いっこく堂さんで有名になった腹話術。
唇を軽く閉じたまま発話が出来る音声のスキル、芸。これはもう文化のひとつですね。
何故唇を閉じたまま音声を出せるのでしょう?
よく、喉を開いて発声しましょう。と言われます。
大きく口を開けば喉が開くと勘違いしている人もいるようです。
ただ、喉を開くということは、感覚として言っているだけにすぎません。
今回は、腹話術と喉を開くことについて書いていきます。
ユニークなボイトレのコース♪
さて、日本全国ボイストレーニングスクールや教室は数多くあれど、結構ユニークなコースを設けているスクールもありますね。
今回の内容は、以前Facebookに掲載したものをコラム用に変えて載せてみました。
公開できる範囲内で書いていきますね。
2月16日、17日 Facebookタイムラインにアップ
この時点で以下の内容は掲載許諾済みです。
他のスクールのレッスンを堂々と受講
実は、ここだけの話(笑)ボイストレーナーといえど、他のスクールのレッスンを受けることがあります。
私の場合は、校長先生と担当の先生には趣旨を伝えてあったので、胸張って堂々と行ってきましたさ。 🙂
という訳で、駒込にあるムラーラミュージックオフィス(→ボイトレスクールです)の体験レッスンのお話です。
腹話術入門コース!
受けたコースは、発声のスキルアップを図る「腹話術入門コース」でした。
元々腹話術には興味ありましたが、自分の知っている限り、腹話術のボイトレなんてどこ探してもここだけ!
担当トレーナーは田所俊一先生。
まさに「駒込のいっこく堂さん」(^-^)
音楽と言語はつながっている!
まず、腹話術とは?から始まり、普通の発話との違い、いっこく堂さんのことなど・・・。
軽快なリズムで語りかける口調は、親しみ易いお人柄がにじみ出ています。
自分の立場を明かしているので、やりにくそうかなぁ?って、いらん(余計な)心配でした(笑)
舌の使い方、顎をラクにする、それに加えて、スラブ系民族の言語のことも。
さらに興味深かったのは、音楽との共通点⁉
あるジャンルの発声に近いと言われていたことでした。勉強になりますっ!
やっぱり音楽と言語は太いパイプで繋がっとるよ!(-_^)
あっという間の時間でしたね。みなさんも興味あったら受けてみましょう。
喉が開く=喉仏が下がる
おい、なぜ他のスクールのことを書いているんだ??
といった声が聞こえてきそうです。
いわゆる「喉を開く」「喉を開ける」といった感覚的な表現を腹話術の視点からアプローチをするときに、腹話術入門コースのスクールのことを思い出したからです。
さすがに私は、いっこく堂さんや田所先生のように
唇を使うマ行[m]、バ行[b]、パ行[p]の音声を
口を閉じたままつくることができません。
しかし、軽く唇を閉じても発話ができるということは、
- 舌の柔らかさが関わってくる(舌を使っての調音)
- 軟口蓋~咽頭壁~奥舌~舌根の空間が広く保てている
- さらに、下あごや噛む力も関わってくる
など、さまざまな要因が絡み合って腹話術の音声になることは、理解はできます。
実は上の条件がそろって「喉が開く(ひらく/あく)」と言っているのだと考えています。
試しに
口をつむったままあくび★をしてみてください。
★ボイトレ初心者の方がこれをやると、首筋に余計な力が入りやすくなる傾向がありますので、担当トレーナーと相談の上、メニューを決めてください。
ほら、昔、つまらない授業や講義を聞いている最中、あくびを隠すために口をつむりながらやった「アレ」ですよ(笑)
ただ、授業中、先生にはバレていましたけどね。。。
口を閉じてあくびをした時、自然に喉仏も下がっているはずです。この感覚が、いわゆる喉を開くということです。
それはそうと、
外傷性くも膜下出血で入院されていたいっこく堂さんは、退院(2016年3月25日)されたその後は大丈夫なんでしょうか?
と思っていた矢先、先日(2016年8月26日)テレビでインタビューを受けていらしたので、今度書き起こして記事にします。
追記
お礼
ムラーラミュージックオフィス代表の宮島知穂先生、そして担当された田所俊一先生、その節はありがとうございました。m(_ _)m