歌うボイトレの分野を選んでいるあなた、
個人練習はどのようにやっていますか?
課題を出す、出さないは
担当トレーナーによっても変わってきますが、
- 毎回「これ課題ね!」と課題を明確に出す先生
- 「これをやるといいよ」と提案型で言ってくる先生
- とり立てて課題は出さない先生
トレーナーも様々なタイプがいます。
生徒さん側も
- 課題は何をやればいいですか?と訊いてくる人
- 上のⅠとⅡをしっかりと課題と認識してやる人
- 明確に課題と言われたらやる人
- 馬の耳に(すみません)念仏・・・のような人
マンツーマンレッスンの形態をやっていると、
生徒さんとトレーナーには様々な組み合わせが考えられます。
でもやっぱり個人練習は必要で、
より良いやり方を見つけていかないとなりません。
個人練習のやり方はそれぞれあると感じています。
ただ、伸び率はあなたのちょっとした努力と
その積み重ねの経験値で才能となります。
もちろん人によって伸び方が異なるのは当然です。
是非個人練習を採り入れてください。
生徒さんの中には、担当トレーナーに
そんな理由でやるべき課題を訊いてきたり
自分で課題を見つけてやってくる方がいます。
僕もそう考えます。
ボイトレの必要性はこの場面にも♪
楽器の練習は、その楽器に触っていればいるほど
演奏力は伸びていきます。
といった気持ちもありますからね(笑)
歌ではどうでしょう?
バンドでボーカルを担当したり、歌う世界に惹きこまれてくると
マイクを買ったり、ボーカル用のエフェクターなど、
少しずつ楽器類を買い足すでしょう。
しかし始めた頃は身軽です。
そう。身軽だからこそ、投資という考え方が楽器と違うわけです。
自分の身体と未来の自分に投資しなければならないのは同じですが
- 楽器の投資がかかる人とかからない人がいる
- 楽器のように練習すればするほど伸びるワケではない
つまり、あなたにとって正しくない練習をしていると、
伸びないどころか喉を傷めてしまう可能性もあるのです。
無理やりたくさんの時間、練習する。
かつてよくあった、バンドの練習でオールナイトパックでリハスタに入る。
よくありません!
寝不足だと確実に声は出にくくなりますし、
♭(フラット)しやすくなるからです。
今回は、特に趣味で音楽や歌をやっている方、
それも生演奏をバックにしての経験がなく、
カラオケだけしか経験していない。
そんなあなたに対して個人練習の方法をお伝えします。
あくまでもひとつの方法なので、
まず、真似てやってみるのもよいでしょうし、
アレンジしても構いません。
課題曲 パクり方のマル秘
1_課題曲を決めよう
まず、練習する課題曲を決めます。
YouTubeを観ながらでもCDやDLした音源を聴きながらでもどちらでもよいです。
どうしても曲が決まらないときは下を参照しましょう。
担当トレーナーに相談するのも良いでしょう。
2_準備、吟味
次に、曲が決まったら吟味を行ないましょう。
その時に、次の作業をやってください。(↓こちらを参考)
3_ドリンクバーでの飲み物について
これら準備が出来たら、2の歌詞カードを持ってカラオケボックスに入りましょう。
ヒトカラ練習です(笑)
ルームに入ったら、まずドリンクバーで飲み物をゲット。
特に冬の期間は、冷たい飲み物よりも温かい飲み物の方が
喉には優しいです。
人によっては、お酒の有無を問うでしょう。
結論。
コレも人によりけりですよ~。
飲み過ぎか?ちょうどいい具合に声帯が準備できているのか?
自己判断ですので何とも言えません。
という方もいらっしゃいますし、
という方も。
乳製品の喉への良し悪しも言われていますが、
☑体質
☑生活習慣
☑後天的な習慣改善
などいろんなことが関係してきます。
僕の考えは、
トレーナーと相談しつつ試してみて、
あなたの一番良い状態をつくりあげていく。
あえて言いますと、これが「正しい」と考えています。
4_歌う前のひとりボイトレ
歌う前にカラオケの音源を流しながら、リップやタングを行ないます。
あなたの身体や喉の温まり方にもよりますが
数回にわけて行うと良いでしょう。
これがヒトカラのウォーミングアップにもなります。
5_ガイドメロを切ってしっかりと聴く
続いて、ガイドメロを切った状態で、音源を流して聴きましょう。
この時、全部の楽器を聴かなければ、・・・といったことはありません。
☑リズム隊を聴く(ドラムやベース、パーカッション類)
☑バックで流れている楽器(楽器名は分からなくてもいいです)
☑ソロで流れている楽器
聴く事に関しては、以下の記事に詳しいことが書かれてありますので
参考にしましょう。
カラオケをバックに●●したことありますか?
最近のDAMでは、トレーナーの方が曲に応じて
こう歌ったらいいよ♪
といった、簡単なボーカルトレーニングが出来る環境もありますね。
それを参考にするのもいいんですが、
その前に、こんなことをやってみませんか?
✔ 音符を言葉に近づける歌なのか
✔ 言葉を音符に近づける歌なのか
これ、大切なことなのでしっかりと考えてみてくださいね。
それで、ちょっとしたヒントを書きます。
あなたは
カラオケをバックに音読したことはありますか?
この状況としては、
SEがバックに流れていて朗読といったことではなく、
あなたが歌おうとしている曲の詞を
その曲をバックに流しながら音読したことがありますか?
ということです。
ここで音読という書き方をして、朗読としなかったのは 、
理由があります。
【引用】
朗読は、作者の書いた内容(文学作品や詩歌)を
自分の声で表現してきき手に伝え、
作品の魅力を理解味わってもらう活動です。NHKアナウンサーとともにことば力アップ 2009年度放送用テキストから
因みに、SEとはここではシステム・エンジニアではなく
Sound Effect(サウンド・エフェクト)のことです。
つまり、効果音や効果音楽のことなのはOKですね。
さてさて、歌うはずの曲を音読してみると・・・
間が持たない。
例えば、Aメロを音読し終えてもAメロを
歌うオケが流れている。
など気づくことがたくさんあるでしょう。
時々、生徒さんに対してレッスンでやってもらっていますね。
特にテンポのあまり速くないバラードなどは
違いが分かりやすいでしょう。
そうなんです。読んで間が持たないということは
歌う時に一音一音が音楽としての音符によって
伸ばされるからです。
「一番話し言葉に近い歌」というとラップになりますね。
違う部分は、そこに音楽としてのリズムがあって
話し言葉そのもののリズムとは異なる場合もあることでしょう。
別な言い方をすれば、歌う時の語尾、音の伸ばしをどこまで伸ばすか
ということが大切になってくるんでしょう
ここまでやって、歌い始めましょう。
え?ここまでが長~~いよって?
はい。あくまでもひとつの方法なので、
まず、真似てやってみるのもよいでしょうし、
アレンジしても構いません。
音符と言葉の結びつきを知っている生徒さん
自分の曲を作詞作曲しているシンガーソングライターの生徒さんが
通ってくれていますが、
この辺りのことは、作りながら、悩みながら
レッスンしています。
大変ながらも充実している様子です。
興味を持ったあなたは、参考にしてみてくださいね。