最近、「才能」について何人かの人と話す機会が得られました。今回はそのことをトレーナー目線で書いていきます。
これは、歌うことや楽器を演奏すること。または声優や俳優、ナレーターを目指そうとすること。さらに何かのスポーツをやり続けること。語学を学び続けることなど、習い事のほとんどが当てはまるでしょう。あくまでも一意見のため押し付けるつもりはありません。ただし、総じて自己肯定感の高い人は今回のような考え方の傾向がある。そのように感じています。
本当の才能というのは?
本当の才能というのは、自分自身が思い通りに毎日を過ごせることだと考えています。それが真に豊かな生き方をもたらしてくれる。そのように思うのです。
そして、好きなことはそれを実現させるための、楽しんでやるための、続けてやるための大事な潤滑剤、武器となるわけです。
なので、好きなことはドンドンやればよいのです。好きなのだから自分の責任で出来るでしょう。
先天的 VS 後天的
ただし、ここでよく論じられることがあります。それは、
才能とは先天的なのか?それとも後天的なのか?
ということ。
言い換えれば、生まれつき持っているものなのか?それとも育っていくうちに環境や経験によって生じる変化や習得なのか?そしてどのように獲得してゆくのか?
なのです。
人の考え方は様々でよい
例えば、
元々イチローや大谷翔平には素質があった。それは多かれ少なかれ幼少期から出始めているものだ。だから才能は生まれつきのモノに近い。
こんな意見があるかと思えば、次のような意見もあるのです。
自分の経験したことから自分なりの方法でやっている。それが他人から見れば理解に苦しむようなやり方であっても、本人が納得するのならそれは成功。
さらに他方では、両方とも程よくブレンドされた意見もあるのです。
正解もひとつではない
ところで、僕はよく教室の生徒さんや受講生さんにこんな質問を投げかけています。
「正解」の反対語は?
「不正解」です。
そうです。では、仮に「非正解」という用語があったとしたら、その反対語は?
え~~???
「最適解」です。
【最適解】
幾つかある解の中で、目的に最もよくかなう一つ。特定の問題や課題において、最も良い結果や解決策を指します。これは、与えられた条件や制約の中で、最良の選択や意思決定を示すものです。最適解は、問題の性質やコンテキストによって異なることがあり、(以下、つづく)
<Chat GPT より>
今は、令和です。仮に昭和バブル期や平成中期までの頃なら
正しい○○○!
なんてことを言っていたでしょう。しかし、あらゆる分野で(芸術や芸能の分野も特にそう感じます)その人独特のやり方を得られた人だけが、上達できるのです。つまり、正解はひとつではないという事なのです。
何人かに当てはまる効果的なメニューはあるかもしれません。しかし、万人誰にでも当てはまる有効なメニューはありません。あるのはあなたにとっての有効なメニューだけです。それを「最適解」と言っているのです。
言い換えると、初めから「正解、正しい~」を求め「間違い」を恐れるのではありません。まず覚えたり、体感したいために「間違える」のです。
これぞ、「才能」と言わずして何というのでしょうか?
続けられるのなら楽しんでやり続ければよい(まとめ)
まとめましょう。やはり声を良くするためには、歌の上達のためには、生徒さん全員に当てはまる黄金律というのはありません!そこで大切な要素となるのが
- 楽しさ×工夫×遊び心
の3つです。つまり、これら3つのバランスがあなたならではの個性で程よくブレンドされること。これが「才能」なのです。
いずれにしても、僕は後天的要素の方が強いなあと考えています。