作曲の方法2

DAW_201710 制作活動の現場から

こんにちは。ワンバイブス講師のタカ タカシです。
前回から始まった作曲方法のコラム、パート2になります。

前回は、作曲を始める前に行うべき準備として
参考曲を決め、自分の中に取り込む「インプット」作業をご紹介しました。

作曲の方法1
10月に入りました。このサイトに訪れている皆さま、いかがお過ごしでしょうか? さて、ご報告です! 今回からタカ タカシ先生にも執筆に加わっていただきました。皆さんに役立つコラム記事を載せていきます。 タカ先生、そして皆さま、よろしくお願いします。 今回は、ボーカリストがどうしても尻込みしてしまう、敷...

今回からは、実践的な内容に入っていきたいと思います。
作曲らしくなってきました。

曲作り 何からつくる?♪

曲を作る上で、どのパーツから作っていくか決めることで
作業の過程を組みやすくなります。
慣れてくればパッとひらめいたものを・・・。となるかもしれませんが
まずは、決めてしまった方がわかりやすいと思います。

大きく分けて三つのやり方があります。

✔「詞先
✔「曲先
✔「トラックメイク

これら三つをまずは覚えてしまいましょう。

 

一つ目は「詞先」になります。
こちらはまず歌詞を作った後にメロディー、コード(伴奏)をつけて
アレンジ(編曲、トラックメイク)を施し完成となる順番になります。

(歌)詞(から)先(に作る)ということですね。

 

二つ目は「曲先」になります。
こちらは想像つく方も多いのではないでしょうか?
先ほどの「詞先」とは逆にメロディー、コードを付けた後に
アレンジまたは歌詞をつけていく流れとなります。

 

三つ目が「トラックメイク」。
こちらは海外で主に行われていた手法でもあり
日本でも普及してきた作曲法です。

いわゆるアレンジから作り、そこからインスピレーションを沸かせるという流れです。
アレンジとは編曲ともいいますが
ドラムやベース、ギター、ピアノ、ストリングスなど
様々な楽器の音やリズムを作り曲の世界観を表現する工程になります。
コードと曲をお化粧してあげるようなイメージです。

その作業を先に行い、メロディーや歌詞をつけていく作業になります。

大きく分けてこの三つの方法で作曲を進めていきたいと思います。

 

しかし、「詞先」となると先に歌詞を作らなければいけないので作曲の方法だけでは語りつくせなくなります。
トラックメイクはいろいろな楽器を知っていなければ難しい部分もあります。

ですので、今回は「曲先」からご紹介できたらと思います。

曲先について

「曲先」の中にも細かく方法を分けることができます。

a.メロディーから作る
b.コードから作る
c.メロディーとコードを同時に作る

これら三つになります。

 

a.メロディーから作る

まずはメロディーから作るパターンでいきます。
メロディーを構築する上で僕はこれらを意識します。

「高いか」「低いか」「細かいか」「長いか」

つまり、作ろうとしているメロディーが
「高い音」なのか「低い音」なのか
また、「リズムが細かい」のか「長く伸びている」のかという四要素です。

前回のコラムでも紹介しましたが、曲を聴く上で気にして欲しい部分に
「サビが一番高い」などとお話ししました。
ここに繋がってきます。

作曲の方法1
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一番曲の中で伝えたい、聴かせたい部分をサビにするとして
まずどのようなメロディーにするかを決めておきます。
これらは参考曲を頼りましょう。

例えば、参考曲のサビのメロディーがどうなっているか一つ例をつけてみましょう。
頭が高くて伸びている→だんだん伸びながら低くなっていく→低くなったら細かくなっている
というメロディーだとします。

まずは真似してみましょう。

好きな音から始めて構いませんが、なかなか好きな音と言われてもという感じでしょう。
気持ち高めでいってみたり、気持ち低めでいったりなどアバウトで構いません、ぜひトライしてみてください。

頭が高くて伸びている→だんだん伸びながら低くなっていく→低くなったら細かくなっている
という流れが真似して好きな音から始めるとおそらくこういった気持ちになるでしょう。

 

