前回の記事では、「惹きつける授業!声のチカラ」というタイトルで日本語学校JTIS(日本東京国際学院)が行っている日本語教師420時間総合コースのご紹介をいたしました。
JTISの420時間総合コースは、今期で11期目になります。その中で表現力養成というオリジナル講座を担当させていただいています。今期も泉校長や養成講座の山崎先生をはじめ、スタッフの皆様にお礼申し上げます。ありがとうございます。
日本語教師420時間総合コースのオリジナル講座
さて、今回の受講生は日本人3名、外国人学習者2名(アルゼンチン、ペルー)で行われています。2名の外国人学習者は、JICAより派遣された日系人派遣プログラムによる研修生です。
授業は終始楽しく行われていると感じています。夜の7時から3時間の長丁場です。途中休憩はありますが、終わるのが夜の10時過ぎです。受講生の皆様、遅くまで頑張っています。お疲れ様です。
それでは、実際にどんな感じで授業が行われているのでしょうか?今回はその様子を垣間見てみましょう。
実際の授業に使える声にするために
授業は4回あります。この4回の中で「声」についての様々なことを学び、アウトプットしてゆきます。
まず、1回目は、
トレーニングについての考え方とフォーム、呼吸法の勘違いを見つけて修正してゆきます。
つづいて2回目です。
この回では、1回目で習得しつつある息の流れに、声を響かせるためのやり方をご紹介します。日本語の母音のこともお伝えしています。
そして3回目では、発音、滑舌(早口言葉)も取り入れてゆき、なぜ言いにくくなるのか?を解明します。そして、引っかからないようにするためのメニューを1~2回目とのつながりで体感してゆきます。
なお、4回目にはコミュニケーションとパラ言語といった分野で進めます。切り口をかえたところから「声」について、そして「伝えることと伝わること」を見つめ直してみるのです。
このように1回目から4回目までどの回をとっても各回独立した授業ではなく紐づけさせていきます。さらに、他の科目と連動させた進め方をしています。例えば指導法や教授法、学び方については第二言語習得(SLA)、形態などです。もちろん音韻音声の分野と直接的に結びついているのは言うまでもありません。
今期は平日の夜間コース
今期11期は平日の夜間コースです。受講生の方々はみな真面目で意欲的です。アルゼンチン、ペルーからの受講生もいらっしゃっています。参加に感謝です。
表現力養成は残り1回。その後、初級、中上級指導、教壇実習などの科目が控えています。各自気づいた声を授業でどのように武器として使ってゆくのか?これが次のステップです。
興味の湧いたあなたは、気軽に問い合わせてみましょう。
12月9日金曜日14時から「日本語教師と声」についてのセミナーを行ないます。
参加の方には、ボイストレーナーからの「声診断」を直接受けることが出来ます!
▲電話番号、またはQRコードからどうぞ。ワンバイブスでは直接のお申し込みは行っておりません。