前回は作曲を始める上での注意点をお伝えしました。
今回は、曲を作り始める時にどのように作っていくのか、いくつかのポイントを紹介していこうと思います。
画像にある走り書きされた乱雑なメモは、ポイントが浮かんだら即座に書き込んでいったものです。
いきなり全てをしっかりまとめなくてもいいんだなっていう心の支えにしてみてください。笑
注)最終的にはまとめます。
制限をもたせる♪
作り方は人それぞれではあると思います。
例えばボイスレコーダーに向かって、パソコンに向かって曲を作り始める時に、自由に作曲してください。
と、言われたとします。
実はこれすごく難しいです。
一見何してもいいので、さくさく進んで行きそうですが、
私自身も、生徒さんでも、中々作曲が進まないのがこのパターンです。
選択肢が多すぎて、決めていけないんです。
私は絵がめっぽう苦手なんですが、真っ白な画用紙に自由に何か書いてくださいと言われたら、その時点でペンが進みません。
絵だったり音楽っていうのは、明らかにアウトな事はあっても、絶対にこれが正解っていうものはなかなか無かったりします。
それを完成まで持っていく事は、1つ1つ何がいいのか選択していく事の繰り返しです。
そんな作業の繰り返しをこれから行うわけですが、その選択をやりやすくしていくポイントがあります。
それが制限をもたせる事なんです。
制限をもたせる具体的なコト
1、テンポを決める
音楽の3要素と言われているのが、メロディー リズム コード(和音)です。
メロディーを作る前に他の要素を予め決めてしまうんです。
最終的に多少のテンポは変わるくらいに考えて、大体どれくらいのテンポの曲なのか。
BPMでもいいですし、既存の曲のテンポを参考にして決めていきます。
この曲で、リスナーにどんな風に体を動かしていくかを考えて自分も体を動かしながら決めていくと決めやすいと思います。
2、コードを決める
これもまた3要素のうちの1つ、コードを決めていきます。
ピアノやギターなど、コード楽器を弾ける人は弾きながら決めて大丈夫です。
コード楽器は弾けないという方は、既存のコードが載ってるサイトや本を見ながら、最初は全部パクります。
コード進行には著作権はありませんのでご安心を。
コードはDTMで打ち込んでいったり、コード再生ソフトを使って入力していくんですが、そのやり方はまた別の機会に。
ここまでの2つは、割と皆さん無意識にやってる事が多いと思うんですが、さらに制限をかけていきます。
3、歌い手を決める
自分で作って歌う人は、そんなの自分に決まってるじゃんって思うかもしれないんですが、そこの部分をもっと詰めていきます。
- どんな顔をして歌うのか?
- どんな音程設定が魅力的なポイントなのか?
- この歌を聞いた人が歌い手にどんな印象を持って欲しいのか?
などなど…
私が作曲、アレンジの依頼を受けて曲を書くとき、歌い手の情報も一緒に頂けた時は、
作業に取りかかる前に、その歌い手の事をyoutubeの動画やブログなどで調べます。
その上でこの人がどうステージで歌っているのかイメージが決まってから作り始めます。
自分で作って歌う人も同じように、自分を客観的に分析して、
次に作る曲ではどんな自分を表現できるか、しっかりとしたイメージを持つ事が大切です。
4、歌詞を決める
知り合いのアレンジャーの方で、歌詞とメロディーが両方決まってないとアレンジはしないと言う方がいるんですが、
その方曰く、
らしいです。
大御所な方なので、それが言える部分もあるんですが…
歌詞やストーリーは作曲、アレンジをする上でかなりの影響力があります。
作詞をした事がない方も多いと思うので、ここではやりやすい方法を紹介します。
絶対に使う言葉を決めます。
愛してるでも、立ち上がれでも、ひとまずなんでもいいです。
それが1つ決まったら、そこから大まかなストーリーを作っていきます。
例えば愛してるだったら、
離ればなれでも愛してるっていうストーリーなのか、
ずっと一緒にいる家族とのひとときの中で、ほっとしながら愛してるとしみじみ思うストーリーなのか、
全然印象違いますよね。
離ればなれだったら、少し悲しげな曲になりそうだし、
ほっとしてるんだったら、優しい曲調になりそうです。
まだまだ制限を増やしていく事は可能です。
使う楽器を決めたり、このCMで流れる曲とかタイアップを勝手に決めたり。
大事なのはコレ!
あ、浮かびそう…
っていう感覚です。
その感覚になったら、わざわざ制限を増やしていく事はありません。
そこから自由に書いてみてください。
メロディーが浮かんできそうなのに、システマティックにあれも決めてこれも決めて、なんてやってたら、どんどん感覚がなくなってしまいます。
こういった文章で伝えられる理論や方法は、感覚を呼び起こすもので、邪魔するものでは決してない事を覚えておいてください。
色んな仕事も骨組みや見取り図を作ってから進めますよね。
作曲してたらそんなスキルも見につくなと、コラム記事を書きながら新たな発見も出来た私です。
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