先日、数名の生徒さんと、あざみ野教室のある SoundStudio U-Be で動画撮影をしました。有志生徒さん達との動画撮影は、いったいどんな理由で何の動画なのでしょう?そして、どのような感じで行ったのでしょか?
今回はあざみ野教室レポートとしてお届けいたしましょう。
あざみ野教室での動画撮影♪
今回、動画を撮影しようと思ったきっかけは、アートフォーラムあざみ野で「妄想」にふけっていた時でした。
はい。今回、中高生の子たちに囲まれながら(笑)、練っていたこと、それがこの動画撮影だったのです。
では何の動画を撮影したのか?というと、幾つかのレッスンメニューなのでした。
何故撮影をしたのか?
- トレーナー側のパフォーマンスとクオリティのバラツキをできるだけなくしたかったこと
- 生徒さんに参加してもらうことにより、動画参加した生徒さんも、初めて動画を観る生徒さんも自己効力感を持ってほしかったこと
以上、ふたつの理由からです。
個人レッスンのメリットは、生徒さんに応じてボイトレのメニューや課題をチョイスできることです。チョイスというのはトレーナー自身が持っている引き出しの中から、メニューを選べるということです。
反面、生徒さん一人一人を相手にしていても、どの生徒さんに対しても共通する項目と内容はメニューの中に存在します。さらに、歌う分野やアナウンス、ナレーション、朗読、スピーチ、プレゼンなど分野やジャンルを広が手考えてみても土台となる部分があります。
例えば、良い声を出す前の呼吸筋のストレッチや舌の運動、そして発声安定化のための練習などです。今回動画にしたほとんどが、発声練習の前段階のメニューです。
だんだん説明に慣れてくると、
✔ 端折ってしまう
✔ 言ったつもりになってしまう
こんなことは、どんなにスピーチ上手な先生でも起こりうることです。
具体的にお話しますと、レッスンに半年~1年と通ってくださっている生徒さんと、入会してすぐの生徒さん。また、初めてボイストレーニングを行う生徒さんとボイトレ経験者とでは、伝える内容は同じでも、ボキャブラリーを変えないとならないことは、「教える・伝える」という職業に就いているあなたには、痛いほどお分かりだと判断します。
動画で撮っておくメリット
- 提供するクオリティが一定になる
- 生徒さんとの話し合いでいろんな使い方のできる教材となる
まず、撮り直して再販しない限り、クオリティは同じです。個人個人で同じことを行なうと、トレーナー側のクオリティも関係してきます。出来る限りなくしてはいるんですが、その日の1コマ目とその日の8コマ目では、クオリティが変化します。そこを無くしたいわけです。
当然、個人個人の課題は個別に行なっていきますよ。
次に時間が有効に使えるという点です。使い方によっては、予習にもなりますし、課題にもなりますし、自習教材にもなり得るのです。
ボイストレーニングレッスンの教材用として撮影
ひとつは確実に教材にしたいという考えからでした。
生徒さんの中には、専門学校を卒業した人もいますし、大学のサークルで軽音部や映画研究会、撮影のアルバイトをしている人もいます。
このような生徒さん同士のリソースを引き出し合うことで、教える-教わるという立場を超えた活動参加型の取り組みを試してみたかったのです。
ある意味批判を承知で書きますが、生徒さんと一緒に作るボイトレの教材って素晴らしいと感じています。なぜならワンバイブスならではの教材ができます。
ここでトレーナーが作れない声の教材を生徒さんと一緒に作ることで、気づきが得られる場合もあります。
ワンバイブスの場合、吃音の生徒さんが何人も通われています。僕は小学生の頃、吃音の友達の真似をして吃音になりかけました。いや、数ヶ月くらい吃音(どもり)の状態が続きました。でも、たった数ヶ月です。
この場合、生徒さんにお願いして許可を得られたので作ることができたのは、いうまでもありません!別の角度から見ると、生徒さん自身にとってもアウトプットの練習のひとつとなったのです。お互いが良い勉強になったのです。
以上、トレーナーが作れない声の教材の一例として挙げました。
リソースを引き出し合えたかな?
今回、ご協力いただいた有志生徒さんの3名です。
写真は終わってホッとしているところの1枚です。安堵感が漂っていますね。ちょっとお話聞いて(訊いて)みましょうか♪
お互いのリソースを引き出し合えましたか?引き出すための良いきっかけにはなりましたよね。お疲れさまでした<m(_ _)m>
最後に、今回撮影した動画は、来年から始めようとしている某コースの教材として使用する予定です。