ボイトレをやっている4割程度の人しか知らないこと

tsumiki40percent スクール探しと受け方の達人

トレーナーとして生徒さんに向き合っていると、いろんなタイプの方にお目にかかります。

例えば、

  • この曲をこう歌いたいとテクニック面をいろいろ訊いてくる人
  • ライブに出たい!といってパフォーマンスを求めてくる人
  • 自分でライブを企画運営する力もないので教室側にそれを求めてくる人
  • とにかく直ぐにうまくなりたいとビフォー→アフターを求めてくる人
  • 自分のペースに応じてゆっくりやってほしいと言ってくる人
  • 自主練習も宿題もやらずにレッスンに来る人
  • 自分で練習時間が取れないので、レッスンで完結しようとする人
  • その他

どんなタイプの人もウェルカムですよ♪

 

さて、いろんな生徒さんを観察していると、あるコトに気づきます。10人中4人くらいの割合の生徒さん達かなあ?一体それは何でしょうか?

 

ボイトレするためのストラテジー♪

【ストラテジー】戦略、または方略とも。もともとは戦争の用語。ある目的を果たすため、より効果的に進めるための工夫、手段、方法、テクニック、道筋のこと。

いろんな分野でストラテジーという用語が使われていますね。経営の分野、言語教育の分野など。

 

それで生徒さん達の中には、その人自身のストラテジーが備わっているなあと感じる人がいるわけです。プロアマ問わずです。その割合が、約40%の生徒さん達なんです。(当教室のみの割合)

それはボイトレや楽器上達などの音楽の分野だけではなく、スポーツや習い事全般に関わってくることなのかもしれません。

見極める能力を高めるために

ストラテジーという言葉を使うこと自体、さすがにボイトレの分野ではこれからでしょうが、あえて横文字を使うとすれば、次のことも大切ではないかな?と考えています。

【リテラシー(literacy)】もともとは読み書きの能力のこと。letter(文字)という単語から派生。日本語の識字率と同じ意味で用いられている。
もっと広い意味では、社会の中でて生活していくための能力まで指している。

例えば、

  • メディアリテラシー=メディアを使いこなす能力
  • 情報リテラシー=自分にとっての情報を必要、不要を見極める能力
  • コンテンツリテラシー=自分にとっての必要なコンテンツを見極める能力

 

私たちは今、迷路のような情報洪水の中にいます。自分にとって何が正しいのか?何が不要なのか?そういったことを見極めるのが、どんどん難しくなっている世の中です。

ボイストレーニングの現場でも、トレーナーによってやり方が違うのも当然です。使っている用語も同じ意味内容で別の単語が宛がわれていることもあります。リテラシーのある生徒さんはそこら辺をキチンと理解しています。もちろん、こちらも伝えることは伝えています。

生徒さんにとって使いこなせる内容を見極めるためには、何をどうするか?です。

そのために必要なこととは?

自分の上達を自分で管理しよう(自律)

ワンバイブスでも、自律が出来るようになるためのコースがあります。

▼アドバンスコース

アドバンスコース(声、表現、総合的習得コース)
アドバンスコースは、2020年5月より、新コース「パフォーマンス活声課®」に統合されました。 これまで以上に良いコースづくりに励んでおります。よろしくお願い致します。 ▼オンライン・対面の融合型レッスン 歌う・話す・読むボイトレコースが横浜に♪ 【対象教室】あざみ野、生田教室(横浜市青葉区、都筑区、...

 

昨日(2016年11月28日)のレッスンで生徒さんがこんなことを言ったいました。(要旨抜粋)


あることを長く続けるには、それなりに自分を知る術も必要。例えば、スポーツだと年齢を重ねると、若い人と比べた場合体力などの面で勝てないんだから、今の現状を落とさないためにどのようにしていくのか?大変な努力をしているんだと思う。歌うことも似ているなあ。


こんな内容だったと思います。目の付け所が違う。

この生徒さんは、自分の持っているボイトレ教材を何度も繰り返し聴きながら練習したり、この練習の仕方で良いのか?道筋を訊いてきたりします。私はとても嬉しく感じています。

自分自身の能力を把握したり→今日はサビのこの部分をミックスボイスを使ってみよう
計画を立てたり→今度のライブまでにセットリスト入れる新曲2曲を仕上げよう/自分は3歩進んで2歩下がる型だから、一度にたくさんのことは身体が覚えられない
成果を調整したり評価したり→自分の声を聞いて良いところ悪いところを判断

これらをレッスンの中でトレーナーと一緒に行うのです。積み木を積み上げたり、積み木を使って何かを作っていく作業に似ていると考えています。こういったやり方をメタ認知ストラテジー(認知のための認知)といいます。

自分自身の考えや行動を冷静に眺めるような認知能力のことです。

 

▼上達ガイド 楽しく上達するために(第10回)の記事も参考にしてください。

上達ガイド 楽しく上達するために(第10回)
ボイトレのレッスンで上達するためには?♪ シリーズ最終回となる今回は、入会後のレッスンに対しての望む姿勢についてお話しましょうか。ここでは、コツ、テクニック、スキルのようなものは書いてありません。どちらかというと「学ぶ側や習う側」の目線から書いた内容です。 ▼ボイトレの内容そのものを知りたければ、以...

 

まとめ メタ認知ストラテジー

教育の分野では良く言われていることです。ボイトレにも当てはまっていると実感しています。

ボイトレをやっている4割程度の人は、メタ認知能力を上手に使っている事実
メタ認知ストラテジーを養うためには、リテラシーを高めてゆくこと
これらが自律に繋がる

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