今回の内容は、コースの選び方についてです。
前回の 3.ボイトレ教室、スクールのレッスン 形態と内容と併せてご覧ください。
4.コースの選び方、決め方
ボイトレの分野と内容が各コースの名前になっている場合が多いようです。コースの内容は、各教室、スクールによって異なりますので、サイトでよく確認しておきましょう。
4-1.分野で選ぶ
多岐にわたるボイストレーニングの分野から何をやりたいのかを決めましょう。
歌う ボーカル
ボーカルというパートについての知識と、楽器にするためのトレーニングを行ないます。
例えば、
☑ ボイストレーニングの知識、理論
☑ 身体作りから息の送り出しの段階
☑ 息の送り出しから声に変わる段階
☑ 声を加工してフレーズに変わる段階
☑ 課題曲中心に歌い方をレッスンするボーカルトレーニング
(歌いたい曲のジャンル別指導。Pops、Rock、Jazz、R&B、Soul、民謡、演歌)
発話
スピーチ、読むなどのことばのコースです。頭の中での組み立て方から、伝わる発話まで、要望に応じてトレーニングできます。
基礎の腹式発声、作品の朗読、滑舌練習などもトレーニングする分野です。
例えば、
☑ 聞き取りにくい声や渡り音を治す
☑ とおる声にしたり滑舌練習をする
☑ 公の前で自信を持ってスピーチするため
☑ 就職活動で内定をいただくため
☑ その他 吃音(どもり)を治す、うつ病の改善、音痴克服、モテ声?にするなど、ボイストレーニングで解決できてしまう事があります。
4-2.目指す目的で選ぶ
コースと自分の目的と合っているかどうか、体験レッスンの時に質問してみましょう。
ボイトレ初心者 趣味で行うコース
ボイトレ初心者の方は初心者向けのコースから入るのが良いでしょう。
中級以上のコース
スクールや教室によっては「プロ養成コース、育成コース」としているところもあります。
さて、このようにレベル別にコースを分けているスクールや教室が多い中(9割以上かな?)
目指す目的≠レベル別
ということを打ち出しているスクールもあります。
つまり、目指す目的が必ずしもコースのレベル別に分かれていないところもあるんです。
テーマに特化したコース
あるテーマについて、集中的にボイストレーニングを行ってゆく短期コースもあります。
例えばリズムトレーニング、音程など音痴克服のためのコースなどです。
ただし、短期間では苦手克服のきっかけをつかめるだけにすぎません。
こんなコースも・・・
大手の全国展開型スクールや音楽リハーサルスタジオと提携している教室の中にユニークなコースがあるようです。カウンセリングやコーチングを行ないながらレッスンプランを組み立ててくれます!ボイストレーニングを中心に、ボーカリストに必要な関係のある周辺分野を学べるコースがそれです。
例えば、ボイストレーニング、音楽理論、作曲、アレンジ、作詞、DTM操作、レコーディング、著作権。
これらのことがトータルで学べると、オリジナル曲が出来てしまいますね♪
ボイストレーナー養成
ボイストレーナー養成、育成のためのコースもあります。ほとんどがグループレッスンで行う形が多いようです。ボイストレーニングは全くの初心者、トレーナー初心者、経験者でもOK、という、来る者拒まず型で営業をかけています。
トレーニング技術を取得すれば良いわけでなく、的確なコメントを伝えられる。生徒さんをやる気にさせたり、巻きこめる(良い意味で)パッションも大切なこと。
また、学んだことが現場で即対応できる場合とそうでない場合が出てきます。醸し出す雰囲気や空気感、リスク管理能力は短期間では身につきません。
☑ 資格試験合格型
[講習会や勉強会に参加→試験を受ける→ある一定の基準に到達すれば教えることが出来る]
といった流れで行なっているところがあります。国家資格ではなく、民間が行なっている資格です。
☑ 育成プログラム期間終了型
半年から2年位の期間で学びます。内容は、ボイストレーニングスキル、ボーカルテクニック、トレーナースキル、音楽の基礎知識、生徒さんの管理方法、スクール運営のノウハウ基礎などです。
☑ 入りたいスクールを探す→コースを決める
☑ 場所で検索→たまたま上位表示のスクールに目が留まるというやり方が多い中で
☑ 入りたいコースを探す→そのコースがあるスクールを選ぶ
こんな方法もあって良いと思います。
気に入ったトレーナーがいるので、そのトレーナーが在籍しているボイトレスクールを選ぶ。コレと似ていますね~。
次回は、実際に「とあるボイトレスクールの体験レッスン」を何校か受けた方の実話をお届けします。
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