ワンバイブス・パフォーマンス活声課®では声についてのプログラムだけでなく、その周辺分野に目を向けてシラバスを組んでいく場合があります。生徒さんからの要望、リクエストが来た場合、一緒にシラバス、カリキュラムを作っていくのです。そして生まれる新しいレッスン!
今回はボーカリストのための楽器となっているブルースハープ(10ホールズ・ハーモニカ)について語っていきましょう。これは室長のボイトレ人生、音楽人生に欠かせない大きな柱のひとつとなっています。
ブルースハープを使ってバンドレコーディング
今回お届けするのは、ブルースハープを習っている生徒さんのことについてです。
吹いている生徒さんは、あざみ野教室在籍の安田倫くん(氏名表示可)。彼が組んでいるブルースバンド(バンド名はまだないそうです)がSound Studio U-Beでレコーディングをしました。
彼は昨年の9月からやり始めて1年4カ月経ちました。You Tube動画を見れば分かりますが、「たった」1年4カ月でこれだけの演奏が出来てしまうのです。
室長は正直ビックリしています。何故なら自分がブルースハープをやり始めて1年4カ月経った時期を思い返してみると、ベンドができずに放りだしていた頃だったからです。
(ベンドとは、音を曲げるブルースハープのテクニックのひとつで下がる方にピッチが動きます。逆に上がる方に動くのはギターのチョーキング奏法ですね)
ハーモニカ演奏のテクニックと心構えを習得
彼はブルースハープの全テクニックをほぼ7~8ヶ月でとおった生徒さんです。これを「早い」、「手軽に」と解釈して勘違いをしないでください。
ブルースハープの挫折率は始めて数ヶ月~半年までが一番多いのです。
彼の場合、少し多量な情報を伝えた方がグングン伸びると判断しました。それで早い時期からからテクニック全部を可視化(可聴化??(笑))する方法をとったのです。
▼ブルースハープ(10ホールズ・ハーモニカ)のテクニック大全
彼とバンドの演奏をご覧ください。どちらもJ Geils Band の曲です。
Ice Breaker
撮影場所:Sound Studio U-Be-Ast
この曲は、室長が昔ソウルバンドに在籍していた頃、ライブのオープニングでやっていた曲でした。それを課題曲としてレッスンでやったのです。
原曲と比較してソロパートの順番が変わっていますが、それはそれでこちらの方も味が出ていると思います。
キメ2回し→ブルースハープソロ→ギターソロ1→ギターソロ2(スライド入)→キメ戻り1回
といった流れです。
Whammer Jammer
撮影場所:Sound Studio U-Be-Ast
ブルースハープ曲の中で「速吹き」する曲は何曲かあります(速弾きではなく、、、)。この曲はハーモニカプレーヤー、ハーピストがある程度実力がついたら必ず演りたくなる曲のひとつでしょう。
室長は1年4カ月でここまで出来ませんでした。
彼の中では、基本に戻って深掘りをするという練習スタイルが出来ているようです。なので課題も見えている。自身の習得スタイルがほぼほぼ確立されているのでしょう。さらにギターも弾けるし歌も歌える。トレーナー生徒という関係を取り払い、同じハーモニカプレイヤー、ハーピストとして尊敬します。
次のステップとしてパフォーマンスやステージングをどうするかですね。
倫くん、バンドのみなさん、お疲れ様でした。そして掲載の許諾をありがとうございます。
ボイトレ、歌、ボーカル、ハーモニカ
ブルースハープを習っている生徒さんの数は多くありません。とはいうもののボイストレーニング、歌、ボーカル、ハーモニカは繋がっています。歌に一番近い楽器としての位置づけは変わっていません。
▼ボイストレーニングとハーモニカ
▼ボーカルとハーモニカと呼吸法
▼歌とハーモニカ