前回は、ボイストレーニングとボーカルトレーニングの違い。
そして、コピーとカバーの違いを書きました。
▼前回の内容はこちら
これからいよいよ課題曲の分析に入っていきます。
これはですね。
ある3つのプロセスを踏んでいけば、かなり歌いやすくなります。
例えば、
サビのトップノートの声を安定させたい
低音域をしっかりと響かせたい
「あなたの♪」という言葉の「の」が出ないなど
音の処理、フレーズについて悩んでいる方は必読です。
これはレッスンしながらチェックできます。
課題曲の分析をやろう♪
課題曲が決まったら、曲を聴きながら分析をしていきます。
歌う準備3つ! これをやるだけでグングン上達します。
- 曲の構成を把握
- 歌詞カードを用意しない
- 気持ちのこめ方
これが3つのことです。
ここではまず、音の処理と、気持ち感情を込めることを分けて考えてみます。
1. 曲の構成を把握
これは、どこのスクールや教室に行っても言われることですね。
Aメロはどこまでか。Bメロはどうか。サビのメロディは高めでいっているか。
ブリッジはあるか、繰り返しはどうかなどです。
サビから始まる曲だってありますからね。
譜面があったら、それも準備。譜面からでも行き方を判断できますしね。
もし譜面が読めないという方は、レッスンで持っていけばトレーナーと一緒に進行をチェックできますし、繰り返し記号も学ぶことが出来ちゃいます。
2. 歌詞カードを用意しない
そうです。用意してはいけません!
ええ?!そうなの?
はい。 その代わりに
歌詞は書き写したり、ワード(ワープロソフト)などで打ち込みましょう。
この時、やっていただきたいことがあります。
特にJ Pop、歌謡曲、演歌などの日本語の曲に限っていえることです。
歌詞を仮名(平仮名、片仮名)で書いてみよう!!
これをやってみたら、歌が上達した生徒さんが何人もいました。
こうすることで、歌っている時の音の処理が分かりやすくなるからです。
歌詞カードをそのまま追いながら歌うと、漢字の中に音処理の難しいフレーズが出てくる時もあります。
日本語の文章や詩、詞は漢字仮名交じり文です。
漢字は意味を表しますが、仮名文字は表音文字です。音そのものなのです。
どちらかと言えば平仮名の方がよいでしょう。
片仮名だと、読めることは読めるんですが、歌いながら目で追っているうちに、文字ではなく記号のように見えてくる場合があるからです(笑)。
ローマ字の場合は、なお更に分かりにくくなります。
しかし、ローマ字はヘボン式でも訓令式でも部分的には必要です。
なので、平仮名の下に要所だけローマ字で書く。それで子音と母音の結びつきや音の処理を考えた方がよいでしょう。
ポイントは特殊拍の音と拗音
歌っている時に、高さ低さ、滑舌など、以下の音の処理に困ったことはありませんか?
特殊拍と拗音
☑ 特殊拍の処理をどうする?
撥音(跳ねる音)高い声で「ん」を出すと歌いにくいですね。
どうしていますか?処理の仕方は6とおりありますよ。
促音(つまる音)小さな「っ」です。2種類の音の出し方があるんです。
引き音(引く音)のばす音です。前の母音の影響がでます。
特殊拍は単独で音節を作りません!コレが歌うときの助けになる場合もあります。
☑ 拗音(ねじれる音)はどうする?
拗音は、イ段の仲間です。こちらを参考にしてください。
分からなかったら、担当のトレーナーに訊いてみましょう。
3. 気持ちのこめ方
この部分は、選んだ人の個性が出てくるところなので、必ずこうしなさいとは言えません。
自分の好きな曲を歌いたい場合、思い入れがありますよね?
これも担当のトレーナーと相談の上、あなたの世界観を伝えてみましょう。
表現の正解はひとつではありませんから。
ここでひとつヒントを・・・
助詞に注目しましょう。
☑ 「は」大きく後にかかります。
☑ 「が」は小さく後にかかります。「が」より前の部分を大切にすることもあります。
倒置法処理のフレーズもありますので、注意しながら吟味しましょう。
ひとことでくくると、
クールに分析
ホットに歌う
でしょうか。
以上、お役に立てればいいなと考えて記事にしました。