前回の記事『声が短期間で良くなるには?』の最後に
自分の声を「きいたこと」があれば分かります
という項目で自分の声を聞いて、聴いて好きになりましょう。
という内容をのせました。
あなた自身の声を聞いて、聴いて、好きになることです。
あなた自身の現状の声を聞いて、聴いて確かめなければ良い声になりません!歌も上手くならないということに繋がります。
ところが、自分の声を嫌がる人たちが多いんです。自分の声を確認、把握すること、自分の声に対して主観的ではなく、客観的な視点から判断してほしいと願っています。
仮に短期間で上手くなることや声が変わることがあったとしても、客観的な視点から判断してほしいのです。
95%近くの人が「嫌だ」と感じている自分自身の声をどのように聴いたらよいのか?今回はこのことについてお伝えします。
あなたが
という声でパートナーや友人、仕事仲間と話しているからです。覚悟を決めて向き合いましょう。ボイストレーナーの方々は悪いようにはしません。
自分の声は自分が一番判断できない♪
あなたの声は、あなた自身が一番判断できません。客観的に聞けた、聴けたとしても、オーディオ機器やスマホなどのスピーカーの特性に依存した声を聞く、聴く事になるからです。
これは仕方のないことなのです。このような制約を知った上で自分の声をどのように聞けば、聴けばよいのかを探っていきます。
ここで大切なことは、
インプットを意識しましょう
ということなのです。
ボイストレーニングというと、アウトプットに意識が向かいがちになるんですが、先ず耳を傾けることが大事。
それは、相手の話だったり、アドバイスだったり、そして自分の声だったりもします(笑)
聞こえている状態から聴ける状態になるまでには、人それぞれ時間がかかります。聞こえている段階では、ビリーフが働く、メンタルブロック、気持ちが入ってないなどの理由が考えられるからです。その場では聞いているつもりでも全く聴けていない・・・。
この辺りのことは、以下のコラム記事を参考にしてください。
▼耳のこと
録音前にしておきたいこと
まずは、ICレコーダーでもi-OSのボイスメモでも録音できるツールを用意しましょう。
次に、自分の声を録音してみましょう。ボイスメモでは、録音前の音量音質のチェックは出来ないため、次のことに注意しながら録ってみます。
- 録音する場所(位置)を決めよう
- 自分と録音機器までの距離はどの位かを決めよう
- 素材を決めよう
1.録音する場所(位置)を決めよう
自分の前に置くのか?右横に置くのか?左横に置くのか?後に置くのか?で変わってきます。自分の声を実験的に検討したい場合、一端置く位置を決めたら変えないでおきましょう。
2.自分と録音機器までの距離はどの位かを決めよう
今回はたまたまiPhoneなどのスマホやICレコーダーを対象とした内容ですが、正確に書くと、自分とマイクまでの距離ということなのです。
スマホやICレコーダーは、マイクが内蔵されていますからね。
3.素材を決めよう
発声練習ならば、母音。発声発音を含めた練習なら子音と母音のコラボ。
歌ならば、歌いたい曲を1コーラス、または1曲。発語発話ならば、朗読作品、ニュースやナレーション原稿、資料や表・グラフなどです。
録音した自分の声を判断
自分の声が嫌だと思っている人の殆どは、自分が理想とするイメージした声とあまりにもかけ離れているからです。
これまで意識してこなかった声に意識を向ける時、ほとんどの人が自分目線になっていきます。でもです。蓋をするより、目をそむけるよりも良いのです。
何か声にトラブルがない限り、また、今の声を変えたいと思わない限り、多くの人は声を意識しませんよね。
ここはひとつ勇気を出して、録音した声を聞いてみましょう。その時に他の誰かと比較や声そのものの対照から入るのではなく、今の自分の声から、どんな声が自分らしいのかを探ってゆくのです。それは、あなたの過去と向かい合うことになるかもしれません。あなたの現状全てと向かい合うことになるかもしれません。それが聴く事への橋渡しになると、僕は信じています。
悪い声の人はいないと断言できます。
感覚は必要がない限り働かない!
よく、
という方がいらっしゃいます。
イメージ先行型の生徒さんは、新しい感覚を身につけようとしている時、あまり時間はかからないようです。比喩などを使って説明する事で新しい感覚を感じるセンサーにスイッチが入るからです。
また、
という方がいらっしゃいます。
身体感覚型の生徒さんは、身体を動かすことで、今の身体の状態と対話しやすくなるんですね。そうるすと、高い声を出すときの重心の使い方が体感出来るわけです。
『腹式呼吸か喉の使い方かを論ずる前に』という記事の最後部分で、次のようなことを書きました。
声というメッセージのメディア(あなたの好きな言葉に置き換えてください)は、あなたの身体の機能や動きを利用し、全身を響かせて発したり、届かせるものです。声に身体の状態が出てしまうので、身体の動きを知ることは、表現者にとってとても大切なことなのです。
更にこんな人も・・・
この生徒さんの場合、メカニカルを考えてからテクニカルなことに移行すれば、大きなスキルとなって積み重なるんだと考えています。
どのタイプの人もいえることはひとつ。
自分の声を客観的に把握する事で、あなたに必要な感覚を働かせましょう!
なのです。
▼耳のお掃除は脳のお掃除
▼あなたの現在の声力をチェックするページ
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