上達について考える

スクール探しと受け方の達人

歌やスピーチのボイストレーニングにかかわらず、楽器、語学等、何かの習い事をしているあなたにお尋ねします。

男性トレーナー
トレーナー

この1年、どれだけ向上心を持って上達できましたか?

え?向上上達って何が違うの?

男性トレーナー
トレーナー

いい質問です。いいとことに気が付きましたね。

そこで、今回は向上と上達の違いを考えながら話を進めていきます。

伸びるという時に立ち止まりたい言葉

まず「伸びる」というと、同時に立ち止まって考えたい言葉が幾つかあります。確認しましょう。

  • 効果、成果、結果の違い ➡クリックして該当のページへ飛んでください。
  • 上達と向上の違い ➡以下、説明していきます。

上達と向上

【引用】違い.site より

「上達」の意味:上達とは、技能が進んで上手くなることです。
「向上」の意味:向上とは、物事の程度がより優れた状態になることです。

なるほど、確かに「上達」は練習や訓練の結果、技術や技能が良くなる。そして上手くなることです。一方「向上」の場合、良い方向に向かって伸びてゆくニュアンスがありますね。

例)
 リズムトレーニングが上達したとは言うけれど、
× リズムトレーニングが向上したとは言いません。

× 「あなたには上達心(じょうたつしん??)がある」とは言いません。
○ しかし、「あなたには向上心がある」と言います。

守・破・離の世界

さて、高校時代に剣道をやっていた時、先生がこんなことをおっしゃっていたのを思い出しました。
そのうえ、先日YouTubeを観ていても同じ内容に出会いましたので、ここでシェアいたしますね。

武道における考え方に「守破離」という考え方があります。

武道の技を習得しようとする場合、3段階として言われていることです。

:先ず始めに師匠から教わった型ややり方を守りながら身に着けていきます。
:そうしながら少しずつ、段々と自分に合ったやり方や型をあれこれと試していく段階に入ります。
:そして、師匠から教わった型に自分なりのやり方をブレンドさせて、師匠の型から離れていく段階です。

そのような段階を経て、あなただけのオリジナル習得法が作られていくのです。

全ての分野でこの段階をとおる

言ってみれば、守破離はどの分野にでも必要でしょう。というよりも、全ての分野でこの段階をとおるでしょう。
なるほど言い方は漢語かもしれませんが、別の分野ではいろんな言い方で同じ内容のことをこのように言っていますよね。例えば・・・、

3ステップで●●●
オマージュ、アレンジ、オリジナル
真似ぶ、工夫、独創
創造、成長、衰退(➡次へのフェイズ)

などです。

あなたはどの段階?

自己評価をする場合、どの段階にいるのかを把握しておくことは大切です。声の上達は人の成長に繋がるため、生徒さんや受講生さんは、ただ教えてもらうことばかりを望んでいてはいけません。

トレーナーも生徒さんや受講生さんも、段階に応じて接し方、取り組み方を変えていかないとならないのです。

段階が進むにつれて生徒さん、受講生さん側にも自己評価が求められています。それは、

  • 自律的達成の尺度を把握する
  • 計画、プランを修正する
  • 内省し振り返る

具体的にはこうです。

YouTubeで自分に合いそうなコンテンツを幾つか観る。しかしどうも納得いかないし、やっていてこれでいいのか判断に迷う。そこでトレーナーと一緒に修正プランを練っていき、YouTubeのひとつの動画とパフォーマンス活声課®のオリジナルメニューを組み合わせて使ってみた。すると、40日位で音域が伸びてきた。

つまり、トレーナーとのこれら一連の行動によって生徒さんの動機付けやメタ認知能力を自ら育てることが出来るのです。

以前、アップしたメタ認知ストラテジーの記事もクリックして紐づけしてください。

習得に行き詰まりや悩みを感じたら
レッスンを続けていると、どうしても習得に行き詰まりや悩みを感じてしまいます。そんな時はこのページの動画をご覧になってください。在籍生徒さんにとってスランプ克服のきっかけとなればと考えています。 東西のボイストレーナー対談 この動画は2022年10月13日にビーボイスの中村優子(ゆうちゃん)先生とおこ...
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