皆さんは歌う時に参考にするアーティストっていますか?
え?歌いたいアーティストを参考にするに決まってますよ。
はい。確かにその通りです。歌いたい曲を歌っているアーティストを参考にすることでいろいろ歌い方のテクニックを盗めますからね。
今回はこんな提案です。ひとことで言うと、
あなたが歌いたい曲では、歌いたいアーティストでないアーティストも参考にしてみましょう。得るものはとても大きいです。
曲はいろんなアーティストに歌われて独り歩きする
曲はいろんなアーティストに歌われてこそ独り歩きをします。
例えば、あなたの歌いたい曲を別のアーティストが歌っている場合、そのアーティストを参考にしますか?
さらに、今の実力では全く歌えそうもない。けれど勉強のために聴いておく価値はある。こんなアーティスト(または曲)に出会ったらどうしますか?
トリビュート
何人ものアーティストが歌っている。こんな曲を選んだ場合、是非ともお目当て以外、他のアーティストの歌も聴いてください。
90年代の後半からはトリビュート・アルバム(tribute album)といって、功績のあるアーティスト、グループに対して称賛するためにアルバムを製作しました。複数のミュージシャンによって対象となるミュージシャンの曲をカバーしたコンピレーション・アルバムのような形式になることが多かったです。
その曲に対していろんなアーティストがご本家をリスペクトしつつ、歌う本人のエッセンスも含めて歌っています。
例えば、アメリカンロックファンならご存じの方も多いでしょう。Journeyの名曲、『Open Arms』をスティーヴ・ペリーが歌うか?アーネル・ピネダが歌うか?
同じ曲でもボーカリストが違うだけでこれだけ味が違うのです。どちらが良い悪いということではありません。
こんなことを書きだすとたくさんあって書き切れません。次へ参りましょう。(*^-^*)
今は歌わないけれど参考にしたい
次に、(今は)歌わないけれど是非参考にしたいアーティストです。これは、音楽のジャンルで置き換えてもらっても良いでしょう。
例えば
ブラック・ミュージックってキチンと聴いたことないけれど、何かカッコいいなと感じます。
少しでもこんな気持ちがあれば、聴いてみてください。
アメイジング・グレイス
先日観たアレサ・フランクリンの映画です。1972年バプテスト教会で行なわれたライブ「チャーチ・コンサート」を収録した映画でした。
アレサ・フランクリンといえばソウルミュージックの女王として活躍をし続けたシンガーです。3年前の2018年に亡くなったことは記憶に新しいかと思います。彼女、熱心なクリスチャンでした。
ナチュラル・ウーマン(You Make Me Feel Like) A Natural WomanやYou`ve got a friend (君のともだち)は、キャロル・キングも歌っています。これも比較してみると面白い発見があります。
詳しいことを知りたければ、是非映画をご覧ください。渋谷のBunkamura ル・シネマで「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」を上映しています。
ブラック・ミュージックに少しでも興味ある方。J-Popで育った若い世代の方々(生徒さんも)にも是非、観てもらいたい映画です。
アフリカ系アメリカ人との会話から感じたこと
ここで、室長の体験談をシェアしますね。
【facebook タイムライン掲載】
観終わってロビーに出ると斜め後ろの席にいたアフリカ系アメリカ人に声をかけられたはじめ英語で話しかけられた!
どうやら感想を求められているようだ。僕はブルースやソウルミュージック、ゴスペル好きなので、話が弾んだ。日本語とカタコトの英語混じりでネ。何でも某大学で英語学の先生をしているらしい。
今の学生ってアレサやスティービーを知らない人が多いから悲しい。なんて言っていた。確かに知らない学生さん多いだろうなあ。と思いながらも知っている人は知っているような気もする。多すぎる情報からどう選択するか?なんだけど。
なんだかんだで、その人と話し込んでしまった。
ちょっとした異文化交流が楽しかった
まとめ
今回はたまたま外国曲となってしまいましたが、良い曲は国境を越えても良い曲です。中には敷居が高くて毛嫌いする人もいるかもしれませんね。
おウチ時間が長くなったことで今まで知らなかったけれど素晴らしい曲に出合った人も多いかと思います。
歌う時に参考にするのは、その曲を歌っているいろんなアーティスト、さらに聴いて「イイな」と思える曲をドンドン聴いてください。
コロナ禍で、ますます歌うことの大切さを再認識している人も多くいます。歌う分野のボイトレで対面の体験レッスンを申し込んでくる方の10人中9人は、そう感じているようです。良い曲を大好きになって、どんどんアウトプット(歌って)してくださいね。