ボイトレの形態、内容をじっくり検討(第4回)

school_choice04_naiyou スクール探しと受け方の達人

前回は、2.ボイトレスクール、教室の環境(第3回)をチェックしました。
動機づけによる環境の選び方って大きいんじゃないかな。そんな気がします。

ボイトレスクール、教室の環境(第3回)
前回は、教室、スクール探しという名の欲望(第2回)としてボイトレを始めるきっかけや動機を確認しましたね。今回は、2.ボイトレ教室、スクールの環境についてお届けいたします。2.ボイトレ教室、スクールの環境ここでいうところの環境とはどういうことをいうのでしょう?「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」という...

今回からは、スクールが行っている流れとしくみ、レッスンの内容に触れていきます。

 

3.ボイトレ教室、スクールのレッスン 形態と内容

いわゆるスクールの核となっている部分です。

設置しているレッスンコースもこの項目です。

この部分とレッスン代の部分が結構悩みどころでしょう。

出来るだけ最新の情報を更新していますので、じっくりと検討してみてください。

入会して

某ボイトレスクールに入会のあなた
え~、こんなはずじゃなかった!

と嘆くことのないように・・・。

3-1.レッスンの形態

☑ 決まった時間からか?フリータイムか?
決まった時間に、それも固定で予約の出来る教室なら、通う事が良い習慣となります。
フリータイムなら自分がやりたい時間にレッスンができます。いきなりフラッと行ってレッスン出来るかというとそうではなく、ほとんど予約制のところが多いようです。

 

☑ マンツーマンレッスンか?
マンツーマンレッスンなら内容の濃いレッスンが出来ます。
その生徒さんの習い方、伸び方に添ってくれる所なら、充実度はかなり高いので、安心して受けられます。

マンツーマンでも、担当のトレーナーを変えてレッスンすることも出来るところがあります。
同じ内容でも他トレーナーのレッスンの方が合いそうだったりしますが、あなたの学ぶ姿勢によっては、二人の先生から「イイとこどり」ができるのも事実です。

人によっては、あまり先生をコロコロ変えると、自分自身がどの程度伸びているのかを判断できないデメリットもありますが、カルテや引継ぎできちんとされているうところがほとんどなので心配無用です。

 

☑ グループレッスン、団体レッスンか?
数人ひとクラスという形でレッスンを行います。
グループで行うレッスンにもメリットはあります。社交的な人に向いています。

団体レッスンの場合は、10人~20人と人数は多くなりますね。
他の生徒さんと話す機会もあるので、お互いに刺激をし合いながらいい影響を与えることが出来ます。ただし一人ひとりにかける時間が短いことがデメリットです。

 

☑ 振替レッスンはできるか?
仕事や急な予定の優先順位で、どうしてもレッスンを振り替えなければならない場合も出てきますね。その際、次のことに注意しましょう。

  • 直前の変更に対応してくれて、レッスンの振替が出来るか?
  • もし当日レッスンを休む場合、振替はどうなる?
  • 無断で休んだ場合レッスンがひとつ消化になる事が殆ど
  • チケット制の場合、回数が決められているか?チケットの有効期限はあるか?
  • その他  連絡は直接担当講師にとれるか?事務局を通してか?

3-2.レッスンの内容

▼何をやるか?(WHAT)

☑ どんなコースがあるのか?
☑ 歌のボイトレ ボーカリスト対象か?
☑ 話す(スピーチ)・読むボイトレか?
☑ お悩み解決型のコースか?

この辺りは、各スクールや教室のサイトで検討しましょう。
初心者向けのコースか?中級者向けか?プロ養成コースなのか?
さらに、コース変更のできるところもありますのでチェックしましょう。
歌うことと話す・読むボイストレーニングに違いはあるのかどうか?
または、ジャンル問わずに受けられるのか?などです。

▼レッスンをどう進めるか?(WAY ⇔ HOW)

☑ カリキュラムに準じているか?
☑ カリキュラム通りに進めるか?
☑ 生徒さんに添った、応じたやり方か?
☑ カリキュラムと自由度をブレンドさせたやり方なのか?
☑ シラバスを柱に生徒さんの自由度に応じたやり方か?

 

具体的に訊ねてみるとよいでしょう。
それぞれの特徴を出していることが多いのですが、大体どこのスクールでもやっていることはそんなに変らなかったりします。
中には「○○式メソッド」「正しい○○式発声法」などと名付けられたものもあります。

  • しっかりとしたカリキュラムに準じて行うところ
  • シラバスが柱になって、プラス自由度の高いところ
  • 共通したカリキュラムやシラバスがなく、担当トレーナーに任せっきりのところ

などさまざまです。

さて、カリキュラムとシラバスの違いとは?

【カリキュラムとシラバス】
カリキュラム 具体的にどのようにやるかという方法のこと(HOW)
シラバス 何をしなければいけないかという項目のこと(WHAT)

 

3-3.ボイトレの分野と内容はどうなっている?

形態と内容が分かったらコース選択へと検討を進めてみましょう。

分野コース 例内容
歌うベーシックコースベーシックなボイストレーニングを中心にしたコース
良い声を発するためにに必要な基礎項目にフォーカス
基礎を積んでゆく
ボーカルコースどちらかというと歌うこと中心のコース。
課題曲を歌うためのボイトレメニューを選んで行なう中級者以上のコース
シンガーマルチシンガー養成歌うことと制作をマッチングさせたコース。
オリジナル曲制作のための作詞作曲、アレンジ、
レコーディング、配信までのひと通りのプロセスを学べる
お悩み解消コース音痴解消、コーラス練習、リズム強化など
苦手な項目の克服を図るためのコース
歌うことをせず、発声発音のみ場合もある
キッズ・コース子供のための歌が上手くなるためのコース。
または、親と子が動揺を歌えるというのもある。
話す俳優コース舞台やTV俳優になるためのコース
身体を使った発声練習を継続
現場に対応できる力を養う
話し方、プレゼン話の組み立て方から人前でしっかりと話せるためのコース
就職活動のためのコースも含まれる
読むアナウンス、
ナレーション
ニュース、天気予報、企業CM、イベント案内など、
読んで伝えることとボイストレーニングとをリンク
単音から韻律(プロソディ)まで
朗読作品に触れながら、ボイストレーニングにフィードバック
話すように読むためのトレーニング
コミュニケーション障害対処コース吃音や失語症など、言語聴覚士とのコラボによる
音声訓練を行なうコース
総合コースアドバンスコース歌う、話すといったジャンルの垣根を越えて、
声、表現を総合的に訓練するコース
講師養成コース試験対策型コース

研修完了型コース
筆記と実技がある資格試験や認定試験を受験
そのためにボイトレの基礎から実践まで学ぶコース

条件付きの場合もある(音楽教育機関 (音大・専門等) 卒業および卒業見込み。ボイトレのレッスンを受けた経験のある方)

合格者には認定トレーナーとしての称号が与えられる
その普及活動も

次回は、ポイント4.コースの選び方、決め方 についてです。

コース選択のポイント(第5回)
今回の内容は、コースの選び方についてです。前回の 3.ボイトレ教室、スクールのレッスン 形態と内容と併せてご覧ください。4.コースの選び方、決め方ボイトレの分野と内容が各コースの名前になっている場合が多いようです。コースの内容は、各教室、スクールによって異なりますので、サイトでよく確認しておきましょ...

 

 

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