これまではコツは即効性があるテクニックだと思われていたのですが、実は違っていたこと、ご存知でしたか?
ええ?!コツさえつかめばうまく歌えるんじゃないの?
話し方のコツって言うじゃない。
ただ、室長がこれまで成長した生徒さんの足跡を眺めると、「あること」を押さえてレッスンや個人練習を行った。その結果ぐんぐん良くなっていった(歌が上手くなった、通る声になった、伝わるようになったなど)のです。
コツを掴んでどんどん進むために
コツを掴んでどんどん進むためには、コツの種類を把握することです。
実はコツには種類があるんです。よって生徒さんが意識するしないに関わらず、コツの種類を使い分けられる。こういう傾向の生徒さんが伸びてゆくのです。
そうは言うものの
コツに種類なんてあるの?
と不思議な感じがされるもしれませんね。それをこれから一緒にほぐして参りましょう。
コツの種類は、要(かなめ)と抜くこと
今回の内容は、しっかりとレッスンに組み込んでゆくと2か月分(8回/月4回の割合)かかる内容なんですが、1回のダイジェストとして記していきましょう。
ところで。「要(かなめ)」と「抜く」とはどういうことなのでしょう?
まず、要(かなめ)とは、要旨、要約、要点の違いを明確にさせること
次に「抜く」とは抜粋のこと。コツ習得のためにボイトレ項目やメニューの抜き出し方
これら2つでコツの種類が明確になるのです。それでは細かく見ていきましょう。
要旨とは
- 述べられていることの主要なこと
- つまり短く簡潔にまとめたもので一文か短い文章
- 別の言い方だと著作者の言いたいことを読み手の言葉で簡潔に紹介
- つまり、続きを知りたくなる
- 著作者の言葉を読み手の言い方で置き換えるため、著作権侵害にはなりません。なぜなら紹介することで著作物の認知度や売上がアップするからです。
要約とは
- 要点を取りまとめること またはとりまとめたもの
- 各まとまり(段落といいます)の内容を論理的に短くしたもの
- 段落の順番と段落ごとにまとめられる
- その結果、元の著作物の内容を短くまとめているので、もとの著作物を買わなくなります。
- さらに要約をBlogやSNSにアップすることは、著作財産権(複製権、翻案権、公衆送信権)を侵害することになります。言い換えると、要約では元の著作物からの引用や表現の一部を使用することがあります。
要点とは
- 物事の中心となる部分
- 重要な点
「抜粋」という2つの意味
- 第1に内容を任意に切り取っていること
- 第2に内容を部分的に切り取っていること
-
要旨、要約、要点、抜粋の関係は?
以下の図で要旨、要約、要点、そして抜粋の違いを図解いたします。分かりますか?
▼著作権についての記事
コツをつまむ前に大切なこと
これら要旨、要約、要点のバランスでコツが決まってくる。そのように考えています。
最後に
コツを教えてください。
室長が相手からコツを伝授してもらう時には、必ず2つのことを意識しています。それは
- 相手はそのコツを掴むまでコツコツコツコツ努力を続けてきたこと
- そのため、相手に対し敬意を表して相手から出されたコツをいただくこと
この2点です!
コツは即効性があるテクニックとは、見えている部分だけ。そこだけを切り取るのではなく、見えない水面下の努力にリスペクトすること。ましてや即効性があるかどうかは、そのコツを試してみて出来るか出来ないか?になりますから。
▼辞めたくならない!とっておきの練習方法
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