し歌の事とマイクのことを分かっている人ならば、絶対に行ないません。

結局のところ、良いマイクと悪いマイクの違いはあなたの好き嫌いや感性に添うところが大きいのです。その点に注意しながら、他人の意見に振り回されることなく、しかしながら謙虚に耳を傾けて比較検討してください。

マイクについては、過去3回に分けて記事を書いています。あなた自身のマイクを選ぶための基礎となる内容なので、是非参考にしてください。

ライブの場合はダイナミック型、レコーディングの場合はコンデンサ型と使い分けましょう。

マイクについて(用途)
ボーカリストとマイク♪ボーカリストにとって一番身近な楽器と言えば、自分の身体。では2番目に身近な楽器と言えば?それはマイクです。今回はマイクロフォン(マイク)について書いていきます。マイクというとどれも同じ。そんな風には思っていませんか?実は用途によって使うマイクが変わってきます。 カラオケで使う場...
マイクについて(カートリッジ)
今回は、マイクのカートリッジについて書いていきます。【カートリッジ】この用語もいろいろな分野で使われていますよね。元々は交換するための部品といった意味が、次第に広がっていった用語です。例えば、プリンタのインクカートリッジだったり。マイクのカートリッジとは、声や楽器の音を電気信号に変える変換器のことで...
マイクについて(指向特性、周波数特性、出力)
マイクを選ぶ場合、押さえておくこと♪それは指向特性と周波数特性、そして出力についてのチェックです。これらがマイクのキャラクターを決める要素となるわけです。ここを押さえておかないと「マイクの形だけ買って音は散々!」ということにもなりかねません。自分の歌声を気持ちよく、ハウリングさせずに再現するための1...

 

プリアンプ

プリアンプは使い方によっては、ライブにもレコーディングにも使えます。1台あると重宝するのでぜひ持っていましょう。

なんていうのは、どのサイトでも言われていることですよね。

ボーカリストがバンドでアンプを使うとき
ボーカリストがバンドでアンプを使うことってあるんでしょうか?ボーカリストは、ほとんどの場合PA卓をとおしてマイクから声を拾います。そうでない場合もあるにはありますが、まぁ稀でしょう。バンドでボーカルをやっている方の中には、ギターを抱えながら歌っている人、ギターや鍵盤で弾き語りをやっている人、珍しい所...

 

DAWを使う

DAWとは、デジタル・オーディオ・ワークステーション(Digital Audio Workstation)の略称です。デジタルで音声や楽器のレコーディング、ミキシングなど一連の作業が出来ます。PCを利用した一体型のシステムを指してこのようにいいます。

最近はレコーディングでも、宅録で結構クオリティの良い音源作りが出来ます。作った音源を配信することも出来るのも当たり前の世の中になってきましたね。

宅録(自宅録音)用のマイクのことにも触れています。

DAW関連の記事 こちらをクリック

宅録用の変わったマイク
皆さんは、オリジナル曲のメロディや、アイディアが浮かんだら直ぐに録りたいと思ったことはありませんか?でもスマホのマイクだとあまりいい音では録れないし・・・。ICレコーダーよりも高音質で録りたい。また、自宅でレコーディング(宅録)をしたいんだけど、オーディオインターフェースに繋げないといけない。などな...

楽器を始める

次にボーカルとは別に楽器を始めてみる事もレベルアップのためのストラテジーになるわけです。どうせやるんだったら、歌も選んだ楽器も上手くなりたいですよね。ここで

楽器そのものの上達を前にするべき大切なことを忘れてしまってはいけません。それは、

楽器の上達を願う前にするべき大切なこと
バンドやユニットでボーカルをやっていて、別に何かの楽器を担当している人。または、バンドを組んでいなくても、何かの楽器はやっている人。または、何か楽器を始めてみることで歌にも活かせるんだろうなあ。こんな風に漠然と考えている人。今回は、どんな動機で楽器を選ぶにしろ、おおよそ共通となるんではないか?と思わ...

楽器の仕組みを知ること

なのです!

どんな楽器でも持っている特徴(メリットとデメリット)

をお勉強しながら触ってください。楽器は触れば触るほど(=練習すればするほど)上達が早くなると言われていますからね。

また、楽器はライブパフォーマンスのそれとしてではなく、コード進行や音楽理論のお勉強をするための道具だと考えている人もいるようです。それはそれでアリですね!

どの楽器を選んだとしても、一定の期間やり続けていると、

この楽器、私にできるかしら?難しい・・・。

と感じることがあります。必ず出てきます。そんな時こそ、その楽器の奥深さを知ろうとしている。次の扉を叩いているのだと解釈してください。

 

コード楽器

コード楽器でも両手が使えるモノ、鍵盤(ピアノ、キーボードなど)や片手ずつ異なる動作として使うモノ(ギター、マンドリンなど)があります。

弾き語りに目覚めたあなたは、ギターを使うのか?それとも鍵盤を使うのか?始める前によく考えてみましょう。トレーナーに相談してもらえれば、いくつかの指針を示すことが出来ますよ。

吹きモノ

吹きモノの楽器とは、サックス、トランペット、フルート、ハーモニカなどです。

吹きモノの楽器は腹式呼吸と直結しますのでお勧めです。共通して言えることは、一番始めの段階でカベが待っているといってよいでしょう。綺麗に音が出るまで時間がかかる場合があります。ハーモニカの場合も単音吹き吸い(パッカーリング)や2番の吸いの音がきれいに出るまで時間がかかってしまうのです。

譜面の読み方などもクリアしないとなりませんが、そこはあなたのやる気、意欲です。

心に決めておくこと

器材を揃えるにしろ、楽器を始めるにしろまず、その道具の仕組み、構造を知ってください。構造を知るだけならば、ググったり本を買って勉強すれば、今の時代ではすぐできてしまうことです。

次に目的を決めましょう。その器材や楽器をどうしたいのか?です。

室長は、ボーカルとハーモニカを2大柱で考えていました。

  • ライブで演奏するための楽器とするのか?
  • コード理論を覚えるために買ったのか?
  • ライブ用に使うのか?
  • レコーディング主体で使うのか?
  • 兼用したいのか?
  • その他

何故ならそうしないと、1年たたないうちに投げ出してしまう可能性があるからです。

石の上にも3年というのは、本当だなあと感じています。最低3年~5年でしょう。1万時間の法則 とはここにも生きているのだなぁと思っています。


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