日本語教育能力検定試験対策-試験Ⅱ

日本語教育能力検定試験Ⅱ聴解対策用画像 ボイトレジム

毎年10月下旬に行われる日本語教育能力検定試験です。

日本語教育能力検定試験とは、日本語教師に必要な体系的な知識が一定の水準に達しているかどうかを測る試験です。

この試験は、大きく3つに分かれています。

今回はその中でも音声媒体による出題の試験Ⅱについて取り上げましょう。試験Ⅱ聴解問題得点力アップの決め手は何なのでしょうか?

ここで各試験の概要をお伝えしておきます。

試験Ⅰは90分で100点満点
原則として出題範囲の区分ごとの設問で、日本語教育の実践に関わる基礎知識が問われます。

試験Ⅱは30分で40点満点
音声媒体のみの試験です。この試験、大きく前半と後半に分かれています。

試験Ⅲは120分で100点満点
原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定されます。

聴解問題対策(音声・音韻)

先ほど、試験Ⅱは大きく2つに分かれているとお話しました。

前半の問題1~問題3は音声・音韻中心です。
問題1はアクセントの型を聴き取る
問題2はプロソディの聴き取り問題
問題3は学習者の誤用を音声学の知識を元にして聴き分ける

後半の問題4~問題6は誤用、聴解教材、隠れ文法問題です。
問題4は日本語を母語としない人の会話の誤用
問題5は日本語学習者向けの聴解教材についての出題
問題6は語彙、文法の問題を音声を通して解く内容となっています。

詳しくは下の動画の第1回「検定の概要と試験Ⅱの内容」をご覧ください。

是非受験される皆様の知識の整理に。と考えてYouTubeのリンクを貼りました。お役立てください。

令和3年度日本語教育能力検定試験実施要項

試験Ⅱは音声・音韻、誤用、聴解問題等を問われる

これからお見せする動画は、「日本語教師センター」がアップしている動画です。日本語教師センターとは、日本語教師のために様々な活動をしている団体、コミュニティです。

日本語教師センター
東京都新宿区百人町2—7—11 STK第二ビル

▼日本語教師の地位向上を目指す 日本語教師センター サイト

日本語教師センター 主な目的と活動について

講師は池田悠子先生です。

日本語教育の世界では教育内容全領域を指導、検定対策に携わってきた業界の名物講師といわれています。試験Ⅱ(聴解)指導も分かりやすく、日本語教育能力検定試験の合格者を多数輩出しています。本もたくさん執筆され、日本語教育における第一人者であることは言うまでもありません。

室長も池田先生の音声学の本で勉強していました。今でも勉強中です。さらに先生の音韻・音声の講義も受けさせてもらいました。そんなお付き合いもあり、今、先生とは日本東京国際学院(JTIS)日本語教師養成講座で一緒にお仕事をしている仲間でもあります。

そんな先生の分かりやすい動画講座『YouTubeで基礎から学ぶ日本語教育能力検定試験-音韻・音声(試験Ⅱ)対策講座』です。

検定試験の概要と試験Ⅱについて

この動画では音韻・音声領域を3つの基礎知識で分けています。

  1. 韻律(プロソディ)
  2. 発音のメカニズム(仕組み)
  3. 非母語話者の話し方
第1回 日本語教育能力検定試験対策講座「検定の概要と試験Ⅱの内容」

韻律(プロソディ)

第2回 日本語教育能力検定試験対策講座「音韻・音声領域の基礎知識」

第3回 日本語教育能力検定試験対策講座「アクセント」

第4回 日本語教育能力検定試験対策講座「プロミネンス・イントネーション・リズム・ポーズ」

第5回 日本語教育能力検定試験対策講座「拍の長さと特殊拍」

発音のメカニズム(仕組み)

第6回 日本語教育能力検定試験対策講座「母音」

第7回 日本語教育能力検定試験対策講座「調音点 」

第8回 日本語教育能力検定試験対策講座「声帯振動、調音法、鼻音と口音 」

第9回 日本語教育能力検定試験対策講座「破裂音」

第10回 日本語教育能力検定試験対策講座「摩擦音」

第11回 日本語教育能力検定試験対策講座「破擦音、弾き音、接近音」

第12回 日本語教育能力検定試験対策講座「特殊音素(撥音、促音、長音)」

非母語話者の話し方

第13回 日本語教育能力検定試験対策講座「非母語話者の話し方」

試験Ⅱ、本番までのアドバイス

この試験、朝から夕方まで1日かけて行われる長丁場の試験です。試験Ⅱの場合、お昼を食べてから行ないます。

このため次のような対策をとるとよいでしょう。

  • お昼はたくさん食べないようにする
    食べ過ぎると眠くなって判断力を失います。
  • 本番1か月前から午後イチで問題を解く時間帯を作っておく
    本番の時間帯に備えてのリハーサルです。
  • 出来る問題を確実に解く
    アクセントに悩む方は多いようです。新しい知識を入れてプラスαとするか?取りこぼしをなくすか?それは、試験日までのあなたの考え方によります。ただし、出来る問題を確実に得点源にした方が良いと判断します。

大変な試験ですが、受験される方は気合で乗り越えてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました