こんにちは。今回も訪れて頂きありがとうございます。前回は、
ボイトレ8つのアプローチ(第二段階)ということで、
- 発声、響き
- 音程
以上の内容をお届けしました。
これら2項目はボイストレーニングの中核をなす項目で、
「ボイトレ」といったら、正にこの項目でしょう。
と言われるほどです。
どこのスクールや教室でも行っている項目なのです。だからこそ勘違いされる部分でもある項目です。
▼ボイトレ8つのアプローチ(第二段階)
今回は抑揚や表現に直結する第三段階をお届けいたします。
ボイトレといえば、発声、響き、そして音程♪
今回も扱う項目を表の中で抜粋をして挙げておきますね。
第三段階 ⑥.音域(声域) ➆.発音、滑舌 ⑧.フレーズ、表現力
ステップ | 言語聴覚 | 音楽(歌う) | 発語発話(話す・読む) 6つの「り」+1 | |
ステップ4 | 調音器 構音器 |
⑥音域 (声域) |
⑧フレーズ 表現力 |
語用論(言外の意味を発話状況から探る) |
➏意味どおりの発話 | ||||
➆発音、滑舌 | ❺メリハリをつける | |||
ステップ3 | ➄音 程 | ➍はっきりした発音 | ||
発声器 | ④発声、響き | ➌しっかりとした発声 |
ボイストレーニングでイメージされやすいこと
以前、次のようなタイトルで記事をあげたことがあります。当教室の生徒さんが入会後、1カ月から半年までの間でアンケートをとってもらいました。(2018年2月実施)
ボイトレと言えば何を思い出すでしょう?ボイトレでイメージする項目と言えば、まず何でしょう?といったアンケートでした。
- 音楽系(歌う分野)で1位になったのは、発声と響き
- 発話発語系(話す・読む分野)でトップとなったのは、発音・滑舌
でした。
音域―⑥
音域を伸ばす練習って大変なのです。その昔、『1週間で3オクターブが出せる』という教則本があった記憶があります。2カ月で音域が伸びたとしても、体調という楽器の状態によって元に戻ったり当然に変わってきます。
つまり、音域の項目ほど3歩進んで2歩下がるプロセスを通らないとならないでしょう。
さて、音域を話題に出す場合、必ず出てくる用語が
- 地声、裏声、チェストボイス、ミックスボイス(ボイスミックス)、ヘッドボイス、ホイッスルボイス
などの(発声)用語でしょう。これらもトレーナーによって呼び方が変わります。
発音、滑舌―⑦
発音、滑舌は意外と盲点になりやすい項目です。しかしながら、
発音をよくすることは、あなたの発声を助ける
これに気づいていない人が多いようです。
フレーズ、表現力ー⑧
フレーズ、表現力というとボイストレーニングではなく、ボーカルトレーニングといった呼び方をするトレーナーもいらっしゃいます。
この項目群、歌う場合はそれのボーカルテクニックになります。
しゃくり、こぶし、フォールダウン、ビブラート、クレッシェンドやデクレッシェンドなどボーカリストにとってはお馴染みのテクニックですね。
話す読むの場合はこの項目は当てはまるのでしょうか?
プロソディ、特にポーズ(間)、チェンジオブペース(緩急)、プロミネンス(卓立)などがこの項目に当てはまるでしょう。
まとめ:声を良くするには「急がば回れ!」
以上、これら8項目は歌うこと、話すこと、読むこと等、あなたにとって良い声を築いていくための設計図、地図のようなものです。これらの項目は独立したものではなくお互いにリンクしあいながらあなたの課題によってバランスが変わってきます。
長期的に使えるようにするための声括(こえかつ)をトレーニングしていくわけです。あなた自身があなたのボイストレーナーとなれるよう声力(こえりょく)を養っていきましょう。
そのための8つの項目なのです。