オンラインでもリアルでも気をつけたい言葉とは何でしょう?
元々リアルで使ってもコミュニケーショントラブルになる場合があります。オンラインならば尚更そうなるのではないか?といった予測を踏まえての記事です。
あなたが日常よく使っている言葉に注目しましょう。必ずと言ってよいほど使っています。
日常よく使う単語、言葉で意味範囲の広い言葉
意味範囲の広い単語、用語ってありますよね。類義語ともいわれています。
実は今回の内容をひと言で言い表すと
「意味範囲の広い言葉」に気をつけて頂きたいのです。
使う場面によって気をつけて使いましょうといった観点からの内容です。具体的な単語を例に出していきますので、みなさんもちょっと立ち止まって考えながら読み進めてください。
実際に使っていて意味範囲の広い言葉
これらの言葉、知らず知らずのうちに使っているので、一度ここで出しておきます。結構意味範囲の広い4つの言葉です。使い方によっては相手との潤滑油にもなりますし、自分を守るための隠れ蓑にもなります。
使い分けましょう。
では済まされない場合もあるため、使う場面や状況にうよってはしっかりと補足説明や付け足して伝えた方が良いでしょう。
すみません
- ちょっといいですか
- 失礼します
- 忘れていました
- ごめんなさい
- その他、あなたが考えられる意味で・・・
意味範囲の広いのは、いろんな使い方が出来てよい反面、
そこで「すみません」をつかうの?!自分だったら「ごめんなさい」と謝ってほしいな。
と言った場合もありますよね。
もちろん、オドオドしていてどんな場面でも「ごめんなさい」と言う人もとても考え物ですが・・・。
どうも
- ちょっといいですか
- ありがとう
- いゃあ、それはどうかなあ(否定的な意味で)
- どいてもらえますか
- その他、あなたが考えられる意味で・・・
この「どうも」以前流行った?某局のキャラクターの名前ではありません。使う頻度が高い世代としては、60代以上の男性の方でしょうか?でも、稀に10代の男子学生さんが使ってたことを思い出しました。
女性で
どうも・・・
を使う方は男性より少ないかもしれません。今は男性言葉、女性言葉の使い分けを重んじるような時代ではありません。男性性、女性性を考えた時に言葉の使い方も変わる時代ですね。
~思います
- 考えます
- 判断します
- 感じています
- 推測します
- 希望します
- 信じます
- 思われます
- その他、あなたが考えられる意味で・・・
僕が知っている範囲でも、結構たくさん出てきました。この「思います」の意味範囲の広さについてはあなたもご存じだと思います(笑)
今回、特に注目していただきたいこと、それは
思います≒思われます
のように使ってはいないだろうか。と言ったことです。
【「思われます」と「思います」の使い分け方】
「思われます」と「思います」はどちらも似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。
「思われます」は、婉曲に表現したい場合に使います。婉曲とは、言いまわしが穏やかで角立たないことを意味しています。もう一方の「思います」は、明確に表現したい場合に使います。また、主体者が不明確であるのが「思われます」で、主体者が明確であるのが「思います」です。
●引用● 例文買取センター 【思われます】と【思います】の意味の違いと使い方の例文
分かりません
- 理解できません
- 考えられません
- 判断が尽きません
- (経験や知識として)知りません
- どうでもいいです
- 知りたくありません
- これ以上、聞きたくないので聞いたフリをしておきます
- その他、あなたが考えられる意味で・・・
この「分かりません」、言葉そのものの意味と言うよりも、ウラに隠されてある意味内容を会話の状況から探り出す(語用論と言います)ことの方がゴロゴロとたくさんの意味が出てきます。
ナルホド。実はそういうことだったのね!
と、良くも悪くも発した言葉の背景がたくさんありすぎるのが「分かりません」なのです。
いやあ、僕もやっているかもしれない。これで相手の話をさえぎってしまっている場合もあるかも、、と反省。
訓読みは意味範囲が広く、音読みは同音異義語が多い
意味範囲の広さと言うことを考えた時、よく言われる例として出されるのが訓読みです。
つくる(作る、造る、創る)
と異なる漢字をあてることで異なった意味合いを持たせていますね。
では、音読みではどうでしょう?
せいさく(政策、制作、製作、整作)
いろいろありますね。さらに音読み自体にも呉音、漢音、唐音といって日本に伝えられた時代によって読み方が3つに分けられます。例えば
【明】
明日(ミョウニチ)呉音
明白(メイハク)漢音
明朝体(ミンチョウタイ)唐音
我々日本人ネイティブは、小学生の時から漢字を習い知らず知らずのうちに使っています。現代は、漢字を手を使って書くというよりも入力することで「書く」と表現しています。そして、どんどん漢字を忘れてしまいます。ああ💦
そうすると、どのようなことが起こるのか・・・?
訓読み➡音読みでの伝わりやすさ
音読みで言われても
??
となる場合が出てきます。漢字が思い出せないからです。
これは、僕が実際に体験した事例ですが、Zoomを使ってブレイクアウト・ルーム/ブレイクアウト・セッションを行なう時に「再作成」という機能があります。これは違うメンバーでブレイクアウトルームを⾏う場合に使うことで、全てのメンバーを割り当て直すこともできる便利な機能です。
ところが、そのとき通信状態が悪かったのか?
「さ~さっせ~」
と聞こえてしまったのです。
ボイトレの中級レベルの方や日本語教師、言語聴覚のお仕事をされている方ならお分かりでしょう。母音の無声化→促音化とも重なりこのように聞こえてしまったのです。
初心者が音声だけを聴いたら
「さ~さっせ~」
で覚えてしまうでしょう。多分・・・、それで後で「今さら聞けない」状態になってしまうかもしれません。
この場合、
「再び作る」「作り直す」と言う意味で「再作成」という用語があります。
このように言い換えれば、聞き手はスキーマ(既有知識)を使って推測することが出来ます。
共に気をつけて使いましょうね。
▼オンラインでの声と話し方の記事