誤魔化して歌っている!

karaoke_gomakashi ボイトレジム

ワンバイブスでは、月に3回以上レッスンに来られている生徒さんに対してスペシャルレッスンを行なっています。

レッスンの内容もスペシャルの為、いろんな形態内容を取り揃えております。他のトレーナーで受けてみたり、レコーディングもできてしまいます。(詳しくは体験レッスンを受けていただいた時にお伝えします)

今回は、先日生徒さんとカラオケのあるお店でスペシャルレッスンを行った時のお話をしましょう。

歌の誤魔化し三兄弟♪

皆さんは、誤魔化しというとどう考えているでしょうか?

このことばにマイナスのイメージを持っている。そんなあなたもいらっしゃるのではないでしょうか?

この誤魔化して歌うという受け止め方が人それぞれで、

興味深いなあと感じたと同時に、しっかりと伝えていかなくてはならない!

と思ったわけです。

歌うにあたって3つの誤魔化し方を見ていくことにしましょう(笑)

誤魔化して歌うことはイイの?

始めに結論からお伝えしますね。

正直上の質問にお応えするのは、難しいと考えています。

何故なら、そう質問してきた生徒さんの背景にある考え方をすぐには変えることはできないからです。人それぞれ考え方が違うわけです。

なので結論は人それぞれ。

▼参考

上達ガイド 楽しく上達するために(第10回)
ボイトレのレッスンで上達するためには?♪ シリーズ最終回となる今回は、入会後のレッスンに対しての望む姿勢についてお話しましょうか。ここでは、コツ、テクニック、スキルのようなものは書いてありません。どちらかというと「学ぶ側や習う側」の目線から書いた内容です。 ▼ボイトレの内容そのものを知りたければ、以...

ウラ声を使って歌うのは誤魔化している(その1)

こう感じている方は結構多いのではないでしょうか?

彼女曰く

20代女性
オペラの歌い方ってきれいでいいんだけど、私が歌うとウラ声で誤魔化して歌っているような気がする

ウラ声を使って歌う時に無駄な息ばかりが出て苦しくなる。出した声が散ってしまうという言い方をしていて、妙に納得してしまいました。

この女性は、

オペラの歌い方はウラ声ではない

といった認識です。

別の方(男性)では、「どんな高い声も地声を使って歌えることが、誤魔化していない歌い方だ」と勘違いしている方がいるのも事実なのです。

あまりにも情報やコンテンツが多い世の中です。

今ここで、ウラ声を使って歌うことは誤魔化して歌うことではないんだよ。といったところでどれだけ直ぐに理解して頂けるか?

まずは、地声とウラ声の違いは何なのかを知っていただく必要があるわけですね。

▼地声とウラ声の違い

ボイトレ用語の基礎知識(3回目)
前回は、「ボイトレ用語の基礎知識(2回目)」ということで ✔ 喉を開く、喉を開ける ✔ 声帯を閉じる といった、相反する意味合いのことを勘違いせずにどう解釈して体感するか?といったことを書きました。 ▼こちらを参考にしてください(2回目) ▼1回目はこちら 今回は、最後に残った地声とウラ声についてで...

真似して歌うのは誤魔化している(その2)

これも人それぞれですね。

誰かの真似ではなく、自分自身の声で歌おう

というトレーナーもいます。それは良いアプローチだと判断します。

 

私はというと、

自分自身の声で歌うためにも、真似は通過しなくてはいけない

という考えです。

別の言い方をすると、

真似するという段階を経て、自分自身の声を見つけてゆく。自分自身の声を見つけていく途中の発達段階において真似するかしないかを考えよう。

こんな意見です。

理由は、真似をすることで間違った発声の仕方に気づくからです。また吐く息の調整、舌の使い方や口の開け方、下あごの落とし方などあなたに合いそうな発声の仕方を見つける機会でもあるからです。

発声の仕組みや調音器官(舌や唇)の使い方が分かるとモノマネ上手になります。

ミラーニューロン

ここで最新の脳科学に基づいたお話を。

モノマネ細胞といわれているミラーニューロンという細胞があります。お猿さんも持っていますよ。モノマネをしているとだんだんその通りになる。

だからモノマネっていいんです。

昔から職人さんの世界にもあったことです。

「見て覚えろ!盗め」ってね(笑)

 

下手と思わせない「誤魔化し術」

真面目に歌と取り組んでいる方やプロを目指しているあなたにとっては、誤魔化し術と聞くと

「歌をナメルナ‼」

といったお叱りを受けるかもしれませんね(汗)

しかし、です。

ケア・メンテナンスの立場に立った時、この誤魔化し術はあなたの強い味方となってくれるのです。

例えば

風邪を引いていても歌わなければならない場合です。

ポップスやロックは曲のキーを上げ下げできます。バンドやユニットを組んでいる人の場合、辛ければメンバーにお願いしてキーを下げてもらうこともできます。

どうしても下げたくなかったら、いつもは地声で張っていたフレーズを抜いて歌ってみる、フェイクをかけてみるなどのやり方もできますね。

また、音域が若い頃より狭くなってきた場合、ミックスボイスを使うなど、基礎ができていればいくらでも歌い方はあります。

(幾つになてからでも音域は伸びますよ。これ、当教室のレッスンで実証済み!)

声を良くすることばかり考えない
ボイストレーニングをやっていれば、声は良くなる! 確かにそれはそうです。 ボイトレを習う人もそれが目的で通っているわけですからね。 入会してレッスンが始まるとですね、声を良くしようと頑張りすぎて、かえって伸びを邪魔している可能性がある生徒さんにお目にかかります。 何故そんな事が起きるのでしょうか? ...

いかがでしたでしょうか?あとは、その歌い方にあなたが納得できるか、誤魔化しと言いながら歌う引出を多く作っているか、ごまかしはダメなのか?

解釈はあなた次第です。

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