世の中の仕事の中で、テレワークやリモートワークが出来る仕事の場合、
もう決まった時間に会社に行って働くという働き方ではなくてもいいんだな。
満員電車に乗らなくても、すし詰め状態にならないので、楽かも。
もちろん、そうでない業種やお仕事もあるでしょう。
ボイストレーニング業界ではどうでしょうか?今回は、それを皆さんと一緒に考えていくことにしましょう。
ボイストレーナーが語るこれまでの気づき
習う側と教える側の認識の違い。
習う側は解らないからお金を払ってでも教えてもらう。お金をもらっているから受け身。
ある意味仕方のないことだと感じていますが、それを打ち砕くようなことが起こりました。
ひとつ目は、発声メソッドに代表されるやり方やメニューの数々です。今はYouTubeを観れば、いわゆる●●発声メソッドはいくらでも手に入るのです。この「いくらでも」というところにフォーカスをしていくと興味深いことが見えてきます。
そしてふたつ目、コロナショックによって気づかされたのです!
ボイトレを習う側と教える側の認識の差
ボイストレーニングを行なって、得られるもの、それは限られています。無限にあるとは言いません。でもその限られた数を一定数からどれだけ増やしていくのかはあなた次第となるのです。
室長から見た「出来れば避けたい」トレーナーの特徴
ボイストレーナーのことは、必要に応じてこのサイトでも幾度か取りあげていました。
僕は、もう教えるということを27年やっています。だからと言って
自分のメソッドが正しい。過去に〇〇千人の生徒さんを育てた。昔は有名ミュージシャンとやっていた。
ということを前面に出すのは「?」だと考えています。なので、僕の年月で判断して飛びつかないでください!体験レッスンを受けてみて、この教室で出来そうだと感じたら入会願います。
これはブランディングなんですよ!
という偉いマーケッターは言うかもしれません。
でもそれって、過去の栄光にすがっているだけじゃん。プレイの経験を教育に生かすのは良いと思いますが、プレイヤーと教育者とは違うでしょ。
過去何をやってきたのかは大切。でもそのような情報を掲げたときの伝え方が大切です。過去の栄光を示さなければ生徒さんが入会しない。こんなのはオカシイ!何年も前から感じていたことでした。
生徒さん側から見たトレーナーのレベル
スクール名は伏せておきますが、物凄く有名なボーカルスクールを辞めて当教室のような小さなボイトレ教室に入った生徒さんがいます。
有名スクールでうまくいかなかった発声を当教室で点を線につなげただけで、その生徒さんの発声は見違えるようになりました。分からなかった箇所を別の言い方に直して組み替えただけなのです。別に新しいことはやっていません。
当然逆もあるでしょう。相性が合わずに退会された生徒さんが当教室のレッスンについて合わないことを別のスクールで話すことも十分あり得ます。
結論、有名なボーカルスクールに在籍しているトレーナーが優秀なトレーナーとは限りません。トレーナーの優秀さや勤勉さはその人の努力次第なのです。もちろん有名なスクールの中で優秀なトレーナーもいらっしゃることでしょう。ただ、生徒さんがボイストレーナーを判断する場合、何を以って「優秀」とするかを再定義づけしないとなりませんね。
あなた自身で声の管理をするために
ではこれからの時代、あなた自身で声を管理するためには?これまで通りのボイトレレッスン、ボーカルレッスンの受け方で良いのでしょうか?
ボイトレ業界が変わっていけばそれに乗っかるというのも選択肢のひとつ。受ける側の生徒さんも受け方も変えていかないとならない。僕はそのように痛感しています。
それがあなた自身の声を管理することにつながるのでは?とも考えています。
では、声の管理とは何でしょう?当教室で伝えている
- 声を伸ばす、表現力をつけるためのボイストレーニング
- 声のケアやメンテナンスのためのボイストレーニング
を忠実に?やっているだけでよいのでしょうか?そもそもやれているか?という課題もありますね。
声だけよくても伝わらないものは伝わらない
ボイストレーニングでどれだけ声を良くしたところで、相手に言葉の内容や話し手の気持ちが伝わらないものは伝わらないのです。
僕はそういった友人、アーティスト(ミュージシャンやナレーター、声優さんや役者)、プロアマを問わず何人かの人を見て感じていました。
歌はうまいけれど、コミュニケーションがとても下手くそ。味のある良い芝居をするのに毎回時間を守らないのは、人としてどうよ?
突出した才能がある。だからアイドルなんだよ。
ということは簡単です。一芸に秀でる。でも今は昭和ではなく、令和なのです。
「声」という道具を扱っていながら、何故その「チカラ」は歌にしか発揮できないのでしょうか?表現という大きなくくりで考えたときに、人間関係やコミュニケーションにまで良い影響を及ぼさないのでしょうか?
ボイストレーニングを再定義づけ
自分自身が自分の声の管理ができるのであれば、ボイトレは要らないでしょう。
待ってください。ボイストレーニングを習わないのなら一体どうするの?
自分自身の声の管理。具体的な手順って、何からどうやるんですか?
まずは、あなたのこれまでに得た歌や表現、音楽理論や楽器、語学、声の知識等を棚卸ししてみましょう。再定義づけは、まずそこからです。
次に、本当にあなたが言いたいことをトレーナーも言っている、代弁してくれている。そこに気づくことが出来れば共感もできるし、再定義づけの第一歩となるでしょう。それにはあなたが忖度なしに声を使って伝えていかないとなりませんね。