先日、ワンバイブスの元生徒さんから連絡が入りました。
かなり長く(12年位)ワンバイブスに通ってくれていた方です。
懐かしくもあり、嬉しくもありました。
彼女の友人が、幼児の非認知能力を活かすビジネスをしているというのです。
始めは理解するのに少し時間がかかりました。
でも、高額商品を売りつけるわけでもなさそうなので・・・((笑)すみません)
直ぐに、
と、有難く今回の件に応じていったわけです。
今回は、
まだあまり認知されていない非認知能力とは?
から入り、対談の中で様々な気付きを得られたこと。
それらをあなたとシェアしたいと考え、記事に起こしました。
非認知能力とは?♪
非認知能力は、社会情動的スキルともいわれています。。
一体どんな能力のことをいうんでしょうか?
非認知能力とは、最近の教育の柱となっている能力のことです。
言葉そのものは聞いたことがあったんですが、
と思っていました。
今回、対談するにあたって不勉強を反省。
急いでググってみても
こんな程度でした。
非認知能力という言葉だけ聞くと「?」の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この能力は人間の資質や性格といった人間力を語る上で避けては通れない能力です。
非認知能力とは人の本質を鍛える能力なのです。
例えば、目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力などを指しています。
今回、(株)ストレインの柴田さんとの対談は非常に実りあるものとなりました。
この対談の中で、録音した一部の内容を書き起こしたものを掲載いたします
ありがとうございます。(氏名表示可 内容一部公開許諾済み)
非認知能力が出てきた背景
非認知能力とはいつ頃から使われ始めた用語なのでしょうか?
【引用】
人生の成功を左右する「非認知能力」とは 慶應義塾大学 中室牧子氏幼少期の教育で高まったIQは必ずしも持続しない
前号で、1960年代に行われた米国の就学前教育プログラムである「ペリー幼稚園プログラム」の紹介をした。
このプログラムが示すところでは、就学前教育の投資対効果は高く、しかもその効果はプログラムの対象となった子どもたちが大人になった後も持続し、彼らの社会的、経済的な成功の原因となったと考えられている。
2017年01月23日掲載
ところが、その後の追跡調査によると、質の高い就学前の教育の与える効果が、必ずしも長い期間続くとは限らないといった結果が出ている程です。
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初めて提唱したのは、シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授といわれています。
日本で浸透し始めたのは、2014年くらいからのようです。
中室牧子(なかむろまきこ)先生―慶應義塾大学 総合政策学部 准教授―が『学力の経済学』を執筆、出版したことにより、一気に注目を浴びました。
きっかけは、IQとの関係です。
さらに最近の経済学の研究では、
学校教育が学力などの認知能力に与える影響は必ずしも大きくない
このような見方をする先生方が多いともいわれています。
こういった研究を経済学でやっているとは、ちょっとビックリです。
こんな思いをしているあなたも多いのではないでしょうか?
仕事をやっていても生活していても、頭がいいから、IQが高いから成功しているとは限らないこと。
僕も思う時があります。
ここで、
こんな背景から
非認知能力が注目されることとなったのです。
非認知能力と評価
因みに非認知能力で検索をかけてみると、いろんな企業、研究所がいろんな立場でこの能力を説明していることが分かります。
この能力には分解するといくつかの要素があるんですが、企業や研究所の立場によってその数は異なります。
☞ 非認知(的)能力の検索ページ
中室先生は元々経済学の先生ですが、
どこに投資をすると一番リターンが多いか?
を語ってらっしゃる方だということです。
幼児期(0歳から6歳)の間で、非認知能力を上げていくことで、将来の成功に繋がっていく。
先生は、『学力の経済学』という本の中で、このように仰っています。
確かに、早い時期にこそ、このような能力を身につけなければならないでしょう。
僕はある事柄と関連付けながら、時々こちらから質問をし、確かめながら話していました。
自己評価のためのひとつであるメタ認知能力や自律学習。
教育現場で行なわれているアクティブ・ラーニング。
また一方通行型の教育ではなく、新しい評価に準じた教育など。
これらと関連付けながらお話を聞いていました。
▼メタ認知について
▼自律やアクティブラーニングについて
やはり、19年から20年以降に、一大変化が訪れるようです。
対談をしていて
柴田さんの大切にしている事は「やり抜く力、継続は力なり」です。
継続することの大切さは、僕も常々感じています。
彼のひと言は、僕の考え方と似ていて直ぐに親近感が湧いてきました。
この1~2年の間で
GRIT(グリット)=やり抜く力こそが究極の能力だ!
と言われ続けていますね。
最近のいろんなアスリート、将棋の世界などで活躍している方たちを見ていて感じているあなたもいるかもしれません。
ここまでくるともう
といった風潮ではなくなってきていますね。
さて、
柴田さんは関西のご出身で、あの阪神淡路大震災を経験された方です。
いちばん活断層が走っている地域だったらしく、それはそれは目を覆うような体験をされました。
この生死をさまよう大変な経験をされてきたからこそ、
そんな気持ちが、言葉からにじみ出ています。
何だか言っていることは、主張していることは分野問わず同じ。
実は、昨年からこのような発見が良くあるんです。
株式会社ストレイン
『音』を通じて、すべての人が幸せになる社会を実現する。
これが(株)ストレインの理念です。
目指すビジョンとしては、
「知性」と「人間性」を掛け合わせた21世紀型のスキルです。
ここで僕は、リトミックとの違いを質問してみました。
☞ 株式会社ストレイン|あなたの知らない子供の一面に出会える
- 幼児期において必要な〇つの能力とは
- なぜ、いま非認知能力を鍛えるのか?
等、詳しくはホームページをご覧ください。
ボイトレと非認知能力は繋がっている
この非認知能力を伸ばすためにボイストレーニングを声のトレーニングを行なっているといってもいい。
今は、そう思うようになっています。
別の言い方をすれば、音楽、話し方、コミュニケーション、特にボイストレーニングをとおして、非認知能力の大切さに気づいてもらうといってもいいかもしれません。
今回、柴田さんとの対談を行なって感じたことが2つあります。
それは、
- 非認知能力は幼児期はもちろんのこと、親の世代、われわれ全ての人間が手に入れなければならない能力なのではないか
- 違う業種の方でも目指すべき方向性は同じものがあるということ(どの業種でもそうだと判断したいです)
新しいヒントは、今見ている視界の外にあるとしたら、
非認知能力との出会い、柴田さんとの出会いは、今後のワンバイブスにとって正に新しいヒントとなることでしょう。
異なる視野を持って物事を観察する大切さを垣間見たような気がしました。
きっかけを与えてくださった元生徒さんのIさん、
そしてお忙しい中、阿佐ヶ谷までご足労頂いた柴田さんに
お礼申し上げます。
ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします。