今回の「新メニュー」という意味は、生徒さん側、受ける側の立場から書いてみました。ボイストレーニングのレッスンを受けているあなたは、次のように考えていませんか?
ボイトレもメニューは、どれも出来なければならない。
例えば、
ロングトーンは必ず25秒
または
発声練習は、確実に4Aまで。
などと決めておき、体調の良し悪しに関わらず達成させるといった気構えでやっていませんか?
今回は、この考え方を一旦バラしていきましょう。
ボイストレーニングにはふたつの柱がある
ボイストレーニングのメニューは、上達するためのメニューと調整するためのメニューとに分けないとならない。
というのが結論になります。
大リーグの大谷選手も、ピッチャーマウンドに上がって直ぐに160キロのストレートを投げることは出来ません。いきなりやっても良い結果が出るほど甘くはないですよねぇ。
ところが、単発のオンライン講座や体験レッスン、本コースのレッスンで新しいメニューを提案したとき、いきなりの結果を求めている質問に出合うことがあります。
よくこんな質問を返されますよ。
教えてもらったこのメニューをやっていれば上手くなるんですよね。
この質問が一番答えるのに困るのです。
「上手くなるんですよね」とは言い換えると
- 課題曲をうまく歌える
- 高音域が出るようになる
- 滑舌が良くなる
- プレゼンで説得できる
- 腹式発声が出来るようになる
- その他、あたなのパフォーマンス発揮のために目標としているところ
このような言い換えになります。
声を伸ばすためと声のケア、メンテナンスのため
メニューというものは、やれば必ず上達するものではないのです。アスリートの状況と同じと考えてください。そこでふたつの柱に分けてみましょう。
ボイストレーニングにはふたつの柱があります。ひとつ目は当然、声を伸ばすためのトレーニングです。もうひとつは、ケアやメンテナンスのためのトレーニングです。
あなたならではのパフォーマンスや表現力を養いたい時には、声を伸ばすメニューを行なっていきましょう。ただし、体が調子のよい時と悪い時がありますよね。この時、楽器としての体に対して与えるメニューを変えないとならないのです。調子のよい時には予防、調子の悪い時には調整のメニューをしないとならないのです。声のケア、メンテナンスをするためにバランスよく回していかないとなりません。
この辺りの内容は以下の記事にありますので、是非参考にしてください。
▼声を良くすることばかり考えない
メインメニューとサブメニューを分けよう
次に、メインメニューとサブメニューということを考えてみましょう。あなたに応じたメニューを組み立てていく時、必ずトレーナーと相談の上行なってください。生徒さんによって組み方が異なるからです。
例えば、
メインメニュー
- 必ず出来てほしいメニュー
- 調子のよい時にやらなければならないメニュー
- 目標を決めて取り組むメニュー
- 習慣化したいメニュー
- 主観的に自己評価をしたいメニュー
サブメニュー
- 出来たり出来なかったりしても良いメニュー
- 体の状態を知りたい時に行うメニューメニュー(体との対話のため目標は決めても決めなくても良い)
- 必ず出来てほしいメニューがうまく出来ないときに行なうメニュー
- 何処にいてもすぐに出来るメニュー(忙しくメインメニューに割く時間がない場合)
- トレーナーと客観的に評価したいメニュー
ワンバイブスのパフォーマンス活声課®では、生徒さんに応じていろいろな観点からメインメニューとサブメニューに分けています。全ての生徒さんに寄り添った2ステップ方式のメニューを作っていきますよ。
まとめ 大切なことは今すぐよくなるか?根本から良くなるか?
あなたが
上達したい。
と思う時、一番大切なことは何でしょう?
それは、
「今すぐ良くなる」と「根本から良くなる」の違いを理解することです。
▼「上手くなりたい」と感じる時、あなたがする2つの考え方
良くなりたいのがどちらであっても新しいメニューを行なう場合には、2ステップ方式をお勧めします。
ここまでを表にまとめてみました。
あなたの願い | ボイストレーニング2つの柱 | 2ステップ方式メニュー |
良くなりたい 上手くなりたい |
✅声を伸ばす、上達するためのメニュー | ✔メインメニュー ・サブメニュー① ・サブメニュー② ・サブメニュー③✔メインメニュー ・サブメニュー④ ・・・ |
ケア=予防
メンテナンス=調整 |
✅声のケア、メンテナンスのメニュー | ✔メインメニュー ・サブメニュー① ・サブメニュー②✔サブメニューのみ (人によっては) |
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