今年は、もうインフルエンザが蔓延しているようです。
今年(2017年)のインフル患者は去年の約10倍という話を聞きました。暑さに弱いウィルスが突然変異を起こし暑さに耐えたらしいんです。
その結果、今年はもうあちこちでインフルにかかったという声を聞いています。急に寒くもなりましたしね。
ということで、今年から来年にかけて、また、猛威をふるいそうなインフルエンザ。
予防の仕方はいろいろあれど、シンプルに(おっと、手軽にではありません)できて、かかりにくくする方法はあるのでしょうか?
呼吸と舌、インフルエンザの関係♪
インフルエンザの予防接種を受けることについては賛否両論あるようですが、ボイストレーニングでインフルエンザをかかりにくくすることができます。
良く知られている有名な体操とボイトレのメニューとを組み合わせることで、かかりにくくするんです。
風邪やインフルエンザは乾燥が大好き。そんなことはもう皆さん分かっているのでいろんな対策を施していますね。感想を防ぐためにマスクをしたり、加湿器を使ったりしますよね。
ここまでは誰でも行なうことなんですが、次にお話しすること、それはその人の習慣で元に戻ってしまい、なかなか身につかなかったりします。
口呼吸から鼻呼吸にしよう
ここでひと言・・・
- 口で呼吸していませんか?
- 鼻から空気を吸いましょう。
もちろん歌で行なうブレス(息継ぎ)の場合、口から吸っても鼻から吸っても、どちらでも良い、という立場をとっています。
ここでいう呼吸は通常生活している時に行なう呼吸、特に吸うときです。
吸うときに鼻から吸うことを意識しましょう。口から吸ってしまうとウィルスなどが直に喉に直撃してしまいます。
鼻から吸うと鼻の毛でウィルスのそれ以上の侵入を防いでくれますし、鼻水などで湿度を上げてくれます。
ドライマウスも口呼吸が原因だといわれていますので、鼻呼吸をしましょう。
でもです。
鼻から吸ってみるものの、これまでの習慣が変えられずに無意識で口呼吸をしてしまっている。気がつくと口呼吸をしてしまう。
こんな方はどうすればよいのでしょう?
舌の位置を確かめよう
歯医者さんがお話していることなんですが、舌の位置が変わることによって次の状態まで変わるらしいんです。
☑唾液の分泌
☑歯槽膿漏
☑虫歯の状態
口を閉じているときは、必ず舌の位置を意識するようにましょう。
では、舌の位置はどのような状態がよいのでしょうか?
- 舌の先が前歯の裏に当たっている。
- 舌の両側に歯形がついている。
そんなあなたの舌は、舌の位置が下がっている低位舌という症状です。
こちらの記事でも低位舌という状態、舌の位置のことを取り上げていますので参考にしてください。
舌の本来の位置は、前舌~中舌までの面積が上あごにぴたりとついている状態です。これが理想です。
そうなんです。低位舌を治すことで、口呼吸から鼻呼吸にしやすくなるんですね。
あいうべ体操
この体操は良く知られていますね。
口腔内の問題だけでなく、いろんな症状を改善するためにも良い体操だといわれています。
例えば、
☑アレルギー性疾患
☑便秘
☑顔のむくみ
などを改善するそうです。
さらに、この体操で、低位舌の症状を元の位置に戻していけるんです。
3週間から3ヶ月程度で改善するらしいです。
歯科医師さんのサイトを参考にしたところ、1日最低 30 セットとありました。
先日のテレビでは放映されていたのは、1セット4~5秒(「あいうべ」で1セット)×1日1分です。これだと1日12~15セットになります。
セット数は、その人の習慣、練習のやり方などによるんではないでしょうかね。
口を大きく動かして「あ~」「い~」「う~」「べ~」とやった方がよいのですが、発声練習ではありません。声は小さく出すか、もしくはささやき声(ウィスパーボイス)で構わないと判断します。できるだけ大げさにやりましょう。
「あ」「い」「う」を非円唇と円唇の交替で行なう
ここでワンランク上のあいうべ体操をご紹介しましょう。
唇の丸めを交互に行うやり方です。
母音の要素は、
◆声帯振動がある有声音
◆ある程度息を続けることが出来る持続音
◆舌の前後の位置と高さ
◆唇の丸め
でしたね。
ただし、唇の丸めは母音の音の変化には直接影響しません。
ここで、円唇(唇を丸める)と非円唇(唇を丸めない)の音は連続体に出来ることを思い出してください。
- あ→い→う→べ の「あ→い→う」を円唇→非円唇→円唇で行なう。
- あ→い→う→べ の「あ→い→う」を非円唇→円唇→非円唇で行なう。
2.の方がやり慣れていないので難しく感じるかもしれません。
元々、日本語の「う」は非円唇の[ɯ]であって、円唇の[u]ではありません。「い」の場合は非円唇では[i]、円唇の場合は[y:]となり、これはドイツ語のü(uウムラオト)に近い音になります。
ちなみに、日本語の共通語の場合、母音を話すときに口を丸く(円唇)するのは「お[o]」だけです。
*[ ][ ]内は、IPAの発音記号表記
まとめ 口輪筋と舌を柔らかく
口輪筋と舌を柔らかくすることは基本です。
これは、リップロールやタングトリルとも繋がってくるため、
毎日行なって習慣づけてください。
外から帰ってきたら、
- 手洗い→うがい→あいうべ体操(時間のある人は「あ」「い」「う」を円唇と非円唇の交替で)
- そして、話したり歌ったりしていない時には、鼻で呼吸をする。
あとは、このヨーグルト。インフルエンザ対策に良いらしいとは、いろんな人が話しています。あなたの日常生活に上手に取り入れていくようにしましょう。
こちらも参考にしてください。