皆さん、いろんなモチベーションを抱えて、ボイストレーニング教室の体験レッスンの門を叩きます。
上手くなれるかもしれない
と期待や不安が入り混じりながら入会、または体験レッスンでいわれたトレーナーの「この一言」が決め手となって(家から、会社から近いというのも理由かもしれませんが)入会。
今回は、上手くなりたいということについての考え方をお話しましょう。
上手くなることについて考える場合に気をつけたいこと♪
今回の記事の内容は、前回の記事の続編になります。前回の記事の内容と今回の内容とは繋がっていますので、前回をお読みになってない方はどうぞ。
▼「ながらボイトレ」があなたの声を「激的に」変える!
今回の内容をサクッと表で表すと以下のようになります。
上手くなりたい | ||
今すぐ良くなる | 根本から良くなる | |
課題克服強化 | 〇 | 〇 |
お悩み改善 | × | ◎ |
どちらの考え方の人も トレーナーと一緒にメニューを作ろう! |
一体どういうことなのか?
詳しく説明しますので、どうぞ最後までお付き合いください。
まず、「上手くなりたい」と感じる時、あなたがする2つの考え方としては、
- 今すぐ良くなる
- 根本から良くなる
に分かれます。
これ、整体やマッサージに行かれた方はお分かりかもしれません。また、整体師の方なら「分かる分かる」とうなずける部分もあるんじゃないかなぁ、そうそうお肌のケアやダイエットなどにも同じことがいえるなあと、推し量って考えています。
ボイストレーニングのレッスンも同じなんです!
「今すぐ良くなる」と「根本から良くなる」の違いを理解しよう
今すぐ良くなる。この意味は、根本から良くなるという意味ではありません。
といった声が聞こえてきそうですね。でもです。
ここを誤解している人が多いのです。つまり、
今すぐ良くなる≠根本から良くなる
であって
今すぐ良くなる=根本から良くなる
ではないのです。
ここのところを理解してください。
お悩み改善か?課題克服強化か?の違い
さらに、あなたの状態が「お悩み解決か?」「課題克服強化なのか?」によっても考え方が2つに分かれます。
お悩み改善の場合
まず、お悩み改善の場合、あなた自身のコンプレックスで悩み抜いてきたものも、自分の中にある大切な素材から強みとなることを理解しましょう。
この場合、根本から良くなることを望んだ方が幸せです。
悩んで試行錯誤をして体験レッスン→入会しているのです。あなたがずっとずっと声について悩んでいるということは、人一倍、他人より執着しているから解決したいわけです。
コンプレックスに向き合い克服することでうまくなることは十分に可能です。実際室長も何故ボイストレーニングという仕事をやる理由は、コンプレックスがあったからです。
ボイトレスクールに通う→
周りの仲間、友達は制作チェック(歌のレベルアップテスト)で上のクラスに上がっている→
自分だけ取り残される→
無茶な歌い方をする→
喉の病気となる!声が全くでない→
治療→
声を出せる大切さを知る→
ボイストレーニングを仕事にしたいと考える
こんな流れでした。今でもコンプレックスと向き合い克服は出来ていません。でも弱い自分と対話をし、「出来ないや自分には才能がない」マイナスの言い訳をと探さないようにしています。マイナスをゼロにし、ゼロからプラスに変えていくために。
課題克服強化の場合
こちらの場合は、体験レッスンの門を叩く前から、あなたがこだわってきたものがある。そのような雰囲気を醸し出して体験レッスンを受ける方が半数以上いらっしゃいます。それが今の課題、克服すべき項目となっているのです。
この場合、今すぐ良くなる、根本から良くなる、2つのタイプがあります。上達したい課題によっても異なりますね。
このタイプの場合、ある程度、時間とお金を使ってきた人も多いかと判断します。また、お悩み解決の場合と異なり、気持ち、感情はマイナスの状態ではありません。マイナスになることもあるかもしれません。しかし、気持ちや感情のベクトル(方向)はプラスを向いていますね。
確実に今のレベルよりも上のレベルを習っている、上達を願っているのです。このような人は、レッスンをやっていきながら声についていろんなことを身に着けていく(体感していく、習得していく)過程で、確実に暗黙知もついてきます。
【暗黙知(Tacit knowledge)】
経験や勘に基づくスキーマのこと。本人は言語化していない状態で持っている。簡単に言葉で説明できない知識のことで、経験知と身体知の中に含まれている概念。長期記憶の中の手続き記憶。言語化が困難。
【一部引用】コトバンク/ウィキペディア(Wikipedia)
トレーナーと一緒につくるボイトレメニューは、 あなただけの教材となる
先ほど、今すぐ良くなる、根本から良くなるはいろんな分野にも当てはまることを書きました。ここから先は、アスリートの分野かボイストレーニングに絞られてくるかもしれません。
結論です。
トレーナーと一緒にあなたのレッスンメニューを作りましょう。それを体系化させたものが、あなただけのボイストレーニングオリジナル教材となります。マンツーマンレッスンの醍醐味とはオーダーメイドで行なっているために、正にコレを利用しない手はありません!
ここのところなんですが、いろんな情報を通じて分かっていながら受け身になっている生徒さんも多いようです。
何も難しく考えることはありません。レッスンでトレーナから
と言われたメニューを集めて整理してゆけば、あなた自身のオリジナル教材の出来上がりです。まとめるにあたっては、あなたがどのタイプなのか?をトレーナーと一緒に判断してください。ボイストレーニングの項目によっても変わってくるかもしれませんね。それをレッスンの中で、トレーナーと見つけていきましょう。
上手くなりたい | ||
今すぐ良くなる | 根本から良くなる | |
課題克服強化 | 〇 | 〇 |
お悩み改善 | × | ◎ |
どちらの考え方の人も トレーナーと一緒にメニューを作ろう! |
始めに出てきたこれまでの話の内容をまとめた表です。
ボイストレーニングの2つの柱と8つの項目をこの表に当てはめながら作業をしていきましょう。ボイストレーニングを効率よく行なうための準備作業として捉えれば良いでしょう。前回出てきた「ながらボイトレ」を宿題として使えば、あなたの声と歌は「激的に」変わるでしょう。
ボイトレジムの記事内容♪
ボイトレを行なうにあたって必要な情報をまとめました。
ボイストレーニング 2つの柱とは
声を伸ばす 土台→呼吸器→発声器→調音、構音器のこと
声を整える ケア、メンテナンス、体調管理などのこと
ボイストレーニング 8つの項目とは
①身体づかい
②リズム
③呼吸法
④発声
⑤音域(声域)
⑥音程→コーラス
⑦発音、滑舌
⑧フレージング(ボーカルテクニック)
良い声を出すためのスキルアップ、テクニックなど、ボイトレと直結した内容となっております。