コミュニケーションの切り口から「相手との良い関係」という意味を考える場合、背景から様々な意味にとることが出来ます。
例えば・・・
- 心理的にプレッシャーのない関係
- お互いに秘密のない関係
- 聞き返したり、聞き返すストレスのない関係
- 質問したいけれど質問できない関係
- ・・・など
言ってみれば、相手とスムーズな会話でのやり取りをするために必要な3つのこと。このように置き換えてもよいでしょう。
それでは、その3つのこととは何でしょうか?
声だけトレーニングしても相手に伝わらない
確かに『声(パラ言語も含めた)』は大事です。しかしながらいつの時代でも
言った!
きいてない。
言ってくれなかった!
どうしてそういう意味に解釈するの?
このようなコミュニケーション・トラブルは、よくありますよね。これらは明らかに『声』だけ良くしても相手に伝わらないこともある。それを明確に表している例なのです。
一方通行ではダメ
伝えたい伝えたい。
だけの一方通行ではNGなのです。そのためには
伝わった?
を常に確認しながら相手との会話を進めていくことなのです。そこで必要な3つのこととは、
スムーズなやり取りのための準備をすること(その1)
さて、あなたにはこんな経験ありませんか?こちらは言ったのに相手は聞いていないということ。相手が上司であろうが部下であろうがお客様であろうが・・・、実はどこにでもあることですよね。
ただし、説明をした、話した、伝えたということと相手に理解してもらえたというのは、大きな違いがある。声やコミュニケーションのトレーニング、日本語教師をしている身にとっては、毎日実感していることなのです。
だとすると、どのようにして相手に「きいて」もらえるか、そして理解してもらえるかの工夫がもっと必要ではないでしょうか。
この工夫が、スムーズなやり取りをするための準備をすることなのです。
相手の話を「よくきく」こと(その2)
続いて、相手の話を「よくきく」ことです。これは上記(その1)が7割くらいまとまってはじめてできることなのです。別に完璧でなくても構いません。
さて、伝えたのにもかかわらず伝わっていない…現状があることを(その1)でお話しました。
次は、どのようにして相手に聞いてもらえるか?つまり、こちらの意図を伝えられるか?
これには「きく」種類と働きが理解できていないことと、「きく」相手側のフィルターの問題が絡んでいます。
「きく」種類と働き
以前の記事でも書きましたが、「きく」には「聞く」「聴く」「訊く」の3つの種類があります。これがそのまま「きく」働きを表しているのです。
▼聞くと聴くと訊くの違い
▼今、世の中は「きく」ブーム?
「きく」側のバラシ方の問題
次にバラシ方なんですが、これはビリーフ、マインドセット、思い込み、省略・歪曲・一般化等、いろんな分野でいろんな用語の言い方があります。
【当サイトより引用】
ビリーフ=信念、信条のこと。どのように教えたり教えてもらうのが良いのかということ。教える側にも教わる側にも持っています。
これは、トレーナーだけでなく、教わる生徒さん側にもあるのはご存知でしたか?
例えば教える側と教えてもらう側の関係、立ち位置をあくまでも対等だと考えている人。
また、先生は何でも知っていると思っている人。
理論を教えてくれるトレーニングが良いと考えている人。
トレーニングだから身体を動かす方がやった実感がある。 など省略とは、言わなくてもわかるでしょうといった以心伝心
歪曲とは、フィルターを通してその人なりの見方でとらえること(NLPの世界では歪曲に良いも悪いもないと考えています)
一般化とは、ステレオタイプの見方のように、「みんな」「すべて」といった言葉で表現されること
こういったことをいったんバラさずに相手とコミュニケーションをとると、会話がかみ合わなくなるのです。
声のトレーニングをすること(その3)
さぁ、ここでやっとボイストレーニングが出てきましたね。
今回は、コミュニケーションなので話し声、話し方、話し言葉に重きを置いています。そのため「伝わるための伝え方」に「6つのり+ワン」が関わってきます。
▼「6つのり+ワン」の概要(声を良くしたい時のアプローチとは)
さらに、リアルとオンラインでは違う声の出し方を身につけないとなりません。
▼オンラインでの話し方・伝え方・伝わり方
まとめ 3つのバランスが取れてこそのコミュニケーション
これまで観てきたように、(その3)の声を変えるだけでは相手と良い関係を築いていくことは難しいと判断します。かといって、室長が出来ているか?というと出来ていない場合もあります。自分自身への戒めとして書いています。だからこそ、このような室長の失敗談がパフォーマンス活声課®のレッスンプログラムに反映されているのです。