久しぶりの「ボイトレジム」カテゴリーでの投稿になります。
今回は、言語障害といわれている中でも、専門機関ではなく、ボイストレーニング教室でじっくりとやっていけば治る症状を数回に分けてご紹介いたします。
今回お話しすることは、例えば言語聴覚士の方々ならば、ご存知の領域であるはずです。ボイストレーナーも言語聴覚士の方々と協力していけば、このような分野でもレッスン出来る。そのように感じています。
ボイストレーニングと側音化構音♪
さて、みなさんは、側音化構音(そくおんかこうおん)という言葉をご存知でしょうか?
なにやら難しそうな言葉ですね。
言語障害の中でも意外と多い側音化構音(そくおんかこうおん)です。
会話を理解することが難しいといわれている失語症(しつごしょう)の人とは違い、構音障害の人は、聞くという理解能力には問題ありません。
課題となるのは算出するアウトプットです。特に口蓋化されるイ段(キシチニヒリ)、人によってはサ行が正しく発声発音できない症状のことをいいます。
身近に起こる「声のトラブル」に気をつけよう➡ 構音障害-側音化構音の頁へ
機能性構音障害のひとつだが
側音化構音は機能性構音障害の下位区分になります。
つまり、
機能性構音障害 | ||
┗ | 異常構音 | |
┗ | 側音化構音 |
といった分類になります。
しかし、「障害というのはふさわしくない」
というのが、言語聴覚士の方々の見解です。
障害というと、一生元に戻らないのではないかという誤解を与えるような言い方にも聞こえます。
なぜなら、
- 発音学習の失敗と捉えた方が、実情を表しているから
- 発音上の間違い(誤用)が習慣として定着しているから
というのが理由のようです。
ここで、言語教育の化石化、定着化ということを思い出しました。
【化石化】例えば、外国語習得など、学習者が目標言語を習得していく中で、ある間違い(誤用)を直らないまま繰り返してしまうこと。
母語と目標言語の習得プロセスの間で、中間言語という体系があることを提唱したセリンカーが使った用語。
でも、教える側は「絶対にそれ以上、伸びない。固定していると決めてかからない」ことが大事。また、それ以上伸びないという根拠はないので、最近では化石化ではなく定着化というべきであるといわれています。
これは、発語発話や矯正だけでなく、歌や楽器を習うことでも全く同じことが言えるのではないでしょうか?
▼こちらの記事も参考に
側音化構音はボイストレーニングでも治る
ということを声を大にしてお伝えしたいです。
押さえておくことは
✔原因は
✔身近にいる促音化構音の人たち
✔いつ治すか?(今でしょ・・・ン?)
✔治し方の道筋は?
近いうちに、またこれらのことをお伝えしますね。