「音痴」だと思い込んでいるあなたへ♪
「音痴」だと思い込んでいる人は多いようです。「音痴」といっても、発声面、気持ちの問題などがあります。体験レッスンでは、あなたがどういうタイプなのか?お話を伺いながら判断をしていきます。
不安になる前にこのページをよく読んでヒントをつかんでくださいね。
音痴っていうけれど・・・
実は、音痴の原因は大きく分けてふたつしかありません。それは・・・
耳の問題か? 喉の問題か?
つまり、音の捉え方(インプット)と、捉えた音に対しての発声の仕方(アウトプット)ということなのですが、ここで代表的なケースをいくつか見ていきましょう。
ケース1 メロディ音痴
音痴にもいくつかのタイプがあります。「調子外れ」という言葉があります。あなたの現状はメロディが「調子外れ」なのかもしれませんね。耳の訓練、呼吸、身体の使い方、イメージを繋げることでうまくいく場合があります。
メロディ音痴の場合、次のことを確かめてみましょう。
☑ 楽器で奏でている音をとれるか
ピアノやギターを鳴らしてそれに合わせて音がとれるかどうかです。▼音階(スケール)をとれているか
▼コード弾きした音にメロディをつけられるか☑ 他人の声に合わせることが出来るか
▼ユニゾン(高さが同じ音の集まり)で合わせられるか
▼メインのメロディに対して綺麗にハモることが出来るか
ケース2 リズム音痴
また、リズム感がよくなったら、音を外さずに歌えるようになった生徒さんもいらっしゃいます。つまり、声を出す、音をはめ込んでいくタイミングが課題ということになります。
☑ テンポ(速度)はキープできているか
ハシッたり、モタッたりしていないか☑ 入りのタイミングは大丈夫か
☑ 苦手なリズムパターンはないか
ケース3 声が出ない音痴
さらに、ある音域が出しにくかったり、音程(ピッチ)のキープが難しかったりするタイプもあります。喚声点といわれており、地声と裏声が切り替わる部分で声が出にくかったり、ピッチ(音程)が不安定になります。喚声点といっても、人によって、その時の調子によって1音だけではない場合もあります。
腹式発声を土台とした支えのトレーニングや喉の使い方をマスター。また、イメージトレーニンと結びつけることで克服できます。しかし、どの位の期間で克服できるかは、人によって異なりますね。
ケース4 その他
その他、風邪や何らかのショックにより声が出ない場合。構音障害、脳機能障害など言語聴覚の分野にまで及びます。
音痴のタイプ
マン・ツ・ー・マン形態のボイストレーニングでは、レッスンで音痴の原因を探っていきます。大抵の方はボイストレーニングによって克服できますので安心してくださいね。
さて、音痴の原因は次の2つに分類できます。
☑ 感受性音痴(耳の問題)
感覚性音痴とも言われています。まず耳、つまり聴覚に異常があり、音の違いが聞き取りできないタイプです。音の高さだったり、音の長さが記憶できません。 この場合、音程が狂っていることを把握できないので音痴の症状に無自覚の場合もあります。
☑ 運動性音痴(喉の問題)
二つ目は、聴覚に障害はないにもかかわらず、聴いた音を間違いなく出していくことができない。音は理解しているけれど発声できない。 音を正確に把握することができていても歌うときになれば音程にずれが生じてしまいます。 運動性音痴は聴覚には異常はなく、緊張することによって声帯の筋肉を適正に動かすことができなかったり、呼吸が上手くできなくなったりするのが原因になります。ほとんどがこちらのタイプだと判断します。ボイトレで克服が可能ですね。
耳音痴だと不利なの?
一概に有利不利は言えません。聴覚ではなく、視覚、色を使って音の高さを体感してゆく方法があります。
例)暖色系 高音~中音 寒色系 中音~低音
また、特に言語教育の分野で盛んなのですが、シャドウイングで少しずつ聴覚を養う方法もあります。日本語の場合、話し言葉のアクセントを音階をつけてとり、高さ低さを把握。そこからピッチを合わせていく方法をとります。
【シャドウイング】モデルの音声を聴きながら、その直ぐあとを追いかけるように復唱する練習。はじめは同時通訳の分野でのトレーニングでしたが、今では言語教育全般に広がってきています。ひとつの文が終わった後で復唱するリピーティングとは違うので注意しましょう。
音痴についてもさらに詳しい記事はこちらからも読むことが出来ます。(2017年8月15日公開)
まとめ 原因を掴んで、それに応じた対応を
それでは今回のまとめです。
☑ 歌がうまくなりたい気持ちは同じでも、音痴の原因によってトレーニングは大きく変わる。
ほとんどの人はトレーニングで克服可能。音痴と思い込んでいるだけ。
☑ 音痴の2分類
耳の音痴(音痴感受性音痴)か喉の音痴(運動性音痴)かを知る。
耳の音痴(音痴感受性音痴)でも、専門医の所に行く前に視覚的な練習方法やシャドウイングで、ある程度のピッチ矯正が出来る。