日本語は4拍語の嵐です。そういった発話が好きですね。
ブラバン=ブラスバンド
就活=就職活動
歌うま=歌が上手いこと、また上手く歌っている様子
今日のテーマは「歌うま」です♪
「歌うま」になるためには、歌う準備を考えなければなりません。
歌う準備は大事ですよ♪
ここでいう準備とは「何」を指すのでしょうか?
この準備が出来ていないために
発声ではよい声を出しているのに、歌うと途端に???になる。
ボイトレでやっている基礎練が歌で活かされていない。
なんて事になってしまいます。
そのような状態を防ぐために、どういうことに注意していったらよいのか?
今回は、あなたを「歌うま」になるように劇的に変えるポイントとして
✔準備という名のふたつの意味
✔「歌うま」に向かって劇的に変える5つのコト
をお話しましょう。
「歌うま」になるためのふたつの準備♪
歌うためには当然準備が必要になってくるわけですが、この準備という意味合いを二つに分けて考えてみましょう。
「歌うま」になるための準備とは、次のふたつです。
歌うための準備
はい。先ずは歌うための準備です。
まあまあ。
これが出来ていない人が結構いるんです。
さらに下位分類としてふたつに分けられるかなあ。
ボイストレーニングをしていれば歌う準備が出来ている
歌うための準備として位置付けらていることに、ボイストレーニングがあるわけです。
つまり、
という考え方です。
しかし、考え方によっては、ボイトレをしていれば歌う準備が出来ていると考えている人もいます。
その考え自体は悪いとはいいません。
ただ、
といった考え方をした場合、
と賛否両論です。
ボイストレーニングをしていれば、いつでも歌う準備が出来ているよ!
といった意味です。
この場合、次の歌う準備メニューとしてのボイトレが必要になるのかもしれません。
歌う準備メニューとして
ライブ当日のリハ(サウンドチェック)前にボーカリストがやっている様子を見かけます。
ボーカリストの方が楽屋で発声練習をしているんです。
リップで唇をプルプルプル♪と回してみたり、ハミングをしてみたり。
ボーカリストの皆さん、それぞれ自分でメニューを選んでやっています。
ここで、野球のリリーフを例に出しましょうか。
いきなり、150キロ台のボールは投げられませんよね。リリーフで呼ばれるまで、肩を温めておく。はじめはキャッチボール程度、そして少しずつギアを上げていく。
野球が分からない方は、スポーツをやるための準備運動をボイトレと考えてもらえると分かりやすいかもしれません。
まあ、考えてみれば当然ですよね。
僕はレッスンでは、ボイトレそのものにもボイトレの準備という段階を設けています。
良い声を出すためのストレッチなんです。
そう考えていくと、ストレッチのための準備・・・なんていう考え方もアリなワケです。
歌ったあとの準備
もうひとつある準備をお話しましょう。
それは、歌ったあとの準備です。
キチンというと、
歌ったあとの次のフレーズを歌う準備
ということになります。
【フレーズ】
意味のまとまりの音の繋がり。歌ではこの単位で息継ぎをします。
別の言い方をすると、前に息継ぎした部分から次に息継ぎをする部分までで、
音のことばとして意味がまとまっている部分がフレーズです。フレーズについては、いろんなコラムの中で記されてあります。音楽の中でも扱う分野によって意味合いが異なりますので、柔軟に対応しましょう♪
ひとつの単語にひとつの意味だと、頑なになるよりは、柔軟性を持った方が今後のためにも有利になりますよ。
▼フレーズに対しての考え方
フレーズについて検索した時、サイト内に出てくる記事
この考え方は、あなた自身が歌ったときに出来ていない部分を知ることから始まります。
例えば、
- サビのトップノートが出ない。
- 降りてくる細かなメロディが歌いにくい。
- この伸ばしている母音が出ない。
- (日本語の曲で)「ん」が出しずらく声が上手く出ない。
などです。
それなら、歌ったあと、次のフレーズを歌う準備は、どのようにすればよいのでしょうか?
