レコーディングのチェック(後編3つ)

rec_protools_EQ 制作活動の現場から

さぁ、本格的なレコーディングへ♪

前回は、形にする準備段階3つのチェックをお届けしました。

▼レコーディングのチェック(前編3つ)はこちら
https://www.onevibes.com/production/items_recording01/

 

今回は、後編として実際に作業に入る準備、工程などを理解していきましょう。

作業に入る準備をしよう

その4. レコーディングの前に用意するもの

①楽曲ごとの構成表や譜面、歌詞カード
参考となる音源

①は必ず用意しておいてください。ことばで伝えただけでは、トラブルになる場合もあります。というよりも完全にトラブルになります。これもリスク管理ですね。

②はこんな音色で仕上げたい、こんな雰囲気にしたいという音源を示すことで、エンジニアに参考にしてもらいます。実際、参考音源があった方が伝わりやすいのです。

 

その5. 工程を把握する

例えば、バンドでレコーディングする場合、基本的な流れは、次のようになります。

 

ドラムス、ベースのレコーディング

ピアノ、ギターのレコーディング

ボーカルのレコーディング

(コーラスを入れる場合は、ここでコーラスのレコーディング)


ミックスダウンマスタリング作業でレコーディング後の音を整えていきます。

【ミックスダウン】
レコーディングされた音源をもとに様々な調整を行うこと。 メンバーやボーカリストの指示を受けながら、各トラックの音色や音量を調整します。
全体のバランスが整ったら、曲に起伏や緩急、特徴となる部分を作りこんでいきます。

【マスタリング】
それぞれの曲に対してのミックスが完成したら曲同士の兼ね合いを調整していきます。これがマスタリング。
曲順や曲どうしの間はもちろん、曲ごとの音質や音圧などを整えていきます。
収録曲すべてが目的に添った聞こえ方になるように、作品全体の調整をします。

エンジニアとミックス・マスタリングを進めていくと、どうしても「木を見て森を見ず」といった状態になってしまいます。

そうなった場合にはどうするか?

 

一日に長時間の作業はやめておく。

制作のプロなら話は別ですが、そうでない場合には集中力もなくなって、音の判断どころではありませんw

何日かに分けて作業を進めましょう。これも打ち合わせの段階から予備日としてとっておくとリスク管理が出来ますね。

 

煮詰まらないためのヒント

①数日経ったら改めて聴いてみましょう

②聴いている環境の違いを考えてみます。例えば狭い部屋と広い部屋では聞こえ方が違います。どの空間、環境を基準とするかを予め決めておきます。

オーディオ機器のスピーカーの違いも重要です。ミックスルームで聴いた音が良くて、家に帰ってコンポで聴いたら、「??(>_<)」ということは良くあることです。

 

その6. レコーディングまでの練習

レコーディング当日までの練習は、各パートで行なったり、アンサンブルをどうするかを決めてスタジオに入りましょう。

その2. 打ち合わせは重要だよ④ にあげました.

メトロノームを使いたくない人の中には、カッコ悪いといった変な思い込みがあるようです。使うことによって得られるメリットもたくさんありますので、打ち合わせのときに相談しましょう。
使う場合は、ヘッドホンでクリックを聴きながら演奏する、歌う練習をしておくと良いでしょう。

 

また、ボーカルに限って言うと、レコーディング前に1時間程度のボイトレと1回サラッと歌うことを提案します。

かといって本番前に歌いすぎるのも禁物!そこは、自分自身のコンディション作りになります。

 

まとめ 本格レコーディングを行うためのチェック

以上、前編、後編合わせて6つのチェックを確かめてきました。


◆レコーディングに入る前段階

☑ 録った後はどのメディアにするかを決める
☑ 日程管理 品質管理、予算管理、リスク管理 
   WHY WHO WHOM WHAT WHEN WHERE HOW MUCH HOW
☑ しっかりとした打ち合わせを

◆作業に入る準備

☑ 構成表、譜面、歌詞カード、参考となる音源の準備
☑ 工程を把握  レコーディング→ミックスダウン→マスタリング
☑ レコーディングまでの練習


さあ、この記事を読んで、しっかりとした管理の元でエンジニアとディレクターと協力して、より良いレコーディング作業を行ってくださいね。

 

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