印象や説得力の上がる声や喉の老化を防ぎ、寿命まで伸ばします。
ボイストレーナーとしては、そんなことを耳にしたら黙ってはいられません(笑)
今回は、先日、某テレビ局の番組で放送されていた内容を「要旨として」書いています。詳しくは下のタイトルをクリックして該当ページへ跳んでください。
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たったの4分で望む声が手に入れられる?!
さて、日本人の声に対しての悩みは、昭和の昔から変わっていないようです。最も多かったのは
- 声が通らない
- こもる(くぐもる)
これら1と2があるために話が通じていない。またコミュニケーションがうまく取れない、といった悩みなのです。これは
声を良くしたい。
何とかしたい。
という初心者~初級の方々の例示です。
実は声は変えることが出来ます。詳しく言うと、声質は先天的な要素が含まれますが、声色や音色は変えることが可能なのです。
通る声は響く声、共鳴のある声
まず、通る声から参りましょう、「通る声」というと「大きな声」と感じている人が多いと判断します。大きな声を出す。そうすれば通る声になる。このように思い込んでいるのでしょう。
しかし、そうではないのです。例えばあなたの周りにもいませんか?そんなに大きな声ではないのに教室の隅々まで聞こえてしまう声の人が・・・。
他方では、ただデカい声だけで耳を塞ぎたくなるような声の持ち主が・・・。
そんなわけで次のように結論付けられると考えられます。
○ 通る声①=元気の良い声 大きく聞こえる声
○ 通る声②=相手や聞き手にちゃんと届く声× 通らない声❶=元気のない声 何を言っているのか分からない声
× 通らない声➋=ただデカいだけの声 聞いていて不愉快になる声
これらのことから、通る声は響く声、または共鳴のある声と関係が深い。そのように結論付けられます。
通る声の秘密は3000Hzにあった
ところで、あなたは「自分の声を観たこと」がありますか?
ええ?声を聞くのではなく。
そうです。声を「観る」ことが通る声を手に入れる秘訣なのです。つまり音声解析アプリや音声分析ソフトなどを使ってチェックするのです。
では、どこをチェックするのか?というと3000Hz辺りの周波数帯域なのです。ここの成分が上がっていると通る声になると言われています。
なお、これは言語によって聞き取りやすい帯域(特徴のある周波数帯域)があるため、民族によって変わってきます。言い換えると、民族によって若干差があるという事です。とはいうものの、捨ててはおけない3000Hz近辺の周波数帯域です。
通る声を出すためにはハミング
結局のところ、王道の練習はハミングで声を集めることなのです。これは番組でも出演の先生が仰っていました。ちなみに、番組では、両唇鼻音のハミングを推奨していました。
しかし、ワンバイブスでは調音点を変えた歯茎鼻音や歯茎硬口蓋鼻音、軟口蓋鼻音等のハミングも薦めています。(詳しくはレッスンで)
声や喉の老化を防ぐためのボイトレグッズ
続きまして、声や喉の老化を防ぐための方法です。むせたり食べ物の呑み込みが悪い声のカスレがある
方などは直ぐに試してみましょう。
そもそもこの方法なんですが、ワンバイブスでも頻繁に行っているやり方なのです。それは、
ストローを使う方法です。
このストローを使う方法、舌の筋トレに使ったり、JTIS(日本語学校)で担当している『表現力養成』の授業では毎回のように伝えています。
そんな中、番組ではストローを咥えてブクブクと息を吹きながら(吐きながら)、有声音の「ウ[ɯ(非円唇)][(u円唇)]」の音を発します。すると、閉じにくかった声門がピタリと閉じやすくなります。いわば喉の筋トレ。
また、ストローを使うやり方には吸う方法もあります。この方法では、弱くなった舌の力をつけることを目的としています。いわゆる舌の筋トレです。やあ、ストローも使いようによっては素晴らしいグッズになるんです。
ちなみに、元々の声帯の役割は発声することではありませんでした。詳しくは下のブログカードをクリック。
以上、今回は初心者~初級の方を対象としたないようでした。先日放送されたテレビ番組の内容も参考、要旨として書きました。