今回は「歌うことの考察」をしてみたいと考えています。と、いっても難しい音楽理論などは出できません。
あなたにとって、歌う時、特に意識していることとは何でしょうか?
人によっては、ボイストレーニングの基本8項目を思い浮かべるかもしれません。
ちょっと別の切り口から語っていこうと考えています。どちらかというとマインド、心持ち、気持ちの部分(心理的なコト)が多い内容となっています。
「歌うこと」はバランス感覚を運動させること♪
今回のお話を結論づけると、上のサブタイトルのようになります。
歌うこと=バランス感覚を運動させる。
ということになります。これは、
- 意識の内と外のバランス
- アソシエイトとディソシエイトのバランス
- 理想と現実のバランス
- イメージ通りに身体が動いているか?歌えているかのバランス
の4つです。この4つはそのままパフォーマンスとしてのバランスにも繋がってきます。
意識の内と外のバランス
歌うことはまず、意識を内側に向けること
僕はこのように感じています。何故って感情がある限り心が揺さぶられるからです。以前書いた感情を込めてのコラム記事の内容ともリンクします。
インプットさせるためには意識を内側に向ける
意識を内側に向けることはインプットとは違います。インプットは外からの刺激によって得られるコンテンツ、揺さぶられる感情だと思うからです。
例えば、大好きなアーティストのライブを観に行ったら新曲を演っていた。これがインプットのきっかけだと考えています。
意識を内側に向けないと思い通りにアウトプットできない
意識を内側に向けるということは、過去の自分の体験等を掘り返していくこととなります。過去の体験の中には嬉しいことも、目をそむけたくなることもあるかと思いますが、パフォーマンスできない人の特徴は、こういった事柄に目をつむって向かい合わないようにしている人が多いようです。
アソシエイトとディソシエイトのバランス
【アソシエイト(associate)/アソシエーション(association)】
関連付ける 関連させる 連想する 仲間になる 賛同する 支持する
仲間 同僚 準会員
何かと結びついた状態 物事を主観的に一体化した状態で認識していること
【ディソシエイト(dissociate)/ディソシエーション(dissociation)】
物事を客観的に自分と分離した状態で認識していること
自分の内面から距離をおき、客観的に自分を見ている状態
俯瞰して自分をみることで冷静に判断できる状態
いろんな分野で使われている用語ですが、室長はNLPを学んだことでこの用語を知りました。
これがアソシエイト寄りに傾きすぎると
- 融通が利かない
- 機転が利かない
という状態に陥ってしまいます。ディソシエイトのバランスが取れていないのも問題なので、バランスをとっていく事が大事かなあと感じています。
さて、歌が上手い人なのにステージパフォーマンスは面白くない人の特徴として
- ライブ慣れしていない
- アソシエイトとディソシエイトのバランスが取れていない
ように見受けられます。
理想と現実のバランス
逆に、聴き手のオーディエンス目線で、
歌はそれ程上手いとは感じないんだけれど、今日のライブはとても良かった!
と思えるのなら、そのボーカリストは全体的なパフォーマンスレベルが上級だと思います。
歌の上手さは、発信者側の感性と感覚の次元と、聴き手側の感性や感覚の次元との温度差によって上手い下手が分かれてきます。
パフォーマンス全体を考えた時のひとつの柱にすぎません。常にこの曲ではこういった歌い方をしたいという理想がありながら現実に上手く田舎なった時にMCや他の楽器演奏で埋めるといったバランスを取りながらひとつひとつ経験してゆくものなのです。
イメージと実際の動きとのバランス
イメージと実際の動きの差をどのように埋めてゆくのかは、ボイストレーニングのストレッチから意識しないとなりませんね。あなたが、イメージ一発でイケるのか理論型なのか?身体感覚派なのか?によっても分かれてきます。複合型もありますから、それこそあなた自身の意識を内側に向けて対話してみてください。
【当サイトより】
✔ ストレッチを行う意義
1.自分の身体の状態に気づくために行う。
2.理想のフォーム、姿勢に近づくために行う。✔ フォームをつくる場合、大切なこと
3.リラックスした状態からあなたのイメージする歌いやすい型へ。
4.それから腹式呼吸や発声の練習へ。何はともあれ、まずやらなければならないことストレッチとフォームづくり♪ まずやらなければならないことはふたつ。それは、 ストレッチとフォームづくりです。 順番からいうと、ストレッチを行ってからフォームづくりをするんです。 フォームづくりって何? フォームは型と訳されますね。ただ形から入っていくとその形をキープしようと懸命になって、逆によくな...
ボイストレーニングのストレッチ関係の記事は、こちら からどうぞ。
以上、
- 意識の内と外のバランス
- アソシエイトとディソシエイトのバランス
- 理想と現実のバランス
- イメージと実際の動きのバランス
がとれているかどうかをチェックしてみましょう。
いわゆるオーソドックスなボイストレーニングの基本8項目
身体遣い、呼吸法、リズム、発声、音程、声の音域、発音、ボーカルテクニックにメンタル面を入れた9項目で組み合わせていくと36通りあります。