曲作りをやろうとしているあなた
いやいや、これじゃあ同じ曲になっちゃうよ

と。

その疑問、焦り、ムムム?と感じたところから作曲が始まります。

違和感を覚えた部分で変えていきます。
具体的に変える方法として一番簡単なのが「逆にする」ということです。
例えば、だんだん伸びながら低くなるところに参考曲の面影を感じたのならば

  • 伸ばすのではなく細かくして低くする
  • 伸びながら高くする
  • 細かくしながら高くする

という変更を行うことができます。

これらを試して一番しっくりくるものに変えてしまえばいいのです。

b.コードから作る

次にコードから作るパターンをご説明します。

タカ先生
こちらを行うには少々準備が必要です。というよりは準備しておいた方が絶対楽です!

というのが僕の考えです。

楽器が出来る方はとっつきやすいかもしれません。
これから始めるという方は、ある種楽器の練習法にもなりますのでぜひご活用ください。

コードから作るにはコードを知っておく必要があると私は思います。
よくある楽典の三度の音がどうで、七度をつけてサスにして、
などということではなく、
たくさんの曲をコピーしてコードを覚えてしまうのです。

今ではネットで「〇〇 コード」と調べれば歌詞の上にコードが載っている
サイトをすぐに見つけることができます。

さらにはそのコードをクリックするとどう押えればいいか出てくれる非常に優れものです。
これを活用しないわけがない!

耳コピをしなければいけないという固定概念に縛られる必要はありません。

「使えるものは使いましょう」
(耳コピは耳コピでできた方がもっと楽です)

話を戻すと、
そのようにしていろいろな曲のコードを覚えて自分のものにしてしまいましょう。

そして覚えたコードを鳴らしながら鼻歌を歌っていくのです。
コードを覚えたてただと、調べた元の曲のメロディーが出てしまうこともありますので
まずはしっかりコードを覚える。
たくさん覚えれば覚えるほど元のメロディーが出てこなくなります。

 

曲作りをやろうとしているあなた
コードを鳴らしながら鼻歌を歌う?いやいや、どんな鼻歌歌えばいいのよ??

と思った方。

上へスクロールしてください。
メロディーから作る方法と同じでいいのです。

c.メロディーとコードを同時に作る

薄々お気づきの方もいるかと思いますが
結論から述べますと僕のオススメは
メロディーとコードを同時に作る」ことです。

メロディーの作り方と覚えたコードの組み合わせを行ったり来たりすることが
僕は一番難しそうでありながら一番作りやすいのではないかと思います。

単純にメロディーを一生懸命作ってからコードを一生懸命つくったり
コードを一生懸命組み合わせてからメロディーを一生懸命作るより
両方同時に一生懸命作った方が、キツさはその瞬間のみ倍ですが
一度に済ますことができます。

急がば回れとでもいうのでしょうか。いや違うか。

ここまでが「曲先」における作曲方法のご紹介になります。

DAWソフト

ちょっと待った!!

一番しっくり」とか「自分のものにする」とか
判断できないよ!

という方もいるかと思います。
僕もはじめはそうでした。

たくさん作ってたくさんボツにしてたくさん作って・・・

と繰り返していくと自然と「良いもの」「そうでないもの」という判断が
感覚でついてくると思います。

しかし、僕の場合はありがたいことに
作ったものを他人が評価してくれる環境がありました。

タカ先生の師匠Aさん
なんとなくダメだ
タカ先生の師匠Bさん
サビ2小節目のこことここが、、、

と具体的なものまであらゆるアンサーをもらう環境でした。

音楽は千差万別、十人十色、正解というものはありませんが
最低合格ラインというものがあると僕は思います。

そのラインを決めるのは自分です。
しかしそのラインを見つけるときに周りの力を借りる環境があれば
とても安心するものです。

そのような思いもあり、ワンバイブスでは作曲を含めた制作をバックアップするコースを設けています。
宣伝になってしまって申し訳有りませんが、ぜひ一度覗いていただければ
作曲がもっと近い存在になると思います。

さて、「曲先」が終わりました。
次は「詞先」です!

ぜひお楽しみに!


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