カラオケに採点機能がついていることをご存知の方も多いでしょう。この採点機能ですが、バージョンアップをしながら
PremierDAM-精密採点II → 精密採点DX
と変わってきました。
バージョンによって採点方法は微妙に異なります。機器にあまり依存しない採点の軸、言い換えるとぶれない自分の採点の物差しを精密採点機器を使いながら見つけていきましょう。
精密採点に使われるのではなく使う。そのために必要なこと♪
精密採点DXとは
精密採点DXとはテレビ番組等で最もよく使われているカラオケ採点機能です.LIVE DAM(ライブダム)で使うことができます。一世代前のPremier DAM(プレミアダム)の精密採点IIよりは少し甘くなっていると言われています
今回は、精密採点DXを使っての採点機能の確認と、高得点を狙うからこそ陥りがちな落とし穴をあなたに伝えます。そこを理解して「ひとカラ」で練習を積んでいけば、93点以上の高得点が狙えると信じています。
意外な落とし穴にハマらない
精密採点DXの画面は、こんな感じで出ていますね。採点項目が右上の五角形として列挙されています。
つまり、いちばん上から時計回りに「音程」「安定性」「表現力」「リズム」「ビブラート&ロングトーン」の5項目をそれぞれ100点満点で採点し、相対評価として総合点を出しています。
これらの優先度は次のような順番ということを聴いたことがある人も多いのでは?
音程 > 表現力 > ビブラート&ロングトーン > 安定性 > リズム
実はこれが落とし穴!
皆さんこの順番を信じて、機器の優先順位どおりに対策を練って練習しているのではないでしょうか?
もしそうだとしたら・・・、
と伝えたいのです。
精密採点で高得点を狙いたければ、重要項目の順番に対策をしないことなのです。この順番どおりにやっていると、採点機能に頼りすぎてしまうことになり、ダイナミクスの感じられないこじんまりとした歌い方になってしまいます。
何故でしょう?
それをひとつずつ紐解いていきましょう。
もう一度採点項目を確認してみると
音程
精密採点DXにおいて,「音程」は最も大きなウエイトを占めています。
このサイトでも何度も書いていますが、音程とは音の調子のピッチが占める部分と、音と音の隔たりであるインターバルに分かれます。
音程をとるために必要な2つのこと、それは
音程バーを観ながら歌う感覚と、歌詞を目で追っかけている時の感覚。これらはダイナミクスが感じられない歌い方になることは、先に書いたとおりです。
歌詞を1行から2行サッと見て歌う感覚とは確実に違いますので、体に覚え込ませておきましょう。
さて、音程バーの色は
青→赤→金→虹 の順番に音程(ピッチ)が正確になっていまが、
原曲のメロディ≒精密採点のメロディ(ほぼ近い)
原曲のメロディ≠精密採点のメロディ(全く同じではない)
ということを理解しておいてください。
と言っています。
表現力
この「表現力」は音程の次に重要な項目とされています。この項目には、さらに下位区分があり、
- 抑揚
- こぶし
- しゃくり
- フォールダウン
これらの配点からなりますが、抑揚でほぼ9割方決まりです。
僕の考える中では、表現力とは、抑揚、①こぶし➁しゃくり③フォールダウン。この他に④ビブラートを入れてもよいと思っていますが、ビブラートは別項目でロングトーンと一緒にされています。
ビブラート & ロングトーン
高得点を取る為の項目とされていますが、人によって習得が早い人とそうでない人に分かれるのもこの項目なのです。一度習得してしまえば大きな武器になりますが、大きな武器にさせるためにはそれなりの練習も必要不可欠です。
実はアプローチが逆の順番が良い!
先にロングトーンを定着させましょう。そうでないと次のような悲しい採点となってしまう可能性があります。
- ビブラートをかけすぎるとロングトーンの評価が下がる。
- 浅いビブラートをかけた場合、安定性がないと判断されて減点となる。
どのように使うのかは原曲を聴きながら、そして歌いながら研究していくしかありません。
リズム
カラオケでは、総合点への影響が最も小さく高得点が取り易い項目がこのリズムです。
しかし、カラオケはうまいけれど、声はいいんだけど、生演奏で歌ってもらうと、次の事が上手くできない場合があります。
- タイミングがとれない
- サビで走ってしまう
こんなことにならないように、やはりリズムは、歌うすべての項目の土台なのです。
▼声は良いのに何かが違う。一度リズム感を見直そう
その他、リズムについての記事 はこちらから
この順番で攻略すると安定した高得点が得られる
勘の良い読者のあなたならもうお気づきでしょう。それは、次の順番です。
1.リズム→2.安定性→3.ロングトーン→4.音程→5.ビブラート→6.抑揚→
7.フォールダウン/こぶし/しゃくり(以上、表現力)
精密採点DXの優先度、重要度と比べたら、ほとんど逆の順番でしょう。ここがポイントなのです。焦って機器の推奨している優先度の順でやらないことです。
プラスαの加点機能とは?
精密採点DXには、加点機能も設けられています。それは、大きく分けて2つあります。裏加点とボーナス加点です。
裏加点
カラオケファンの中では一時期結構な話題になりました。それが「裏加点」です。
一体どんな判断しているのか?それは「声圧」と「倍音」です。
といっても、ただやみくもに大きな声をマイクにぶつければよいというものではありません。
マイクノリの良い声を目指さないとならないのです。
そのためには、エコーは抑えめにしましょう。エコーをかけすぎていると、リズムが不安定になりがちで、音程もとり難くなります。
ルーム(部屋)の大きさやスピーカーの配置なども関係してきますが、全くかけないわけにもいかないので、5~15の間で調節してみてください。。
ボーナス加点
①音程ボーナス
②表現力ボーナス
③ビブラートボーナス
音程、表現力、ビブラートのうち、もっとも高い要素がボーナス点になりやすいようです。
一番点数が出やすいのは表現力ボーナスです。そのため、採点で得点を伸ばしたいのなら表現力の練習をしてください。
ただし、上の項目1.~7.までに養ってきた土台の上に加点があるというのをお忘れなく。
採点配分の目安
最後に93点以上狙うための目安を・・・
✔ 音程正解率90%以上
✔ 表現力90%以上
✔ 安定性とロングトーン10
✔ ビブラート3.5以上
✔ リズムはジャスト(センター)
ただし、これはあくまでも採点機器判断です。
機器に合わせて歌う歌い方と自分が気持ちよく歌えている歌い方の差。これを体感できていますか?
つまりこういうことです。気持ちを入れ過ぎて歌っても表現力はアップしません!逆に俯瞰しながら歌うこと、あなた自身の歌を客観視すること。これが大切です!