ボーカリストにとってリズム感を養うことは大切です。
何故なら、身体づかい、呼吸と同じように歌うことの土台となるからです。
▼こちらを参考に
今回は、リズム、特に大切な要素となっているテンポについてのお話です。
ボイストレーニングでのリズム練習♪
歌の中でリズムを語る場合、ハシル、モタルなどのテンポキープ、入り方のタイミング、リズムパターン、息継ぎとリズムの関係などがあります。
ここで、テンポを語る前にリズムのことを整理しておきましょう。
1. ビート=拍(音楽でいうところの)、点
2.拍子=時間(ある拍数でまとめられた音楽的な長さを時間で表わす)
3.テンポ=速度(イタリア語では時間という意味)
4.タイミング(ハシる―前ノリ―ジャスト―後ノリ―モタる など)
5.タイム感=テンポを一定の時間間隔でキープすること(体の動きの感覚)リズムは、上の1から5までの要素が入っていないと成り立たない訳です。
それらの要素からリズムパターン(種類)やリズムキープに繋がります。
テンポ116前後は、魔法のテンポ
♩=60というテンポは、1分間に4分音符が60個、つまり1秒間隔ということです。
では、♩=116は?
このテンポは、1分間に4分音符が116個。歩く速さ位なんです。
ほら、よく運動会の行進曲にあるような、アノ速さです。
実は、このテンポ、緊張を和らげる。脳からα波を出しやすくするなど、メリットが多いテンポだということをご存知でしたか?
ググっていると、こんな本も出ていたんですね。
ツキを呼ぶ魔法の音楽 絶対テンポ116 : 片岡 慎介
テンポ108~124辺りでヒット曲が・・・
多いとは言えませんが、結構このテンポの中に納まる曲が多いと感じることもあります。
テンポ116前後と書きつつ、108~124辺りでは開きがあるなあ、と感じますが、この付近のテンポの曲は聴いていて心地よくなるのは自分だけでしょうか。
ここで、メトロノームアプリを用意して、合わせてみましょう。
無料でダウンロードできるアプリもたくさんありますので、使いやすそうなものを選んでください。
次に、あなたの好きな曲、ヒットした曲を選んで合わせてみてください。
(Mr.Children/Tomorrow never knows ♩=111辺り)
(GLAY/BELOVED ♩=111辺り)
(プリンセスプリンセス/Diamonds ♩=108辺り)
バラードだとゆっくりになるので、合わないかもしれません。(中島みゆき/糸 ♩=73辺り)
心臓マッサージと人工呼吸を行うテンポ!!
実は、心臓マッサージにも良いということを先日知りました。お医者さんのお墨付きです!
心臓マッサージを始める場合、1分間に108~116回のテンポで30回続けての心臓マッサージをしなければならないとされています。
30回に2回の割合で人工呼吸。これを5回繰り返すそうです。
お医者さんのススメだと、プリンセスプリンセスのDiamondsがよいとのことでした。(某テレビ番組より)
リズム感養成練習
リズム感を養うための手軽な練習は、まず歩きながら行なうとよいでしょう。
まずは、4分の4拍子でよいのでテンポ116(♩=116)、つまり歩く速さで
全音符(ターン)→二分音符(ターンターン)→四分音符(タンタンタンタン)→八分音符(タタタタタタタタ)
でやってみましょう。
これはドラマーがよくやっている練習です。
まとめ♪
それでは、今回のまとめです。
☑ リズムを語る時、その要素となるビート、拍子、テンポ、タイミングのことを忘れてはいけない。
☑ まず、歩く速さ♩=116辺りで。歩きながら譜割を細かくしてゆく練習を。
☑ 実生活でも使えるテンポは、108~124辺り。