調子よい時と調子悪い時の歌の息継ぎ

iPhoneと風船 ボイトレジム

夏場より冬場の方が体が温まるまでに時間がかかることは、初心者の方でもご存じでしょう。やはり声が出始めるまでは、冬場の方が時間はかかります。

先日の対面レッスンでの事でした。いつもなら声の出ている生徒さんがこの日、声が出しにくかったのです。生徒さん曰く、

今日は声が出しにくいので、この歌のこの部分、息継ぎの仕方を変えますね。

と言ってきたのです。

 

自分で考えながら、その時の状態を見ながら確認をとる生徒さんです。素晴らしいなあと思いました。そこで、こちらがよくよく訊いていくと・・・、

息継ぎの仕方=息継ぎのポイント

ということだったのです。

今回は歌っているときに調子が良い時と調子が悪い時、息継ぎはどうするのか?

をシェアしていきますね。

息継ぎのポイント=息継ぎの場所

息継ぎというのは歌う前と歌の中で行なう行為です。

歌う前にやるんですか??

と、素朴に質問してくる人もいますが、確認してみましょう。

曲のイントロ(導入部分)➡Aメロ歌いだし

男性トレーナー
トレーナー

この歌いだしの前に息を吸いますよね♪

体で無意識にやっていても、気づいていない人が多いようです。ちょっと意識してみてくださいね。

さて、

息継ぎの場所は、課題曲を選んでもらってレッスンで行なうと決めてから、曲の研究レッスンでやります。別の言い方では吟味。分析(アナライズ)していくわけです。

具体的なやり方については、以下の記事をご覧ください。

課題曲を選んだら行なう準備

1.歌ってみたい課題曲を決める

レッスンの曲が決まらずに悩んでいるあなたへ
歌のレッスンをやっているとボイストレーニングだけでなく、課題曲を出して歌ってもらったり、生徒さんから歌いたい課題曲を持ってきてもらって歌うこと、ありますよね。この「課題曲」をレッスンの中でどのように決めていったらよいのでしょうか?

2.課題曲のアナライズを行なう

ボーカルのキメとツメ
こんにちは。 前回の内容は、ハーモニカ演奏のキメとツメという内容でソロでカッコよく決めたい場合に必ず陥る落とし穴、これらを事前に把握しておき、キメとツメの関係、引き出しの作り方などをお話しました。 別の楽器、例えばギターや鍵盤楽器の場合また違うかもしれませんので、ご自身で研究するか別サイトを参考にし...

3.歌う前の準備は3つのステップで

課題曲 3つの準備でグングン上達!
前回は、ボイストレーニングとボーカルトレーニングの違い。 そして、コピーとカバーの違いを書きました。 ▼前回の内容はこちら これからいよいよ課題曲の分析に入っていきます。 これはですね。 ある3つのプロセスを踏んでいけば、かなり歌いやすくなります。 例えば、 サビのトップノートの声を安定させたい 低...

4.歌った後の準備にも気をつける

あなたを「歌うま」に向けて劇的に変えるポイント
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調子のよい時と調子の悪い時の息継ぎの位置は変えない

調子のよい時と調子の悪い時の息継ぎの位置は変えてはいけない!

これが結論です。何故なら

 

息継ぎ=ブレスの位置=リズム が絡んでいるからです。

これは家でいうところの土台のようなものです。
休符を「休む符」と表記するので誤解されやすいのですが、

男性トレーナー
トレーナー

休符=お休みではありませんよ。

休符は、フレーズとフレーズ(意味のまとまりが音になっていて、息継ぎから息継ぎまでの部分)の間で行なうもので、お休みではありません。

次のフレーズを歌うための準備。

と、言い換えることが出来ますね。

この場所は、

今日は声が出にくいから、長めに吸うてしまお~う。

ということは出来ないと考えています。

8分のウラで吸うべきところを、付点4分音符で吸うと・・・上手く歌えなくなってしまうのです。

歌い方は変えても良いと思います。それをフェイクといいますから。

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