声については、しっかりやろうとルればするほど半端な知識だけではとても出来ません。
3カ月後にライブがあるから何とかしたい。
2カ月後のオーディションに向けてボイトレしてほしい。
1カ月後のカラオケ大会でよい成績をとりたいのでボイトレしてほしい。
すみません。では、それらが達成された後はどうされますか?
4回のレッスンではコツを教えてくれないんですか?!
結局、コツは教えるものではなく、身につけるために、上手いミュージシャンやカラオケの上手い人から盗むものです。そして、コツを提供してくれた人はコツコツと積み上げてきたもの。それを相手に伝えるのがコツです。その人に対してのリスペクトを忘れてはいけませんん。
そもそも上手さとは何でしょう?
ここでは、短期≒3カ月という期間に区切ってお伝えしていきましょう。前回の「歌ウマに対しての間違った思い込み」の続編になります。
歌は短期で結果が出たら、それで終わりですか?
まず結論です。3カ月で歌をどうにかするなんで無茶です。
ただ考え方にはいろいろあるため、受け止めてはおきます。しかし私は理解に苦しむのです。これが本音。
まあ、生徒さんの課題曲を仕上げる期間は3カ月を目安にしていることは確かです。しかしながら、3カ月で課題が100%クリアできるかというと、それは別です。つまり、期間と上達のスピードには個人差があるといううこと、
そこで、無理な理由を3つお伝えしましょう。
1.YouTubeを観れば手っ取り早いから
2.短期でどうにかなるとは思えないから
3.つまみ食いでは「上手く」ならないから
ひとつずつ確認していきましょう。
YouTubeを観れば手っ取り早いから
第一に、短期決戦を望むのなら・・・
YouTubeでご自身が合いそうな動画コンテンツを選んでご覧ください。
その方が手っ取り早くやり方が手に入ります。
ただし、そのやり方が本当に合っているかどうかは、あなたには分からないでしょう。
分かっていたら自分でやっていますからね。
短期でどうにかなるとは思えないから
第二に、そもそも短期で上手くなりたいという考え方は短期決戦に一番向いていないやり方なのです。
つまり、短期で伸びたい、ナントかしたいと考えている人ほど、結果は思い通りにならないのです。
本当に短期で知りたいことと、反面じっくりと腰を据えて取り組まねばならないこと。
これらはプロのトレーナー、講師でしか判断でいないことなのです。
すぐに結果を出したい「投機的」な結果をお望みの方は、どうぞ他のスクールへ行かれた方がよろしいかと思います。その際のリスク管理はご自身でお願いしますね。
つまみ食いでは「上手く」ならないから
ところで、つまみ食いって「上手い」ですか?
これはつまみ食いって「美味い」ですか?の誤植ではありません。
このつまみ食いは、声の世界(歌う・話す・読む・伝える伝わる)の奥深さを知る前に辞めてしまうことになります。
私は、
だったら、始めから足を踏み入れない方が良いでしょう。
といった考え方なのです。
急がば回れ
やはり上達するためには急がば回れ。そのように考えています。
アスリートたちを参考にしてみてください。
有名だからというのではなく、無名だろうが有名だろうが関係ありません。
一番難しいことは
誰でもできることを誰も出来ない期間続けていくこと(イチロー語録)
私はこれに賛成します。
ミラクルを起こすためには続けないとなりません。
3カ月だけではようやく入口に立てただけです。ここで答えを求めないことなのです。
以上のことを踏まえて言えることです。歌ウマだけに限らず声や表現の上達のためには、短期間でベストを目指すより、ベターを継続させる。その方が結果として伸びていくのです。