あなたは、「ボイストレーニング」といったらどのようなイメージをしますか?
- 歌が上手くなるためにやる練習
- トレーニングだからカラダを鍛える
- 声を使う職業の人がやるもの
- その他
はい。ボイストレーニングが関わる分野は、歌うことだけではなく、話すこと、日本語教育、さらに美容と健康、さらには占いの先生が習っている、などのスピリチュアルの世界にまで及んでいます。
今回は、あなたが抱いているボイストレーニングのイメージを変えていきましょう。といった内容をお届けいたします。
使えるボイトレへイメージを変えてゆこう
まず今回の結論から書きますと、サブタイトルのように「使えるボイトレへ」ということになります。つまり、歌やプレゼン、ナレーション、朗読など、あなたが実践に使えるためのボイストレーニングを行っているか?
このような解釈でとらえてください。
しかも今回の内容は、前回の内容と関連することがたくさんありますので、ぜひ前回の記事も参考にしてください。
▼レッスンに参加する目的は?
それを使って何が出来るか?が大事
ところであなたは「Can Do Statements」という用語をご存じでしょうか?
Can-do Statementsは略してCan-doともいわれており、 外国語を使って何をどの程度出来るのかを「●●が〜できる」という言い方で示したチェックリストのようなものです。
最近では、英語をはじめとする外国語教育や日本語教育にも使われています。ボイストレーニングも何をどの程度出来るのか?といった使えることが大切になります。
例えば、
- 高音域の出し方を違うアーティストの曲で歌える。
- オンラインでしっかりとイントネーションが文末で下がりすぎずに言える。
などです。
ここで日本語教育で使われている「みんなのCan-doサイト」のリンクを張っておきました。参考にしてください。
実際に使えるためには?
つまり、実際に使えるためには、間違えてもよいのでアウトプットしていくことなのです。言い換えると運用していくことが大切です。
ボーカリストや歌のボイトレ、音楽関連分野で行っている生徒さんは比較的アウトプットしていくことが苦ではありません。アウトプットしないと歌えないし演奏できないからです。
一方、話し言葉のトレーニングを受講している生徒さんは、アウトプットをためらう人がいることも事実です。つまり、学ぼうとするだけで終わってしまうんですね。例えば、滑舌集10頁分をスラスラと言えたとしても、レッスンでやった数多くのことが実生活で伝わらなかったら意味ないのです。
コミュニケーションでは、どんなに良い声で話したところで、相手に真意が伝わらない場合も数多くありますからね。
▼ボイストレーニングでまずイメージすること
形と意味と運用をバランスよく
形=音の配列=声の要素
ひとつ目の形とは、ボイストレーニングでいうと「音声の形」そのものです。発音するときの音の配列で声の要素から導き出されます。
▼声の要素とは
意味
ふたつ目、意味とは歌っている言葉の意味、話している言葉の意味のことを言います。しかし、別な分け方もあるのでご紹介します。
その1 意味通りの意味
その2 語用論(言語使用論)としての意味
その2の場合、詳しいことは以下をクリックしてください。
▼(言)語(使)用論について
運用=実際に何をどのように使うのか
3つ目は運用です。ここで実際の使い方を習得して身につけるわけです。
以上3つの円が絡み合うベン図でないとインプットとアウトプットのバランスが取れていかないのです。インプットばかりではいけません。間違えても失敗してもよいので、アウトプットできてこそ実際に使えるボイストレーニングをやっていた。ということになります。
▼辞めたくならない!とっておきの練習方法
声にも存在する?「引き寄せの法則」
まとめとして、あなたの望む声、忘れていた声を引き寄せるために大切なことをお話します。
ボイストレーニングは、習うことが目的ではなく、使えることが目的です。そのためには変わることが大事なのです。言い替えると、使えるために習う、今の現状から変えるために習うのです。そのためには声力®をつけていくことが大事になります。