今回はボイストレーニングの広がってゆく関連分野についてお話しましょう。
当教室でも掲げていますが、
ボイストレーニングを活かせるフィールドは、音楽だけではありません。
ここではまず、
1.ボイストレーニングがどのフィールドに広まってゆくのか?
という事から入っていき、
2.トレーナー余りの時代?!
を述べていきます。そして
3.日本語教育との関連
4.養成講座の中でのボイストレーニングの位置づけ
という流れでお届けいたします。
ボイストレーニングの広まってゆく分野♪
ボイストレーニングの広がってゆく分野は大きく分けてこの3分野でしょうか。
- 専門性の分野
- ビジネスの分野
- 健康の分野
専門性の分野
いわゆる音楽(歌う)、アナウンス、ナレーションなど専門職といわれている分野です。
プロを目指す、趣味で楽しむ、どちらもボイストレーニングといえば歌うことを前提としたもの。
これは今でもそのように考えている人が多いような気がします。
先日、生田のスタジオで、オーナーが僕のことを紹介してくれました。
紹介された方は、別のところでボイストレーニング(歌)を習っているんですが、話しことばのボイトレと言われても
???
の状態でした。
ビジネスの分野
この分野でのボイトレは、いちばん生徒さんへ価値の提供が出来る分野だと思っています。
低価格を売りにしていた時代は、当教室もありました。
LTV(生涯顧客価値)を高くしたい、来るべき消費税10%に備え、JASRACの魔の手?が迫ってきても良いようにと考え、値上げを行なうものの、一部の人たちからはあまりいい顔されない場合もあります。
それでもこれは生命線なのです。
そこは、同じ事業主の方々、経営者の方々、同業他社の代表の方々やそれに近い立場におられる方には理解していただけております。
健康の分野
ここ10年来の健康志向なのか、ボイトレでも健康と絡めた分野で行なっている所があります。
スクールとしてやっているところの他に、ユニークなところでは、行楽地の保養施設で行なっている、大手ジムで行なっているなどがあります。
また、いわゆる協会ビジネスとして資格試験制度を設けてやっているところなどがあります。経済産業省から公認を頂いたり、特許庁から商標登録出願(TM→®)を行ない、識別力や広告機能能力などを高めてゆくやり方ですね。
以前、この3分野に近いような内容を記事にしていました。
▼こちらを参考
本当に良いトレーナーは、ひと握りの時代
今の大都市圏の中でボイストレーナーという肩書で仕事をしている人たち・・・
有り余っているのではないでしょうか?
ボイストレーナーの実情を書いた記事がこちら
ちょっとしたプロミュージシャン、ボーカリストであれば、ボイストレーナーを名乗ることなんて簡単です。
しっかりしたトレーナということの証しのために、やはり資格ビジネスを行なっている団体もあります。
しかし、検定試験や資格というのは、合格してからが大切になるわけです。
ボイストレーナーが受験する資格試験に対しての考え方は、こちらのページに載せてあります。
【当サイト 良いボイストレーナーとは】
最近では、資格制度を設け、試験として実施している団体がでてきました。資格試験を受ける受けないは自由です。
趣味で続ける人もプロ志向の人も声のお悩みを解決したい人も、最終的に自分自身が自分のトレーナーになる。自分の声は自分が管理する。
でも何をしていいか分からない。そのためにボイストレーニングを習うと考えた方がよいかもしれませんね。
それで資格が必要だと感じたら受ければよいし、要らないのなら受けなくてよいと考えます。
あなたにとって良いボイストレーナーとはあなたにとって良いボイストレーナーとは?♪ よく、音楽活動だけをしている人が、ボイストレーナー、スクールの非常勤講師として働いている場合があります。 その上で、どの先生が過去にどんな有名なアーティストのサポートをしたのかといった経歴を載せているスクールもあります。 それはそれで素晴らしいですね。音楽...
ボイストレーニングと日本語教育との関係
僕は以前から、ボイトレと日本語教育との結びつきを模索していました。
それで5年前に 日本語教育能力検定試験 を受けました。
その後、予想問題集の試験Ⅱのお手伝いもさせていただきました。(現在は出版されておりません)
ボイストレーニングも日本語教師も社会的なステータスとしてはどうなんでしょうか?
周知されてはいるんでしょうか。
まだまだ社会的な認知度としては低いようです。
ボイストレーニング=歌だけのもの
だったり
日本語教師=国語の教師
こんな勘違いが多いようですね。
養成講座の中でのボイストレーニングの位置づけ
さて、ワンバイブスの生徒さんの中には、学校の先生をされている方も何名かいらっしゃいます。ご自身や児童生徒さん方の声、ご父兄の方の声など、声、音声に敏感で向上心溢れる方ばかりです。
そこで、
日本語教師を目指す方も一度ボイストレーニングに目を向けてみましょう。
音韻や音声関係で結びつく部分がたくさんありますよ。
アウトプットのやりやすくなるヒントが得られるでしょう(笑)
日本語教師をご存知ないあなたへ
日本語教師になるためには、次の3つの条件のうち、いずれかに該当することとされています。
- 文化庁届出受理の420単位時間以上の研修を修了し、かつ学士以上の学位を有していること。
- 大学、大学院で日本語教育に関する主専攻または副専攻を修了し、卒業していること。
- 日本語教育能力検定試験に合格していること。
▼詳しくは文化庁のホームページをご覧ください。
▼日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)の概要(pdfファイル)
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文化庁届出受理の420単位時間以上の研修のことを日本語教師養成講座といいます。
この養成講座は、日本語教師になるための必要な要件のひとつです。
内容としては、
✔理論編
✔実践編
に分かれています。
室長が養成講座の実践編の科目を担当
この度、日本東京国際学院校長の泉均先生からお声をかけていただき、今年度(2018年度)から実践編の表現力養成という科目を担当することになりました。
言ってみれば、表現力養成というタイトルのボイストレーニングです。
以前から、ボイストレーニングを音楽だけでなく、他の業種にも広めていきたいという思いがありました。
なので今回のお誘いは、とても嬉しく感じました。泉先生、ありがとうございます。
他の先生の科目も含めて、充実した講座が満載!とても楽しみです。
▼日本語教師養成講座・文化庁届出受理講座|日本東京国際学院
なお、この養成講座に興味を持たれた方は、直接日本東京国際学院までお問い合わせください。ワンバイブスでは、受付窓口の対応は行なっておりません。
なお、前期4月~9月の定員は満席になりました。
新たに受講希望の方は、後期10月からの講座をお願いいたします。
引き続きのお問い合わせは受け付けております。
▼こちらからどうぞ