歌ったあとの準備 気をつけたい5つのコト
1.息継ぎの場所をチェック
息継ぎの場所をチェックするということは、フレーズを知るということです。
よく、
と答える生徒さんがいます。
もちろん、浅い呼吸の人にとっては吐ききるという身体の体感は大切です。
しかし、その吐き方そのものがすべての歌に繋がるわけではないんです。
ちょっと考えてみてください。
ジャンルもいろいろある。バラードなのかアップテンポなのかによって変わります。
試しに、今やっている課題曲のブレス(息継ぎ)の位置をチェックしてみてください。これをブレスポイントというトレーナーもいらっしゃいます。
苦しくて息継ぎしている部分はありますか?
もしあるとしたら、それはもっと前の音のフレーズ、発音や高さ、息継ぎに原因があるのかもしれません。
2.特殊拍をチェック
僕は、生徒さんが日本語の曲を課題曲として選んで歌う場合、必ずその1とその2を作業としてやってもらいます。
▼特殊拍についてはこちら
これら、特殊拍がメロディのどこにくるのか?そんな発声発音をするのかによって「歌うま」度がグ~ン!と違ってくるからです。
課題曲によっては、拗音もチェックしましょう。
▼拗音についてはこちら
3.いい声過ぎても?困ります
続いては母音のチェックです。
母音は大事です。何故なら音の響きを司りますし、ここでボーカルテクニックが絡んでくるからです。
例えば、フォールダウン、例えばビブラートなどのテクニックです。
また、フレーズの出口でもありますので、ここを丁寧に歌うのか疎かにするのかで、歌全体のレベルがガラッと変わるからです。
自他ともに認めるあなたも、ここは、天狗にならず(笑)、さらに母音を極めてくださいね。
よくこんな人がいます(その1)。
聴いているその時には「スゥ―ッ」とっ入ってくる声があるんです。ですが、すぐに耳から消えてしまって後には残らない声が。
う~ん、というワケではないんです。
コーラス向きの声というのは、どんな特徴ある声にもうまく溶け込んで絡んでゆける、メインボーカルとの交わりがオイシイ声だと感じています。
日本語は母音で終わる音が殆ど。ということは母音で声が伸びているし、切ることもできます。
やはり母音を大事にしているからこそ、どんな声にも添っていけるのではと考えています。
耳から消えてしまって後には残らない声は、やはり母音の処理の研究が足りないのではないでしょうか?
4.全体と部分をチェック(モニター能力)
これら1から3を土台にして、通して歌ってみましょう。
通して歌ってみると、うまくいかない部分がでてきます。必ず出てきますのでチェックしましょう。
サビのトップノート、降りてくる細かなメロディなど、気になるところは歌詞にチェックを入れましょう。
そしてレッスンの時、担当トレーナーと克服のためのメニューを見つけていくのです。
その時に、必ず録音して自分の声を聴きましょう。
レッスン時の録音→聴くということの大切さは、至るところでお話しています。
こういった方は多いですよ。
しかし、どんな人の声でも人に影響を及ぼすのは確かです。
あなたの声が歌でどんな効果を生んでいるのか?いきなりだと大変なので、少しずつ自分の歌声(もちろん話し声も)を知る。そして、あなたの声が聞き手にどのように聞こえているのかを知るモニター能力を担当トレーナーと一緒に養っていきましょう。
始めは怖いかな・・・。怖いですよね。でも大丈夫です♪
5.ポイントはうまく歌えない部分より前にアリ!
よくこんな人がいます(その2)です。(笑)
トップノートの部分だったり、出来ないところだけ何度も何度も練習する人を見かけます。
その努力は素晴らしいと思いますが、直ぐに裏切られます!
何故か?
こういった人ほど、
(さっき何回も練習したフレーズを失敗しっちゃっている。(;´д`)トホホ)
こんなことにならないために、まず
- 出来ない部分を中心とした4小節を練習
- その前の小節から、都合8小節を練習
- 出来ないフレーズからだんだん前に戻していくビルドアップ(build up)方式
こんな方法で練習してもらっています。
時々、緊張で裏切られることはありますが、続けていると報われる方法です。
本田望結(ほんだ みゆ)ちゃんが、お姉さんの真凜(まりん)さんに言葉をかけてあげたそうです。
10代なのに凄いですね!流石です!